石破、岸田、保険の二階

今日はこの話題です。
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1.石破氏派閥会長辞任


10月22日、自民党の石破茂元幹事長は石破派の会合で、9月の党総裁選に大敗した責任を取り自身が率いる派閥の会長を辞任しました。

これまでアンチ安倍路線を進んできた石破氏が身を引くことで、「反主流派」色を薄め、出直しを図る狙いがあるとも言われていますけれども、周囲の目は冷ややかです。

ある政治部記者は、石破氏の総裁選を巡る動きについて「今回の挑戦で4度目だったわけですが、派内では"勝ち目がなさすぎる"ということで出馬を踏みとどまるように進言する幹部がいました。それでも石破さんは"出ないなら支援してくれる人たちへの説明がつかない"などと言って出馬に突き進んでいきました……石破さんは『次の首相』アンケートでは長らく首位に立ち、安倍さんらを圧倒していました。党内で反主流派という立ち位置で冷や飯を食い続けているけれど、世間はそんな俺たちを支持してくれている。だからチャンスはあるという計算があったのです」と石破氏の目論みを解説した上で、安倍前総理の退陣を受け、「それまで頼みとして会食などを重ねてきたはずの二階(俊博)幹事長が、『菅総裁・首相』へのレールを敷いてしまって、他派閥のボスも勝馬に乗れとばかりに、雪崩を打ちました」と石破氏の計算違いについて指摘しています。

まぁ、筆者は石破氏の一般党員人気など元々幻ではないのかと疑問に思っているのですけれども、自民党内別派閥の幹部クラスは、「『アンチ安倍』路線でやってきて、安倍さんから"石破にだけは絶対にやらせたくない"とまで言われて、その結果が菅さんだった。安倍さんからの禅譲を狙う岸田の人気がないことにあぐらをかいていた作戦ミスだよね……石破派は19人という小所帯で、つまり党内では人気がないんだから、普通は全方位外交で、みんなと仲良くなるもんでしょう。安倍さんっていう一番の敵にケンカを売るっていうのがどういう意味を持つか、しっかり見えてなかったんじゃないの? 結果論かもしれないけどさ」とその見通しの甘さを指摘しています。

ただ、自身の派閥の長を降りたということは、次回の総裁選の目は遠くなったことを意味します。自民党のある閣僚経験者は、「派閥のボスとは暴力団の組長と同じで、辞める=引退です。会長を退いてもヒラで居続けるっていうのは過去に例がないし、それはつまり“何となく次のチャンスを待つ”っていうことでしょうけれど、理解に苦しみますね」と述べています。

ある永田町関係者は、「石破さんは否定していましたが、水月会、石破派の会長としては、もう自民党総裁を目指さない、正確には目指せないということでしょう。閣僚経験者ら中枢の3人が派を抜けたり、別の派閥へ移る動きを見せています……石破さんは総裁選後、メンバーそれぞれと食事をしながら今後のことについて話し合いをしてきました……その場では、"なんで出たんだ?"、"あれだけ止めたじゃないか"、"展望がない中でどう方針を示すんだ?"などと、かなりキツイことを言われたみたいです。表向きは殊勝な物言いをしていますが、石破さんも自棄になって"辞めてやるよ"ってなったと聞いています」とコメントしています。

本当に人望がなかったのだなと思わざるを得ません。


2.大宏池会構想に動く岸田氏


一方、総裁選で2位に食い込んだ岸田氏ですけれども、こちらはこちらで次回総裁選に向けた布石を打ち始めています。大宏池会構想です。

岸田氏は総裁選から10日後の9月24日、岸田派に強い影響力を保つ名誉会長の古賀誠元幹事長
の事務所に足を運んで「距離を取りたい」とし、10月5日の派閥パーティーで、恒例の挨拶を依頼しない意向を伝えたそうです。

古賀氏はその場で名誉会長を退任する考えを示したとされ、当日のパーティーも欠席しています。これにより、党内では「岸田氏が『古賀切り』を決断したのではないか」との推測が広がりました。

件の10月5日の派閥パーティーで、岸田氏は「宏池会の大きな塊を実現できるように先頭に立って汗をかく……宏池会は過去に何度か分裂の歴史を繰り返してきた。しかし、『分断から協調へ』の重要性を訴えている以上、宏池会こそが身をもってそれを実践していかなければならない」と大宏池会構想の実現をめざす考えを表明しました。

大宏池会構想については、9月2日のエントリー「平時の岸田は乱世の岸田になれるか」で、筆者は岸田氏が麻生副総理に総裁選への支援を依頼したときに「岸田政調会長が古賀氏を切ること」と「大宏池会構想に乗ること」という2条件を突き付けられ、それを飲めなかったのではないかと述べたのですけれども、その後の報道ではやはりそれに近いやりとりがあったようです。

なんでも麻生副総理は岸田氏に古賀誠元幹事長との絶縁を突き付け、岸田氏が「それはできません」と拒むと「だったら、首相に『岸田を応援する』と言わせてこい」と突き放したそうです。

そして結果は御覧のとおりです。

けれども、岸田氏は総裁選後に、古賀氏と距離を取り、大宏池会構想をぶち上げた。10月5日の派閥パーティーには、麻生派や谷垣グループの幹部らも出席していましたから、まぁ、麻生副総理があの時突き付けた条件を飲みます、と回答したということです。


3.しばらくは動かない


ただ、岸田氏が大宏池会構想を打ち出したからといって、直ぐにそうなるとも限らないようです。

満額回答を送られた麻生派ですけれども、麻生派幹部は「当面、菅首相を支えることで主流派の一角を占めるのが基本戦略……麻生派には総裁候補として河野太郎行政改革担当相がいる」と述べ、麻生派中堅議員も「うちの派は菅義偉首相を支えるのが基本路線。しばらくは動かない」と冷静に見ています。

また、谷垣グループの幹部も「合流は選択肢の一つだが、麻生派と対立する議員も多く、無理に進めればこちらも分裂する」とか「まとめたい気持ちはあるが、首相を支援する議員がついてこない。無理に進めればこちらも割れる」などという意見もあり、こちらも様子見の構えです。

麻生副総理が9月の総裁選で菅氏を推したのは「とりあえず2021年秋までのショートリリーフ」と考えてのこととも見られているのですけれども、予想以上に高い内閣支持率と、菅内閣で二階氏の存在が高まっていることに反比例して、内閣での麻生副総理の存在感が低下して、麻生氏自身、不満がたまっているとの声もあるようです。

また自民党の閣僚経験者からは、「首相が好調な状態を保てば、来年の総裁選は無投票になる可能性がある」との見方すら出ているそうですから、岸田氏の布石もそう簡単に実るとも限りません。


4.保険の二階


これは筆者の只の勘繰りにしか過ぎませんけれども、菅総理が二階氏を幹事長に据えているのは、アメリカの大統領選で、万一バイデン氏が勝った場合に備え、中国とのコネを完全に切らないように、いわば保険として置いているのではないかという気がしています。

従って、バイデン氏ではなくトランプ大統領が再選となると、逆に二階氏への風当りも強くなる可能性がありますから、菅総理にとっても、ある種の決断が迫られることになるかと思います。

或いは、アメリカ大統領選挙の結果を受けて、アメリカの政権の行方を見極めた上で解散総選挙に打って出る可能性も考えられます。例えば、来年早々に総選挙をしたとしても、その時は、アメリカ大統領を横目で見ながら組閣すればよい訳です。

菅総理の人事は結構えげつないところがありますから、もし、トランプ大統領再選なら二階氏の首は危うくなるような気もします。

もし、菅総理にそうした狙いがあるとすれば、総選挙を見据えて、支持率をキープするために、国民に分かりやすい改革を進めるために、年内は改革を急ぐことに注力するかもしれませんね。


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