必要とされるビジョンを持って課題に取り組める指導者

今日はこの話題です。
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1.次期首相は誰?


9月4~5日に掛けて、共同通信社が全国緊急電話世論調査を行いました。

次の首相に「誰がふさわしいか」を聞いたところ、河野太郎行政改革担当相が31.9%でトップ。次点が石破茂元幹事長の26.6%、岸田文雄前政調会長18.8%と続きました。

4位以下は野田聖子幹事長代行が4.4%、高市早苗前総務相は4.0%、茂木敏充外相1.2%、下村博文政調会長0.6%の順となりました。

その内、自民党支持層で見ると河野氏が37.1%と石破氏の23.3%、岸田氏の20.7%を引き離しています。

その河野氏は、5日、竹下派幹部とも会談し翌6日には、財務省に麻生太郎副総理兼財務相を訪問して状況を報告。その後、同じく麻生派の甘利明・党税制調査会長や森英介元法相を国会内の議員事務所に訪ね理解を求めました。

麻生派の若手には「状況を打破するなら河野氏が首相になるべきだ」との意見が多いようなのですけれども、派全体でみると必ずしもそうではありません。

武漢ウイルス禍が収まらぬ中、政権批判で「河野内閣」が短命に終わらぬよう、派内からは「火中の栗」を拾うべきではないとの声や、昨年、河野氏が地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画停止を根回しなしで発表するなど、過去の言動を不安視する意見も漏れ聞こえています。

ある麻生派ベテラン議員は「派として河野氏でまとまる雰囲気はない」として、立候補を表明している岸田文雄前政調会長を推す声もあるそうです。

麻生副総理は決選投票となった場合などを念頭に置きつつ、派にとっての「最適解」を導こうとしているとみられ、周囲には「河野は自分が置かれている状況が分かっていない」と呟いているとも報じられています。

関係者によると、今週後半にも記者会見を開き、総裁選立候補を正式表明する検討に入ったとのことですけれども、まだ先行きは不透明です。


2.石破氏総裁選不出馬へ


世論調査で首相に相応しい人物で2位につけた石破氏は不出馬の方向で調整していると報じられています。

9月6日、石破氏はBSの「報道1930」に生出演し、過去4回の総裁選の敗因について「党員票は取れているが、国会議員票は減り続けている」と自己分析。7日に石破派の会合で意見を集約し、近く最終判断するとの見通しを示しました。

党の関係者は「党員を対象にして行った調査では河野太郎行政改革担当相を凌ぐ結果も出ていたと聞いた。党員・党友票はかなり取れていたはずだ」と述べる一方で、永田町関係者は「世論の人気を二分する河野氏と争うことになれば票の奪い合いになる。議員票勝負で分が悪い」と分析しています。

石破派の若手議員も「人気者争いでフレッシュな河野氏の後塵を拝しているのは厳しい」と不安を口にしています。

現在、石破派は17人しかおらず、自力での立候補は出来ません。さらにその石破派内には平将明衆院議員らが「河野支持」に回る動きもあり、石破氏自身も周囲に改革志向を持つ河野氏の支持を示唆しているそうです。

それでも、石破氏は9月4日に二階俊博幹事長と都内で会談し、支援を要請したようなのですけれども、政界関係者は「推薦人の貸し借りを巡り、かなり温度差があったようだ」とも述べており、交渉決裂となった可能性も取り沙汰されています。

実際、派内の中堅議員は「二階派の力を借りれば、『時代遅れ』のレッテルを貼られかねない……今回は同じ改革路線である河野氏に乗って次期政権内でポストを確保し、次のチャンスを待つべきだ」と語るなど、芳しくありません。

こうしたことを考えると今回、石破氏が不出馬の判断をしたとしても何ら不思議ではありません。


3.再調査をするとは言ってない


さて、総裁選最有力候補と目される岸田氏ですけれども、9月6日、インターネット番組で、学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる公文書改竄問題について、「再調査をするとか、そういうことを申し上げているものではない」と、再調査は必要ないと強調しました。

岸田氏は2日のTBSのBS番組で森友問題で、再調査をする必要性を問われ、「国民が判断する話だ。国民が足りないと言っているので、さらなる説明をしなければならない課題だ。国民が納得するまで説明を続ける」と答えていたのを受け、6日の番組では、司会者が、この発言がきっかけで、安倍晋三前総理が、総裁選に出馬の意欲を示す高市早苗前総務相の支持に回ったのではないかと突っ込みました。

これに対し、岸田氏は「安倍さんがどう判断されているかわかりません……行政、司法の対応が確定したならば、求められれば説明する。それ以上でもなければ、それ以下でもない」と述べ、安倍前総理について「かなり長い期間、総理大臣だった。人脈、影響力は大きいものがある……同期で当選した間柄。同じ自民党の青年局長。人間的に安心できる存在だ」と語りました。

これは、やはり、岸田氏が自身の森友発言が拙いと思っての修正でしょう。

政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、ある自民党幹部が「河野や石破は『モリカケ』や『桜の会』を追及するでしょう。安倍さんはNGなんだよ。河野は『アベノミクス』も否定的。そういうといろがなぁ」と漏らしていると述べ、安倍前総理が高市氏を支持するとしたことについて「岸田さんとの間で溝が出来かけていて……それは岸田さんが夫婦別姓議連の呼びかけの1人になった。かつ2日の木曜日にBSの番組で森友学園の公文書改竄の問題について『国民が疑念を抱くのであれば、さらに説明しなければいけない』と言われた。それで安倍さんの周辺の話ですけれども、カチンと来たということです。それで岸田さんの方に行かずに、高市さんの方に行っている」と指摘しています。

田崎氏のいう通りだとすれば、岸田氏は自らの発言で、今の事態を招いた訳です。何も言わなければ、高市氏は推薦人を集められず、総裁選に出馬できなかった可能性もあっただけに、結構大きな判断ミスだったかもしれません。


4.これまでと違うタイプの首相が必要だ


安倍前総理の支持表明で俄かに注目を集め出している高市氏ですけれども、自民党関係者によると「高鳥修一衆院議員が代表世話人を務める『保守団結の会』や、青山繁晴参院議員が代表の『日本の尊厳と国益を護る会』など、保守系グループがサポートし、既に50人前後の議員からの支持を期待できる状況だ。決して泡沫ではない」という状況のようで、これが本当であれば、事実上の派閥のように見えなくもありません。

その上更に安倍前総理のサポートがあるのですね。先の自民関係者は「高市さんは予想される顔ぶれの中で唯一、『嫌中』を強く打ち出している。右寄りの党員の支持が集まる可能性が高い」と述べたそうですけれども、裏を返せば、高市氏以外にそうした外交政策を出している候補がいないということでもあります。

高市氏は、岸田氏の「国民皆さまの意見を聞く」路線とは一線を画し、危機管理投資は成長投資と位置付けての政策を打ち出しています。

イギリスのフィナンシャルタイムズは、菅総理の退陣表明を受けて、イギリスのフィナンシャル・タイムズは「日本にはこれまでと違うタイプの首相が必要だ」という社説を掲載し、次のように述べています。

9月29日に投開票される今回の自民党総裁選では、議論がなされる機会がもっとあるように思われる。

党内の異なる派閥をまとめることができる人物──少なくとも妥協の産物といえる人物と、党内に敵はいるが国民とつながることのできる人物の争いになるだろう。

候補者たちは、ポピュリスト的な大盤振る舞いの公約リストを掲げる以上のことをやらなければならない。投票権のある自民党員もまた、妥協の候補という誘惑に抵抗すべきである。総裁選とその後の衆院選で必要とされているのは、ビジョンを持って日本が直面する課題に取り組める指導者だ。

そのような人物であれば、安倍政権下のようなある種の安定を日本に取り戻してくれる可能性が最も高い。首相が回転ドアのように交代するその前の時代に逆戻りするのではなくて──。

フィナンシャル・タイムズの社説が世界各国の共通した意見だとは言いませんけれども、少なくとも安倍政権下の日本は安定していたと見られていたことは確かだと思いますし、ビジョンを示せる高市氏は、海外からみて分かりやすい"指導者"として映るのではないかと思います。

総裁選での政策討論で、各候補者がいかなる訴えをするのか。注目したいと思います。


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この記事へのコメント

  • Naga

    首相にふさわしい人物で、石破氏はいつも上位にきますが、一体何故そんなに人気があるのか不思議です。 私は石破氏の考えや政策が良くないと思いますが、それ以前に、目付きが悪くねちねちとした言い方で、何を言いたいのか分かりにくい回りくどいしゃべりのどこが良いのか分かりません。
    七不思議のひとつです。

    森友(や加計)については、何が悪いのか分かりません。もちろん官僚の文書改竄は悪いですが、安倍前首相が指示した訳じゃないだですし。
    加計については、前事務次官が行政を(政権に)捻じ曲げられたと言いましたが、西日本に新たな獣医学部は作らせないようにするなどの、捻じ曲がった行政をしていたのはこやつ等で、そちらの方が問題というより違法性があるのはないかと思います。
    また「仮に」安倍首相が加計学園の獣医学部を認めるようにしたとしても、えこひいき等がなければ、それ自体は当然ではないでしょうか。
    と言うのは、官僚が決めたことを追認するだけなら国民が政治家を選ぶシステムそのもの(=民主主義)そのもののの意味が無いことになります。
    2021年09月09日 04:58