忠臣・菅義偉

今日はこの話題です。
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1.菅義偉官房長官の覚悟


昨日のエントリーでも取り上げましたけれども、9月2日、菅義偉官房長官は記者会見し、正式に自民党総裁選への出馬を表明しました。

会見の全文はこちらにありますけれども、「安倍総裁が全身全霊をかけて進めてこられた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために、私の持てる力を全て尽くす覚悟だ」と訴えました。

経済政策について、記者から異次元の金融緩和や積極的な財政政策などアベノミクスを引き継ぐのか問われると、「私自身はアベノミクスというものをしっかりと責任を持って引き継いでさらに前に進めていきたい」と述べ、安倍路線を継続していく姿勢を明らかにしました。

菅官房長官の出馬宣言は、自身の生い立ちから、官房長官としての実績を述べ、今後取り組みたいことを述べるなど、筆者には、殆ど、総理の施政方針演説のように聞こえました。

既に、もう菅官房長官から決まりだろうと言われていますけれども、菅官房長官本人も覚悟を決めているように見うけられました。




2.縦割り行政を破壊して「当たり前」を実現する手腕


菅官房長官は出馬宣言でこれまでの実績の例として、洪水対策のためのダムの水量調整を挙げていますけれども、これは、縦割り行政の弊害を排したものとして、一部から高く評価されています。

全国には、国交省が管轄する洪水を防ぐための多目的ダムが570あるのですけれども、それ以外に、経済産業省や農水省が所管する発電用ダムや農業用水用のダムが900もあります。

ところがこれら発電用ダムや農業用水用のダムは、洪水対策には使われていませんでした。

それを去年、台風19号の被害を切っ掛けとして、発電用ダムや農業用水用のダムを洪水対策に活用できるよう見直しを行い、今年5月までに全国約100ヶ所の一級水系について調整。八ッ場ダムの50個分の水量を洪水対策として確保することができたのですね。

この陣頭指揮を執ったのが菅官房長官です。

8月12日、菅官房長官は、群馬県みなかみ町藤原にある東京電力の須田貝ダムを視察し、都道府県管理の約80の2級水系について、月内にダムの事前放流に関する合意が得られるとの見通しを示しています。今後全国で約350ある都道府県管理のニ級水系にあるダムについても同様の見直しを進めるとのことです。

須田貝ダムは発電専用で洪水対策のために全く使えなかったのですけれども、この見直しで、最大東京ドーム16個分の水量が事前放流できることになりました。

菅官房長官は出馬会見で「世の中には、数多くの当たり前でないことが残っております。それを見逃さず、国民生活を豊かにし、この国がさらに力強く成長するために、いかなる改革が必要なのか求められているのか。そのことを常に考えてまいりました」と述べていますけれども、縦割り行政の為に洪水対策の為に使えなかったダムを使えるようにするという「当たり前」のことが、これまで誰にもできなかったのです。

このように「当たり前」を、"当たり前のように"実現する菅官房長官の手腕は評価されてもよいのではないかと思いますね。




3.官僚からみたら怖い人


菅官房長官は安倍路線を引き継ぐと述べていますけれども、内政外交と多岐に渡って問題が山積する中、どこまでやれるのか。

慶応大学教授の岸博幸氏は、菅官房長官を「内政を得意とするゴリゴリの改革派で、必要になれば、役人の恫喝も平気でやれる人」と評し、内政に力を発揮し、外交安全保障は、安倍総理の力を借りて行えばよいのではないかと述べています。

また、嘉悦大学教授の高橋洋一氏は、普通の政治家は官僚にやり込められることが多いのに対し、菅官房長官は、官僚の話だけではなく、違う意見もよく聞いて判断を下す人で、官僚からみたら怖い人だと述べています。

なるほど、改革への政治手腕は相当期待できそうです。

そう考えると、菅官房長官は、自身で大きな世界観や構想は出せないかもしれませんけれども、やることがはっきりしている限りにおいては、「菅総理大臣」は適任なのかもしれません。




4.安倍内匠頭の無念を晴らす菅内蔵助


筆者はこれまで、新しい総理が就任すると、新総理を表す漢字一字を記事にしてきました。

安倍政権が長かったこともあり、その機会もありませんでした。まだ自民党総裁も決まってない段階で少し気が早いとは思いますけれども、菅"総理"を表わす漢字を考えてみたいと思います。

おそらくその漢字は「忠」になると思います。忠義の忠ですね。

菅官房長官は出馬会見で、何度も安倍総理に触れ「首相の無念な思いを推察いたしております」として「安倍総裁が、全身全霊を傾けて進めてこられた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進める」と述べています。

筆者はその姿に、主君に仕える「忠臣」を思い浮かべます。

赤穂浪士47士を率いて、吉良邸討入りを果たし、浅野内匠頭の無念を晴らした大石内蔵助ではありませんけれども、改革の道半ばで退陣をした安倍総理の無念を晴らす菅官房長官という構図は、忠臣蔵と相似形を成しているようさえ見えてきます。

つまり、菅政権は、忠臣蔵ならぬ"忠臣菅"な政権になるのではないか。


5.忠臣菅は短期政権とは限らない


菅官房長官が出馬会見で述べた日本の目下の課題は次の通りです。
・コロナ感染拡大の防止と社会経済活動の両立
・少子高齢化問題への対応
・戦後外交の総決算をはじめとする外交、安全保障
・拉致問題解決に向けた取り組み
・憲法改正
もし、菅政権が"忠臣菅"政権になるのであれば、これらを行わなければ"討入り"を果たしたことにはなりません。

しかしながら、これだけの課題を1年かそこらで全てできるとも思えません。

巷では菅官房長官はショートリリーフだという見方が強いようですけれども、来年の総裁選の時期にこれらがやり切れなかったとしたら、菅"総理"は改革をやり遂げたいとその「忠」の心を見せ、総裁戦に再出馬するかもしれないとも見ています。

逆に、これら自身が挙げた課題を全てやり遂げれることが出来れば、見事討ち入りを果たしたとして、任期途中だろうが何だろうがその時点でスパッと総理の座から降りるのではないか。そんな気がします。

安倍内匠頭の無念を晴らさんと立ち上がった、菅内蔵助は意外と長期政権を築くのではないかという気がしますし、また、改革をやり遂げた暁には潔く退陣する、そんな政権になるのではないかと思いますね。


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