緊急事態宣言解除とCT値

今日はこの話題です。
画像

 ブログランキングに参加しています。よろしければ応援クリックお願いします。


2021-06-17 232302.jpg


1.緊急事態宣言解除


6月17日、政府は武漢ウイルス対策で10都道府県に出されている緊急事態宣言について、沖縄を除く9都道府県で20日の期限を持って解除することを決定しました。

ただし、北海道、東京、愛知、大阪、兵庫、京都、福岡の7都道府県は7月11日までの期間蔓延防止等重点措置に移行するとしています。

政府は重点措置が適用される地域の飲食店に対し午後8時までの営業短縮を引き続き要請したうえで、感染対策の徹底を前提として酒類の提供は午後7時まで可能とするとのことです。

更に、イベントの開催制限については、大規模なスポーツイベントなどを行う場合、宣言と重点措置の地域では参加者の上限を5000人としている制限を維持する一方、宣言などが解除となっても1万人を上限とする経過措置を講じることとしています。


2.やっぱりさざ波


目下の感染状況はというと、こちらの都内の感染状況のサイトを見ると一月前半に山がありますけれども、そこから徐々に少なくなっています。

また、こちらの厚労省が出している全国の感染状況を見ると、陽性者の数は1月前半に第3波のピークが来て、5月中頃に第4波のピークがきて6月には減っています。

ピークといっても一日7000~8000人で、今は1000~2000人。他国の万を軽く超える感染状況と比べるとやっぱり「さざ波」と言っていいのではないかと思います。

厚労省によると、今の日本での1日あたりのPCR検査能力は20万件超となっていますけれども、その大半は民間の検査会社で占められています。

例えば、こちらのSB新型コロナウイルス検査センター株式会社はPCR検査を専門としたソフトバンクグループの子会社ですけれども、このようなPCR検査を行う民間企業が立ち上がってきたお陰で、ある程度の数がこなせるようになった訳です。

2021-06-17 232301.jpg



3.弄ったCT値


1月22日、厚労省は「医療機関・高齢者施設等における無症状者に対する検査方法について」という文書を都道府県、各保健所設置市、特別区の衛生主管部宛に出しました。

この文書は、医療機関や高齢者施設等におけるPCR検査(検体プール方式)と抗原検査に関する方法を示したもので、この方式を採るように要請しています。

ここで、検体プール方式によるPCR検査とは何かというと、複数(通常は5人分)の被験者の検体を混ぜてまとめたものをを検査する手法です。

その結果が陰性であれば、混ぜられた検体全てが陰性と判定され、逆に、結果が陽性なら、混ぜた中のどれかが陽性になりますから、もう一度、今度は一人一人個別に検査して陽性者を特定していく方法です。

こうすることで、すべての検体を一個ずつ検査するよりも効率がよく、費用も安くすむとされています。

文書では、この検体プール方式の検査を行う際の精度管理として次の指定がされています。
② 検体プール検査法実施前に必要となる精度管理(妥当性の確認(バリデーション))

検体プール検査法の精度について、個別検査と検体プール検査法による検査の結果の比較・評価により、事前に確認すること。その際は、ウイルス量が多い検体のみならず、ウイルス量の少ない検体においても妥当な結果が得られることが必要であり、また、各グループについて一致率の検証ができるように最低でも同一のグループ内で5以上の検体を用いて実施すること。

Ct値は系や環境によるので、一様に定義することはできないが、例えば、感染研法による場合、検体プール検査法による検出限界を 100 コピー/テストとすると、Ct 値では 35 程度になることから、CT 値 30~35 付近の陽性検体を Ct 値に偏りなく混ぜて 20 以上のプール化検体を作成し(陰性検体も同数)を作成し、一致率(陽性検体を混合したプール化検体は陽性になること、陰性検体からなるプール化検体は陰性になること)が85%以上であるか確認することが適当である(FDAでは、プール化した検体数(例えば、5つの検体を同時に混合してまとめた検体)を20以上(カットオフ Ct に近い検体(前述の場合であれば 35)を 25%以上含めることが推奨されている)として評価することを推奨している)。

なお、こうした精度の妥当性の確認については、検体プール検査の開始後も、定期的に実施すること。
※CT 値は高いほど、増幅を繰り返していることから、基本的にウイルス量と逆相関。
また、実施する際の実際の操作に関する手順書についても、事前に定めておくこと。
ここでCt値について30~35付近のものを使うように指定されています。

Ct値については以前のエントリーで何回か取り上げましたけれども、Ct値の妥当性については、一部で日本のCt値は過剰ではないかという議論もあります。


4.民間検査のCT値は変更されるか


実際、WHOは1月20日にCT値を下げてよいとも受け取れる通達を出しています。

筆者は今年1月3日のエントリー「首都圏4知事の緊急事態宣言要請と武漢ウイルスワクチン」や1月26日のエントリー「大統領選が終わればコロナ騒動は終わる」で、政府はワクチン接種開始と連動するようにCt値を下げて、陽性者を減らして見せ、ワクチンが効いたのだという具合にもっていくのではないかと述べていますけれども、何のことはない、既にWHOの通達の2日後の1月22日に検体プール検査のCt値を下げる旨の通達を行っていた訳です。

では、それで22日以降陽性者がいきなり激減したかというとそうとも言えません。

これはおそらく、厚労省が通達を出した保健所や医療機関で行うPCR検査の割合が低いため、たとえそこでのCt値を下げたところであまり効果はなかったというだけのことかもしれません。

では逆に民間はどうかというと、先に取り上げたSB新型コロナウイルス検査センター株式会社は、Ct値を40以上に設定していることを公開しています。

民間のPCR検査の全てがCt値40以上で設定されているか分かりませんけれども、もしも、厚労省が緊急事態宣言の解除に合わせて民間の検査機関にもCt値下げるよう要請する文書を出すのであれば、やはり東京オリンピックを見据え、陽性者減らしを行おうとしていると見てよいかもしれませんね。


  twitterのフリーアイコン素材 (1).jpeg  SNS人物アイコン 3.jpeg  カサのピクトアイコン5 (1).jpeg  津波の無料アイコン3.jpeg  ビルのアイコン素材 その2.jpeg  

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 12

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた
ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント