アメリカ軍のシリア空爆と影の大統領

今日はこの話題です。
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1.アメリカ軍のシリア空爆


2月25日、アメリカ国防総省のカービー報道官は、アメリカ軍がシリア東部にある親イラン系のイスラム教シーア派武装勢力の施設に対して空爆を実施したと発表し、「シリア東部とイラクでの情勢がエスカレートするのを防ぐために実施した」と説明しました。

カービー報道官は、空爆で破壊されたのは、カティブ・ヒズボラやカティブ・サイード・シュハダなどの親イラン系勢力が利用する、国境管理地点にある複数の施設とし、「大統領は米国や有志国連合の人員を守るために行動するという明確なメッセージを送るものだ」と、今回の作戦はバイデン大統領の指示によるものと述べています。

2月中旬以降、イラクの米軍関連施設に対し攻撃が相次いでいました。

2月15日、イラク北部アルビルで、米軍駐留拠点がロケット弾攻撃を受け、駐留米軍施設の請負業者1人が死亡、米兵を含む少なくとも9人が負傷。22日にはバグダッドの在イラク米大使館が位置する旧米軍管理区域が攻撃されています。

アメリカはこれを親イラン系勢力の仕業との見方を強めていました。

カービー報道官によると、今回の空爆はこれら相次いだイラクの米軍関連施設に対する攻撃への対抗措置ということなのですけれども、そんな果断な判断がバイデン大統領にできたとすると驚きですけれども、ちょっと唐突な感じもします。


2.知らされなかった作戦


今回の空爆について、足元の民主党から批判の声が上がっています。

25日、下院外交委員会のロー・カンナ議員がバイデン大統領が議会の許可なく空爆を実施したと批判しました。

カンナ議員は、今回の攻撃により、米大統領は5代続けて中東で空爆を命令することになったと指摘。「議会の許可なく、差し迫った脅威に対する自衛ではない軍事攻撃を大統領が許可することは全く正当化されない」と述べ、大統領が広範で古くなった軍事力行使権限法令に依拠して「明確な許可を求めずにこうした行動を取るべきではない……終わりのない戦争に反対するとトランプ氏と話をしてきたが、民主党大統領になっても再び戦争に反対すると声高に主張したい」と語りました。

知らされていなかったのは議会だけはありません。

OANNのジャック・ポソビエク氏によると、空爆についてカマラ・ハリス副大統領にも知らされていなかったらしく、ハリス氏は、知らされていないことに「非常に腹を立てている」と述べたと伝えています。

隠密での斬首作戦ならいざ知らず、空爆という"派手"な作戦を、議会にも、民主党にも、そして副大統領にすら知らせていなかった。ちょっと異常というか異様な印象を拭えません。


3.影の大統領の中国サポート


昨年8月28日、大統領選の最中、トランプ前大統領はニューハンプシャー州での支持者集会での演説で、「バイデンは急進左派の操り人形だ」と述べたことがありますけれども、バイデン氏の裏に"影の大統領"がいるという声も出てきています。

トランプ前政権で国家情報局長官代行を務めたリチャード・グレネル氏は、バイデン氏の政策決定能力は弱く、内政、外政とも実際に仕切っているのはオバマ政権での国家安全保障アドバイザーを務めたスーザン・ライス氏だと述べています。

フォックスニュースに出演したグレネル氏は「彼女は国内政策について何も知りませんが、彼女は国家安全保障ポートフォリオを運営している。彼女は確かに国連ポートフォリオを運営している。彼女は国務省を知っており、本当に国務長官になりたいと思っていた……それで、彼女が内外の政策を実行していることに疑問の余地はない……スーザン・ライスは、ハリス副大統領が上院に夢中になっていることに非常に興奮しており、スーザン・ライスの影の大統領が中心であり、それについては疑いの余地がない」と述べています。

スーザン・ライス氏はタカ派だと知られていますけれども、同時に親中派であることも知られています。

ここからは筆者も妄想に過ぎませんけれども、もしライス氏が"影の大統領"として今回の空爆を立案して、バイデン氏に指示した場合、その狙いは単純に米軍施設に攻撃された報復だけではないような気がしています。

それは中国へのサポートです。

今回の空爆で破壊した施設は国境管理地点にあり、「カタイブ・ヒズボラ」「カタイブ・サイード・アル・シュハダ」など、イランを後ろ盾とする複数の民兵組織が武器密輸に関連して使われていたとみられるものですけれども、空爆は比較的小規模でバイデン政権の「弱腰」批判を払拭しつつ、イランの核合意復帰を睨んで配慮したのではないかとも見られています。

けれども、空爆しておきながら配慮したなんて、ちょっと身勝手ではないかと思います。自民党の佐藤正久参院議員は、「バイデン大統領の決断で、シリア領内の民兵組織の拠点2箇所に空爆。イランの反発は必至だろう。今後のイラン核合意交渉にも影響が出る可能性も」とツイートしていますけれども、筆者もそう思います。

今回の空爆の結果、イラン核合意交渉に影響が出ることはもとより、下手をすれば、再び中東の混乱や紛争を生みかねません。これは同時に、現在、ウイグル弾圧問題などで世界的に批判を受けている中国への目を逸らさせ、圧力を弱めることに繋がります。

よもや、ライス氏が中国から指令を受けて今回の空爆を計画したとは言いませんけれども、結果として対中圧力が弱まる結果になるのではないかと筆者は危惧してます。


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