日露首脳会談とプーチン訪日

 
今日も極々簡単に…

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9月24日、安倍総理とロシアのプーチン大統領がニューヨークでの国連総会に出席するのに合わせ、28日に会談すると、ロシアのペスコフ大統領報道官が発表しました。

一応、ロシアとは、プーチン大統領の年内訪日をめざす合意がありますけれども、ロシアはここ最近、北方領土に関して強硬発言をしています。

例えば、8月22日には、メドベージェフ首相が択捉島を訪問したり、9月2日にはモルグロフ外務次官が、北方領土問題は70年前に「解決済みだ」と発言したり、日本を挑発しています。まぁ、あるいは、日本との交渉のために、わざと挑発することで、掛け金を吊り上げるロシア流の交渉術なのかもしれませんけれども、これが現実の"外交"なのだと認識するべきなのだと思います。

9月21日に、岸田外相が訪露して、ラヴロフ外相と日露外相会談を行っていますけれども、会談後の記者会見が終わった後の外相同士の握手の際、岸田外相は立って握手を待つラブロフ外相を無視するかのように、座ったまま書類を片づけ続け、ようやく握手するまで、憮然とした表情だったそうです。

確かに、こちらの外務省の発表をみる限り、やはり相当ハードな交渉だったことが見て取れます。

会談について、ラブロフ外相は「北方領土問題は議論の対象にならなかった」と発言したのですけれども、岸田外相はすかさず「4時間半あまりのうち、半分は領土問題について議論していました。これが実態です」と反論しています。もうバチバチですね。

先の外務省の発表をみても、イの一番に領土問題がでてきていますし、その説明文には「突っ込んだ議論を行い」とか「厳しいやり取りを経て」という文言が躍っていますからね。相当に丁々発止のやり取りが繰り広げられたと思われます。

ただ、この時期に日露首脳会談を行うこと自体は悪いことではないと思います。それは、もちろん年内のプーチン大統領訪日の下準備や平和条約締結に向けた交渉などといった理由の他に、ロシア以外の国に対する外交的メッセージも含まれているからです。

今、丁度、中国の習近平主席が国賓として訪米していますけれども、それにぶつけるかのように日露首脳会談の発表ですからね。中国に対する牽制効果は抜群ですね。

また、この日露首脳会談の発表は、アメリカに対するメッセージもあると思います。アメリカは、日本が今、ロシアに接近することに警戒心を隠していません。

9月22日、アメリカ国務省のトナー副報道官は記者会見で、日本がプーチン大統領の年内訪日を目指していることについて「ロシアのウクライナ東部での振る舞いを考えれば、今はロシアと『通常通りの業務』を進める時ではない」と思いっきり釘を刺しているんですね。

けれども、それに対する日本政府の答えが「日露首脳会談を行う」ですから、独自外交をやると宣言したようなものです。しかも安保法案を通した直後ですからね。アメリカもあからさまに文句も言いにくい。

まぁ、抱き合わせ販売ではないですけれども、アメリカが歓迎することと嫌がることをセットで出して、主張を通していくやり方は、中々に強かですね。これも"外交"なのかもしれません。

ただ、それでもやはり、大事なことは、日露首脳会談の中身です。

無論、北方領土が返還されるに越したことはありませんけれども、それ以前に日露関係が拗れてしまうと、中国に対する牽制どころか、逆にロシアを中国側に追いやることになります。事実、ロシアは先日北京で行われた、抗日式典に参加していますしね。

もしも、中露がスクラムを組んで日本を攻めるとなったら、北海道と沖縄を同時に護らなくてはならなくなりますから、日本の安全保障の負担は格段に跳ね上がります。二正面作戦は避けるべきです。

であるならば、逆に、ロシアとの関係を良くして、中国の後背を狙ってもらった方がずっといい。まぁ平和条約でなくとも、何らかの経済協力的な条約でも結ぶことができれば、それだけでも対中牽制になると思いますね。

青山繁晴氏は、ロシアは、クリミヤ半島を維持する経費が莫大なことや、経済制裁を受けて結構追いつめられ、中国に近づいたものの、その中国がバブル崩壊で旨みがない、といったことから日本を頼りにするしかない、と指摘しています。

そうだとすると、逆に今が、対ロシア外交を進展させるチャンスなのかもしれませんね。


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