炎上した江田議員のNISA課税強化発言

今日はこの話題です。
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1.江田議員のNISA課税強化発言


10月29日、立憲民主党の江田憲司氏はフェイスブックで前夜、BSフジの「プライムニュース」に出演した際の自身の発言について釈明文を投稿しました。

釈明で江田氏は「年収が1億円を超えると株取引が格段に増え、その譲渡所得等に20%の税率(所得税の最高税率は45%)しかかかっていない、それを国際水準並みの30%に上げさせていただきたい、という脈絡で行ったものです」と説明した上で、「NISA(少額投資非課税制度)については今、一定額までの投資について非課税措置がとられていますが、それに課税しようという趣旨ではまったくなく、むしろ、上記の我が党の政策が正式な見解であることを、あらためて申し上げたいと思います」と自身の発言を訂正しました。

これは件の放送で、立憲民主党の政権公約で「1億総中流社会」を掲げたことに絡み、「今まで野党はばらまきだ、財源を示さない、と散々言われてきた。法人税と所得税の優遇税制は直す……岸田さんが取り上げてやっと脚光を浴びた『1億円の壁』ですよ」と切り出し、高額所得者が十分に税金を支払っていないとの問題意識を示し、「1億円を超えると見事に下がる。株の取引高が見事に高くなってそこにたった20%しかかかってない。これを我々はせめて国際水準並みの30%にする」と発言したのですね。

これに司会の反町キャスターが「それはNISAとか少額で低所得者が積み立てている株式運用に対しても30%にするのか」と尋ねたのに対し、江田氏は「グラフを見ていただければ明らかなように1億円を超えると急速に株の取引量が増えている」と答えました。

これに反町氏が「低所得者が積み立てている運用にも同じように30%?」と重ねて確認すると、江田氏は「かけます」と明言したのですね。


2.誤解を生じたことについては深くお詫び申し上げます


この発言にネットは大炎上しました。

「江田憲司はNISA知らんのだろうね。無知は怖い。NISAに税金30%って意味わからん」とか「NISAに課税したらそれNISAじゃない」とか「NISAも30%課税って、それってNISA制度そのものをなくすのといっしょなんだけど この人絶対NISAってなんだかわかってない。NISAすら知らない人に税金とか経済とか一切語ってほしくない。立憲民主党は本当に経済音痴」とか、「貯蓄から投資へという潮流の中では必須事項のNISAを理解していないというのは問題だし、こんな奴がアベノミクスの検証責任者だった立憲民主党の質の悪さが分かる」などボロカスです。

焦った立憲民主の枝野代表はツイッターで「一部幹部の発言が誤解を招いていますが、立憲民主党は、将来不安解消の観点から、NISAやつみたてNISAについて、制度拡充を訴えています。課税強化は考えておりません」と火消しに追われ、江田氏の先の釈明文で「いずれにせよ、私の舌足らずの発言によって、誤解を生じたことについては深くお詫び申し上げます」と謝罪する羽目となったのですね。


3.NISA口座


NISAは2014年にスタートした制度で、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。

イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)と呼ばれています。

現在は、毎年120万円の非課税投資枠がある「一般NISA」に加えて、16年から未成年者向けに年間80万円分の非課税投資枠が設定される「ジュニアNISA」、18年からは、さらに少額からの長期・積立・分散投資を後押しする「つみたてNISA」がそれぞれ始まっています。ただし、口座を開設できるのは「一般NISA」と「ジュニアNISA」は2023年まで、「つみたてNISA」は2037年までと期間限定措置です。

当初は、個人投資家を増やし「貯蓄から投資へ」の流れを後押ししようと国が始めたものです。

日本証券業界によると、2020年3月末現在、証券会社の一般NISA口座における投資未経験者の割合は39.6%と2019年12月末の38.4%と比較して、1.2ポイント増加。同じく積み立てNISA口座における投資未経験者の割合は73.8%と、2019年12月末の70.7%と比較して、3.1ポイント増加しています。

一般NISAで4割近く、積み立てNISAに至っては、7割以上が投資未経験者が占めているところを見る限り、「貯蓄から投資へ」の流れを後押しという国の意図通りになったということになります。

2020年3月末現在の証券会社の一般NISA口座での買付額は1兆3264億円、積み立てNISA口座での購入額は405.8億円あるのですけれども、一般NISA口座数は711万口座、積み立てNISA口座数は114万口座ありますから1口座あたりの額でみると、一般NISAは18万6554円、積み立てNISAでは3万5596円になります。

この額は江田氏が槍玉にあげた1億円には程遠く、まさに、反町キャスターが「少額で低所得者が積み立てている株式運用」と言えるものです。

江田氏は、NISAは少数の金持ちがそれぞれ一億以上の金を運用していたと勘違いしていたのかどうか分かりませんけれども、低所得者が低額で運用するNISAに課税するのは、矛盾もいいところです。

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4.懲罰的な立民の税制


ただ、それ以前にもっと質(タチ)が悪いと筆者が思うのは、今回の件を「誤解」として釈明していることです。

同じ番組で、江田氏と並んで出演していた政治学者の三浦瑠璃氏は、「「誤解」じゃないよ。何度も念押ししたもの。所得税払ったあとのお金を、コツコツ投資した利益に二重課税するんだから増税すべきじゃない」とツイートしています。



番組で三浦氏は、民主党時代から立憲の税制は「懲罰的」とし、世論をみればまともな経済人ならみんな反対すると述べていますけれども、まったくその通りだと思います。

けれども、江田氏は、当時自分は民主党じゃないから文句を言われても困ると逆切れしました。

確かに当時はそうだったかもしれませんけれども、民主党じゃないからというのはあまりに無責任です。

なぜなら、民主党も、立憲民主も、所得税払ったあとのお金に更に課税強化する"二重課税"は懲罰的だと指摘されているからです。こちらこそきちんと説明しなければならないのに、ただ「誤解」だというのは、答えではありません。

懲罰的であるといわれているのに「誤解」だと言って認めない。こうした態度も国民の信用を得られない理由の一つではないかと思います。

今回の江田氏の発言で、いまだに立憲民主は経済に疎いことが明らかになりました。国難に見舞われている今、与党批判だけで政治ができた時代は終わっていることを立憲民主は知るべきではないかと思いますね。




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この記事へのコメント

  • 南の火消し

    どこかの国の方々の言っている事と似ているような?
    気のせいですかね?
    2021年10月31日 10:39