

1.激動の2020年
皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今年もまた日比野庵ブログを御愛顧のほどよろしくお願いいたします。
それにしても去年は激動の年でした。
日比野庵では、毎年正月に新年の予測記事を挙げてきました。
筆者は、去年の1月2日の記事を見直しているのですけれども、さすがに2020年は余りにも激動過ぎて、十分に予測できたとは言い難いというのが正直なところです。
ちなみに昨年の正月は次のように予測していました。
・半島情勢の不安定化が懸念
・世界各地で資本主義と共産主義の色分けが進むが、ただしその色分けも国民と国家首脳によってがらりと変わる可能性がある。
前者については、不安定化したのは半島だけでなく、台湾、香港含め東アジアの広い範囲に拡大したという意味で十分ではありませんでした。
反面、後者については、世界各国が反中と親中に分かれるなどかなりはっきりと色分けされてきたように思います。さらに、アメリカ大統領選を見ても分かるとおり、その色分けも国家首脳が誰になるかで変わる可能性もあることも明らかになってきました。こちらは、ほぼ予測通りだったかと思います。
一方、武漢ウイルス禍やアメリカ大統領選挙の混乱といった具体事例となると流石に予測できませんでした。

2.武漢ウイルス禍に曝された世界
一言でいえば、去年は武漢ウイルスに世界が席捲された年だったかと思いますけれども、日本も相当翻弄されています。
読売新聞社が12月26、27日に実施した全国世論調査で、武漢ウイルスへの対応で菅総理が指導力を「発揮している」と思う人は16%であるのに対し、「そうは思わない」が77%と圧倒的多数を占めました。
また、政府の武漢ウイルス対応を「評価しない」は62%と半数を超え、「評価する」の32%を大きく上回りました。
さらに、今月28日から全国で停止した政府の観光支援策「GoToトラベル」については、「停止ではなく、やめるべきだった」が48%、「停止は適切だった」が42%、「停止せずに、継続すべきだった」が7%と賛否が分かれています。
菅政権の支持率も45%と前回の61%から16ポイント下落。不支持率は43%と前回から16ポイント上昇しています。9月の内閣発足直後の74%が見る影もありません。
菅総理が武漢ウイルスへの対応で指導力を「発揮している」ように見えないのは、GoToを進めたり止めたり、国民に自粛をお願いする一方で会食をしたり、その姿勢が一貫しているように見えないことも一因ではないかと思いますけれども、なぜそうなるかというと結論が見えていないところもあるのだろうと思います。
もちろん、武漢ウイルスという人類初体験の事象に直面している以上、先を見通すことは難しいことは分かりますけれども、自粛をお願いするだけで乗り切ろうとするにも限界があります。
国民にも生活というものがありますからね。一度は身を削って自粛で頑張ってみたものの、経済的保障もないままでお願いだけされても、それは無理というものです。
昨今の世を見ていると、どうも、菅政権は求心力を失っているというか、国民は"お上"のいうことを段々と聞かなくなってきている雰囲気を感じます。
3.求心力を失いつつある菅政権
菅政権が先を見通せていないのではないかという不安は外交にも感じます。米中対立に始まり、昨年でブルーとレッドに色分けされた世界で、菅政権のカラーは今一つはっきりしません。
先日、ようやく海外からの入国規制に踏み切ったもののシンガポール、韓国、ベトナム、中国からのビジネストラックは入国時の14日間待機は緩和しています。
特に中国に対しては、先般来日した王毅外相に記者会見で、尖閣について好き勝手に言われるなど甘さが目立つ印象です。
アメリカが対中包囲網を敷く中、さらに日本国民の中国に対して「良くない」との印象を持っているのが9割に及ぶ状況下で、対中融和はさすがにセンスがないと言わざるを得ません。
このままでは支持率回復どころかさらに下落する可能性だって十分あると思います。
今年は秋に衆院任期が満了しますから、どこかで解散総選挙が行われます。
菅総理が起死回生の一手を打てない限り、追い込まれ解散になってしまう気がしてなりません。
明日も続きます。
この記事へのコメント
kinta
いつも楽しみに拝見させていただいております。
今年も激動の一年になりそうですね。
トランプ氏のご活躍に期待したいです。
今年もブログ主様の爽快な切り口を楽しみにしております。
皆様のご健康を祈念致します
南の火消し
毎朝楽しみに拝見させて頂いております。
毎日の更新、大変頭の下がる思いではございますが、今年も1年楽しみにしております。
ご健康に留意され益々のご活躍願っております。
日比野
明けましておめでとうございます。
今年は昨年以上に大変な年になりそうです。
今年もよろしくお願いいたします。
日比野
明けましておめでとうございます。
毎朝お読みいただき誠にありがとうございます。
今年はテレワークも多くなったこともあり、日々のローテーションも部分的に再構築しました。
今年もよろしくお願いいたします。