その刃で、悪夢を断ち斬れ

今日はこの話題です。 
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1.よもやよもやだ


「鬼滅の刃」が大ブームです。

10月26日、アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の最新の興行収入が発表されました。

それによると、16日の初日から10日間の興行収入が107億5423万2550円、動員数798万3442人を記録。公開より10日間での興行収入100億円突破は、日本で上映された映画の中で最速の結果を叩き出しました。

興収100億達成は、『アナと雪の女王2』が公開から40日目、『天気の子』が公開34日目で突破であることを考えるとダントツの記録です。

そればかりか、邦画歴代興行収入1位『千と千尋の神隠し』の308億円を超えることにも注目が集まっています。

鬼滅の刃は全国403館での公開スタートで、各劇場とも一部からは時刻表とも言われる程の上映回数で、中でもTOHOシネマズ新宿は公開初日の16日には全12スクリーンのうち11スクリーンで上映、計42回の上映スケジュールが組まれる程の人気ぶりです。

鬼滅の刃の爆発的大ヒットについて、関係者は作品よりも環境を理由に挙げるそうです。

先程も触れましたけれども、武漢ウイルスの感染拡大を受けて洋画の公開が止まっており、空いたスクリーンを埋める形で「鬼滅の刃」が割り当てられたのが、今回の大ヒットを生んだ、というものです。

それ以外にも、普段であれば同時上映されていたであろうライバル作品がなかったことで鬼滅の刃に集中したのだ説や、アニメやネット配信で人の目に多く触れて幅広いファンを獲得したからだ説など色んな分析もあるようです。

それでも、数少ないながらも同時上映されていた他のアニメ映画もある訳ですから、鬼滅の刃だけが異常に観客を動員したということについて特別な何かがある筈だと思いますし、それを環境だけで説明するのも、ちょっと無理があるかもしれないと感じます。

実際、多くの関係者は「ここまで人気になった理由は、正直分からない」と零しているそうです。




2.パンデミックって何?


鬼滅の刃の映画大ヒットは、アメリカのメディアでも驚きをもって報じられています。

ニューヨーク・タイムズは、10月20日付けの記事で「パンデミックって何? 日本映画に記録的な観客が押し寄せた」と、公開から3日間で興行収入46億円、観客動員340万人という驚異的な記録を成し遂げたと報じ、この数字について、「これまでの国内記録の2倍以上だ。先週末の興行収入としては世界最高で、日本以外の全ての国の売上合計をも上回っている」と伝えています。

現在、アメリカは、武漢ウイルスの影響で、ニューヨークやロサンゼルスなどの主要都市の映画館は休業が続き、大手スタジオの新作上映も止まっています。

日本でも、『ワンダーウーマン 1984』や『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』などのハリウッドの大作の多くが、年末や2021年以降に公開延期となっています。

ニューヨーク・タイムズは、こうした状況に「ほとんど競争相手がいない状況だった……この成功の偉大さは、通常時でも並外れているが、パンデミックの中では特別な意味を持つ……混雑した劇場で、他人と隣り合わせで数時間座ることが安全だと感じられたら、観客は早く映画館に戻ってくるということを証明した」と纏めています。

また、ブルームバーグは「数百万人がパンデミックに逆らい、日本で記録的観客」という見出しで、観客動員340万人は日本全体の人口の約3%にあたり「コロナの感染リスクを無視して」人々が週末に映画館に向かったと報じました。

そして、日本でも武漢ウイルスの新規感染が日々明らかになっていることに触れながら、「アメリカや多くのヨーロッパ諸国で報告されている数とはかけ離れている」と評しています。

要するに、武漢ウイルスパンデミックの最中、映画が大ヒットを飛ばしているという事実そのものが有り得ないことだと受け止めているということです。




3.円柱・煉獄


鬼滅の刃は日本に凄まじい経済効果を及ぼしています。

映画を配給している東宝の株価も年初来の高値を更新し、多くの企業でコラボ企画や商品が続々と展開されています。

東京スカイツリーは「鬼滅の刃」劇場版の公開を記念して、特別ライティングを点灯。JR東日本は、コラボイベントとして、信越本線で運行する「SLぐんま よこかわ」を映画に登場する「無限列車」仕様で特別運行。

くら寿司やローソンなどとのコラボではグッズ完売が相次いでいます。中にはダイドーブレンドのように、「鬼滅の刃」コラボ商品が、約3週間で累計販売本数5000万本突破。10月度単月のコーヒー飲料の販売数量は、前年同月度比149.5%に達したとのことです。

ネットでは「鬼滅の刃は日本経済の柱」、「寒い日本経済に煉獄さんが炎を灯してくれましたね」、「生殺与奪の権を鬼滅が握っている」、「炎(えん)柱ならぬ円(えん)柱・煉獄」など、「鬼滅の刃」が日本経済を支えているとまで言われる程です。

10月20日、加藤勝信官房長官は記者会見で、「鬼滅の刃」の大ヒットについて、「新型コロナウイルス禍における映画産業に大変大きな貢献をいただいている」と評価。「エンターテインメント産業の需要喚起に努めていきたい」とコメントしています。

もはや政府にまで期待されるまでになった「鬼滅の刃」。今やマスコミすらも手の平を返して乗っかってきています。

マスコミは連日連夜、コロナだ三密だ、ロックダウンだなど報じて視聴者の不安を煽りまくっていました。それが今やこぞって「鬼滅の刃」を推しています。

これまでの報道姿勢との一貫性を保つのなら、「映画なんてとんでもない」もしくは「劇場に来た人全員にPCR検査すべきだ」と主張すべきところです。

なのにそんなこともせずに、しれっと「鬼滅の刃」を推している。

「鬼滅の刃」の大ヒットが武漢ウイルス感染拡大にどう関係するのかは、もう1週間程度は見ないといけないとは思いますけれども、もしも感染爆発が起こらなかったのなら、映画館という"三密"を絵にかいたような環境であっても、日本の対策ならば大丈夫であると証明することになります。




4.己が心の鬼を狩れ


なんで当たったのかわからないと関係者が首を捻る劇場版「鬼滅の刃」ですけれども、筆者には、環境だの作品そのものの面白さといった要素だけではなく、それを超えた何かが働いているような気さえしています。

武漢ウイルス禍で人も金も動かなくなって、経済が縮小するなか、何故か救世主のように一つの映画が常識を遥かに超えて大ヒットする。あまりにもタイミングが良すぎますし、普通では考えられないことです。

果たして、そこに何某かの"天意"が働いているのかどうかは分かりません。けれども、今回の「鬼滅の刃」大ヒットには二つの教訓が込められているように思います。

その一つは「武漢ウイルスを恐れるな、戦え」であり、もう一つは「己が心の鬼を狩れ」ではないかと筆者は思います。

前者は文字通り、「武漢ウイルスを恐れず、普段通り経済活動を行え。マスク手洗いなど普通に対応してウイルスと戦え」であり、説明は不要だと思います。

劇場版「鬼滅の刃」を鑑賞した人は、映画館という"三密"の戦場に赴き戦った。そして、日本経済の救世主の一翼を担った、これは事実です。それをこれからも続けるということです。

そして後者の「己が心の鬼を滅せ」ですけれども、これは、自分の心の中に潜む、"鬼の心"と戦い、打ち滅ぼすべしという意味です。

なぜそのように思うかというと、今の世相は、ともすれば人を鬼にしてしまいかねないと感じるからです。

「鬼滅の刃」に登場する鬼は人を喰らう存在として描かれています。人の生き血をすすり、人を喰らう存在です。この鬼達は元は人間であり、ラスボスの鬼舞辻無惨によって鬼にされる訳ですけれども、彼らは人間であった時に悲惨な境遇や不遇であったりすることで、人や世を恨み、憎んでいました。そこから抜け出すために"力"を求め、鬼となった。けれども、その力は鬼舞辻無惨から与えられた血です。自ら掴みとったものではなく、与えられた力です。

そして彼ら鬼は、人を喰らうことでより強くなるからと、次々と人を襲い、喰っては強くなっていきます。つまり鬼は他人の力で"安易に"強くなる訳です。

今の世に絶望し、憎み、それが高じたら、たとえ犯罪に手を染めなくても、心の中は「鬼」になっていく。他人を踏みつけにしてでも、"力"こそが正義。そんな心です。

その"力"は勿論、物理的な強さだけではなく、何某かの権力だって"強さ"の範疇に入ります。あるいは、"他人を喰って強くなる"、"生き延びる"という意味では、他人や政府の金を当てにする心。つまり、補助金なり、給付金なり、貰えるものばかりあてにする心もその一つになるのかもしれません。

世の中がそんな人達で溢れたら、当然世の中はそんな風になっていきます。"力"だけを追い求める世の中です。

ごく一部の者が絶大な権力を持ち、賄賂や汚職が蔓延り、下々は食い物にされるだけ。そんな世です。どこかで聞いたことのあるような世界ですね。

その意味では、「鬼滅の刃」が流行るあまりに、"鬼"を肯定し過ぎてしまうと、鬼の世界が現実となりかねない一種の危うさが潜んでいるような気もします。




5.俺が挫けることは絶対に無い


今の武漢ウイルス禍の中、皆、歯を食いしばって必死に生きています。ただ、だからといって安易な"鬼の道"は選ぶべきではありません。

テレビは連日連夜、陽性者が何人だと不安ばかり煽っている。悲観しようと思えばいくらでもできる状況です。

けれども、そんな状況でも、いやそんな状況だからこそ、地道に更なる自助努力の精神を発揮することが大切なのだと思います。

天は自ら助くる者を助く。

「鬼滅の刃」の初期は、主人公の炭治郎が修業する場面が登場します。炭治郎が数年単位で鬼と戦える体をつくる、という展開になるのですけれども、編集部は、序盤に置くには引きが弱いかなと思い、もう少し短くできないかと作者である吾峠呼世晴氏に要望しました。けれども、吾峠呼氏は「普通の人間がそんなにすぐ強くなるわけないと思います」とつっぱねたのだそうです。

地道な「鍛錬」を積み重ねて強くなる。やはりこれが「王道」であり、他人を喰って強くなるという"鬼"への道は進むべきではないと思います。

コロナ自粛といういつ終わるか分からない「無限列車」の中であっても、夢から覚め、己が心の鬼と戦う。そうした精神が大事なのではないかと思うのですね。

他人の力ばかり当てにせず、まずは自分の力で今の状況を打破すべく努力する「王道」を目指すこと。

果たして「鬼滅の刃」の大ヒットに天意が含まれているのかどうか分かりません。けれども、映画の大ヒットが日本経済にとってポジティブに働いていることもまた間違いないことです。

ならば、それを奇禍奇貨として、心の鬼と戦ってそれを滅し、どんな状況でもポジティブに生きてみようとするのなら、それはそれで良い事なのではないかと思います。

「頑張れ!! 俺は今までよくやってきた!! 俺はできる奴だ!! そして今日も!! これからも!! 折れていても!! 俺が挫けることは絶対に無い!!」
鬼滅の刃 第24話 元十二鬼月 より



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この記事へのコメント

  • >なのにそんなこともせずに、しれっと「鬼滅の刃」を推している。

    映画の成功によりメディアには多額の収入が見込まれます。
    自分たちが儲かるのに、今までの政府批判の論調をひいて、水を差す理由はありません。
    ご多聞に漏れず、メディアはご都合主義であり、金に溺れる存在でございます。
    2020年11月01日 03:47
  • 平野

    何時も楽しみに読んでいます。
    奇禍は奇貨ではないかと思いましたが、如何でしょう。
    2020年11月01日 06:26
  • 日比野

    平野さん、おはようございます。

    御指摘ありがとうございます。修正しました。

    今後共よろしくお願いいたします。
    2020年11月01日 07:59