中国が覇権を獲れない三つの理由

今日はこの話題です。
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1.中国の致命的な弱点


4月27日、ロシアの保守派オンラインニュース「ブズグリャート」は、「中国は世界の覇者にはなれない、致命的な弱点が存在する」とする記事を掲載しました。

記事では「中国は将来的に世界の覇者になるのか。中国はアメリカと同じようにその価値観を他民族に押し付け、空母を派遣して相手を爆撃するのか」と疑問を提起。

その上で、「西側メディアは長年、中国に対して大規模な悪魔化を行っており、『中国人は侵略的で、世界を占領し、自分たちの秩序をすべての人に押し付けようとする』と報じてきたが、中国人がこれらを望んでいないのは明らかであり、習近平国家主席も、中国はどこまで発展しても永遠に覇権を唱えず、軍拡競争はしないと述べている」と伝えました。

けれども、記事では、これは「事実の半分でしかない」ともし、中国が覇権を求めないのは「望んでいないからではなく、不可能だからだ」と指摘。その理由を「中国には経済的資源、軍事政治的資源がなく、覇権を唱えるイデオロギー的な資源もない……中国には空母艦隊もなければ、巨大な軍事基地ネットワークもない。軍事的な手段を通じて自らの利益を守る政治的な意志さえなく、アフリカや南米ではアメリカの軍事政治的な圧力を受けてしばしば後退している」と述べています。

そして、更に「中国には覇権を争うようなグローバルイデオロギー、つまり、グローバル化の中で他国の民衆が受け入れ、広めるような国家的価値観(例えば、英語、自由民主、マクドナルドなど)がない……中国の食や文化は大勢の人々に受け入れられるものではなく、この面で日本人は寿司やアニメで中国人を凌いでいるほど」とし、中国語についても「学ぶのは非常に難しい」と評しています。

また、「中国は中央アジアだけでなく、東アジアでも人気がないため『東アジア版NATO』は構築できない……多くの隣国と領土紛争を抱えているが、中国当局は譲歩せず、相手に条件を受け入れさせようとしている。こうした敵対的な環境は中国の成長を制限しているほか、中国が世界の他の地域に注ぐ力も制限している」と論じ、台湾問題についても、「中国は台湾が受け入れ可能な統一モデルを提示することができていない……こうした状況下では世界の覇者になることを公言することはできず、中国には多極的な世界を構築して世界問題を共同で解決していく道しかないのだ」と述べています。


2.中国が覇権を獲れない三つの理由


この記事で指摘されている、中国が覇権を獲れない理由は大きくは次の3つです。
・中国には経済的資源、軍事政治的資源がない
・他国の民衆が受け入れ、広めるような国家的価値観がない
・多くの隣国と領土紛争を抱えているが、中国当局は譲歩せず、相手に条件を受け入れさせようとしている
筆者はこれまで何度か、中国は、戦略の階層でいう「世界観」において、人権や民主主義といった西側諸国の「世界観」に対抗できるものがないと述べたことがありますけれども、上述の2番目は正にそれを指しています。

また、3番目は「戦狼外交」のことを指すのはいうまでもありません。

残る最初の理由についてですけれども、前段の経済的資源がないというのは分かりませんけれども、後段の「空母艦隊もなければ、巨大な軍事基地ネットワークもない。軍事的な手段を通じて自らの利益を守る政治的な意志さえない」というのはある程度当たっていると思います。

ただ、軍事的な手段を通じて自らの利益を守る政治的な意志の有無については、アフガニスタンのタリバン支援と今後の展開でその実力と意思がある程度見えてくるかもしれません。


3.人口攻撃とサイレントインベージョン


ブズグリャート紙が指摘するように、中国に「軍事的な手段を通じて自らの利益を守る政治的な意志さえない」のであれば、一体、どうやって覇権を獲ろうというのか。

軍事的な手段を通じて利益を守らなければならないのは、自分達がマイノリティの立場であるからです。マイノリティは、ひとたび多数派から攻撃されたらひとたまりもありません。

けれども、逆に自分達が多数派、あるいは多数派に影響を与えることの出来る立場に立てば、マイナーからメジャーになります。そうすれば、利益を守ろうと身構える必要はなくなります。

例えば、相手国や地域に自国民を大量に移民させて、現地住民のを少数派に追いやるまたは虐殺して人口構成をひっくり返すか、相手国の首脳やマスコミを買収して大衆を洗脳して、最初から歯向かわないようにさせる、そういった手段によって自らをメジャーにしていき、わざわざ軍事的手段で利益を守らなくてもよいようにする。

前者はウイグルでやっていることですし、後者は西側諸国にしかけているいわゆるサイレントインベージョンです。

最初は一国二制度を堅持するとかなんとかいって、口車にのせ、いったん併合したら最後、大量に自国民を移民させて人口構成をひっくり返す。あるいは、議会の多数を親中派にして思いのままにする。香港で見た光景です。

もっとも、中国は、世界観で西側に対抗できない弱点を抱えています。下手をすれば、相手国に送り込んだ自国民が、相手国の文明文化に感化されて中共政府を批判するようになったり、サイレントインベージョンで工作した相手が、その企みに気づいて裏切り、敵対しないとも限りません。

実際、評論家の石平氏や漫画家の孫向文氏など、わずかながら中共政府を批判する言論人もでていますし、ひと頃は大分中国にサイレントインベージョンされていたオーストラリアも、今では強硬に中国と対立しています。

確かに、ブズグリャート紙が指摘するように、中国に致命的な弱点が存在しすることは否定しませんし、中国はアメリカと同じように価値観を押し付け、空母を派遣して相手を爆撃はしないかもしれません。けれども、中国の価値観しか持っていない人を送り込んだり、宣伝したり、あるいは焚書坑儒して、他の価値観を抹消する。そうすることで他の価値観が存在することすら認識させない。

そういった"押し付け"以前の策略を進めてくる点には十分注意する必要があると思いますね。


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