謎の種と詐欺とテロ

今日はこの話題です。
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1.中国から送られてくる謎の種


日本各地で中国から謎の種が郵送されてくる事件が話題になっています。

なんでも、7月29日頃から全国の植物防疫所に「海外から身に覚えのない種が送られてきた」という相談が相次いでいるそうです。

また、日本郵便にも「身に覚えのない種が届いたが、どうすればいいか」といった問い合わせがあり、ツイッターでも同様の投稿が相次いでいて、種の写真を載せる人もいます。

送られてきた郵便の袋には「中国邮政/CHINA POST」と書かれており、SNSでは「細菌やウイルスに感染させるバイオテロ」だとか「個人情報の取得が目的か」など、様々な臆測が飛び交っています。

これらの種は、日本以外の国にも送られています。

アメリカでは今年6月以降、品名に「指輪」や「おもちゃ」などと書かれた身に覚えのない郵便物が個人宅に送りつけられる事案が西部ワシントン州など20以上の州で確認され、このうち南部バージニア州では届け出が1000件以上に上っているようです。

更に、カナダやイギリス、オーストラリアでも「謎の種」が送り付けられる事件が起こっています。



2.種は蒔かないで


まぁ、頼んだ覚えのない種が勝手に送り付けられると警戒するのは当たり前です。その送り主が「中国から」となれば、時期が時期だけに猶更です。

日本では、貨物、手荷物や郵便などで植物を海外から日本へ持ち込む場合、病害虫が植物に付着して日本に侵入することを防ぐために、量や用途を問わずすべての植物について、輸出国政府機関が発行する検査証明書(Phytosanitary Certificate)を添付して、輸入検査を受ける必要があります。

今回の「謎の種」については、これら輸入検査を受けていない可能性が高いとみられ、横浜植物防疫所の担当者は「種に有害なウイルスや虫が付着している可能性があり、植えることでコメなど日本の農作物が枯れて農家に影響を及ぼすことも考えられる」と検疫を通過していない植物の種が持つリスクを指摘しています。

当然ながら農林水産省は「海外から送られてきた種は蒔かないで」と広報しています。

また、日本郵便も届いた郵便物に身に覚えがなく、受け取りを拒否する旨を郵便局に申し出れば、差出人に送り返す手続きをするほか、最寄りの植物防疫所に相談することも促しています。


3.謎の種の正体


この「謎の種」の正体は何なのかですけれども、アメリカ農務省傘下の動植物検疫はアメリカ1000世帯に配信された中国発の種を調査した結果、現在までに14種の種子を確認。具体的には、マスタード、キャベツとミント・ローズマリー・ラベンダー・セージなどのハーブ、バラ、ハイビスカス、朝顔などの種で特に問題のあるものでは無かったとのことです。

これを受け、アメリカ農務省は、「確認された種のうち、有害はないことはわかった」と言いながらも種を植えないようにと呼びかけています。

けれども、確認したのは種の種類だけで、種や袋に付着しているものまではまだ調べていないでしょうから、なんとなれば、何かのウイルスなどを付着させても分からないと思います。

特に、今のように世界中で武漢ウイルスが蔓延していると、種や袋に武漢ウイルスを付着させてもどこで付着したかまで特定するのは困難だと思います。


4.謎の種の意図


では、バイオテロ以外の可能性として何が考えられるのか。

ルポライターで悪徳商法評論家の多田文明氏は、その狙いとして次の4つの可能性があると述べています。

1)ブラッシング詐欺
2)国際電話詐欺
3)送りつけ商法
4)個人情報の悪用

「ブラッシング詐欺」とは、オンラインで商品を販売している業者などが勝手に商品を送りつけたあと、受取人になりすまして、その商品や業者にネット上で高い評価をつける手法です。

伝票に宝石などと書かれていて、実際の中身は種だったとしても、宝石を販売したことにしてしまう。種を売って置いて、ネット上では宝石の評価としてカウントする手口です。

「国際電話詐欺」とは、届け先の相手に、伝票に記載されている電話番号に電話を掛けさせ短時間の通話でも高額の料金を請求するという手口です。

心当たりがない商品が届いたからと、問い合わせの電話を掛けた時点でこの詐欺に引っ掛かることになります。

「送りつけ商法」とは、注文していない「マスク」などの商品が送りつけられ、代引きや請求書などを使って代金を要求する手口です。

尤も、今回は代引きや請求書は入っていないようなので、こちらの可能性は低いと思われます。

「個人情報の悪用」はそのものズバリ、個人情報の抜き取りです。

配達できずに商品が戻ってきた場合、該当する人物がすでにそこにはいないことが分かりますけれども、その一方で、商品を受け取ってしまうと、その時点で、相手の住所や名前が間違っていないことが送り主に分かりますから、それで個人情報を抜き取ろうという手口です。

例えば、送り先の個人別に種の種類や種の数をいちいち変えてバリエーションを持たせておくことなど容易です。つまり商品そのものにマーキングを施す訳です。

その意味では受け取った「謎の種」をSNSか何かで画像をアップするのは非常に危険だと思います。その画像だけで、かなりの精度で送付先を絞り込められてしまっていることも有り得ると思います。


5.ブラッシング詐欺


今回の「謎の種」事件について、経済評論家の鈴木貴博氏は「ブラッシング詐欺」だろうとして、興味深い指摘をしています。

鈴木貴博氏によると、「謎の種」事件には次の5つの共通点があるそうです。

①なぜ自分に送られてきたのか送られた本人は注文した記憶はまったくない
②届いた郵便物のラベルにはアクセサリーなどの商品名が書かれているが、中身は小さなパッケージに入った謎の種。品種はさまざま
③送られてきた人の多くは過去、ネット通販で中国から商品を送ってもらった経験がある
④中国郵政のロゴが入った宛名ラベルがどうやら偽造ラベルらしい
⑤宛名ラベルを剥がすとその下からベトナムの郵便ラベルが出てくる

先に述べたとおり、「ブラッシング詐欺」とは、勝手に商品を送りつけたあと、受取人になりすまして、ネット上で高い評価をつける手法です。

鈴木貴博氏は、アメリカの大手通販会社でのレビューを不正に高評価に吊り上げる業者の仕業ではないかと述べています。

これまでは不正レビューといっても、不正レビュー業者がネット通販サイトに架空アカウントを大量に作成した後、不正を依頼した出品業者がその架空アカウントから架空注文を受け、商品を架空で発送したことにする。その後、しばらくしてから、不正レビュー業者が架空アカウントにレビューを書き込んで高評価にするという、比較的単純な手口を使っていたそうです。

ところがこの手口は通販サイトの運営会社に察知され、実際に商品が送られて相手に配達された記録が残らないとレビューが書き込めないようにルール変更されてしまいます。

不正レビュー業者が通販サイトに登録した架空アカウントの住所もまた架空の住所なので、そこに発送したところで配達できず、記録が残りません。

そこで、不正レビュー業者は、別ルートで実在する日本の住所のリストを入手し、架空注文票に入手した実在の住所を印刷して、送付しているのではないかと鈴木貴博氏は述べています。

鈴木貴博氏は、宛名ラベルを剥がすとベトナムの郵便ラベルが出てくるのは、途上国からの郵送費が安いからで、中国からだと普通郵便で20gまで5人民元(約76円)なのが、ベトナムからの発送だったら20gまで1万5000ベトナムドン(約65円)と指摘しています。

鈴木貴博氏によると、おそらくベトナムの港湾か空港の内部に不正業者の協力者がいて、ベトナムの郵便局で発送処理をした郵便物は、どこかのタイミングで中国郵政の偽造ラベルに貼りかえられ、中国発の郵便物の貨物に入れ替わるのではないかと述べています。

こうしたカラクリで、ベトナムから65円で発送された「謎の種」が中国からの郵便物として何の関係もない人宛に配達され、そこへの配達完了記録が大手通販サイトに配達完了と認識され、架空アカウントからレビュー出来るようになって、不正な評価吊り上げが出来るという訳です。

なるほど実に巧妙です。


6.同じ手口に注意せよ


鈴木貴博氏は「種自体には大きな意味はなく、もしそれが届いたとしたら捨ててしまえばよいということになりそうだ」と述べていますけれども、仮にそうだったとしても、今回の事が騒ぎになることで逆に中国が同じ手口でテロを仕掛けてくる可能性をも警戒する必要が出てきたのではないかと思います。

先にも述べたように、種の袋とかどこかに武漢ウイルスを付けて、中国でない他の国から発送したら、その国に罪をなすりつけることだって出来ますからね。

もっとも、世界は、武漢ウイルスについて、相当に中国の責任だと思っていますから、他国に罪をなすり付けようとしても、また工作しているとより一層疑われるだけだと思いますけれども、今回のような形で、いつなんどきテロを仕掛けられるかもしれないことには注意しておいた方がよいように思いますね。


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