敵基地攻撃能力と国を守る意思

今日はこの話題です。
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1.敵基地攻撃能力検討


6月30日、自民党はミサイル防衛に関する検討チームの初会合を党本部で開きました。

これは、「イージス・アショア」の配備計画断念を受けたもので、敵基地攻撃能力保有の是非も含めて議論し、7月中に提言をまとめる方針とのこと。

座長には小野寺五典元防衛相が就任し、会合には防衛相経験者ら15人が出席しました。

会合では、小野寺元防衛相が「北朝鮮をはじめ、我が国の安全保障環境の厳しさは何も変わっていない。ミサイル防衛をしっかりすることは私どもの役割だ」と挨拶。

この日は防衛省から北朝鮮のミサイル開発状況などを聴取し、新たなミサイル防衛の在り方の検討を確認しました。

議論では、敵基地攻撃に転用可能な長射程のミサイルなどの装備を充実させるべきだとの指摘や、イージス艦の増隻、果ては、迎撃する機能を人工浮島「メガフロート」に置く可能性などについて意見交換したそうですから、それなりに広い視点で検討されるのかもしれません。

会合後、小野寺元防衛相は、北朝鮮による迎撃困難な新型ミサイルの開発に触れて「100%撃ち落とすのは大変で、どうしたらわが国を守れるかの議論をしていきたい」と述べ、提言を年内に改定する国家安全保障戦略や「防衛計画の大綱」などに反映させるよう求めるとしています。

敵基地先制攻撃について、明海大の小谷哲男教授は「国民の意識も変わってきており、何のために、どの程度の能力を持つべきか整理して議論を進める必要がある」と述べた上で、「一般的に守るよりも攻撃する能力を持つ方がコストは下がる。既存のミサイル防衛システムと合わせて能力を持ち、米国や韓国と協力するのが有効だ」と説明していますけれども、筆者としては、そもそもにして、今現在の状況下で「ミサイル防衛」なるシステムが有効なのかどうか。コスト云々の前に、それで国土国民を守れるのかどうかという点についても明快な見解を聞きたいところです。

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2.中国のものであると推定している


6月23日、河野太郎防衛相は記者会見で、18日から20日にかけて日本の接続水域を潜航した潜水艦について「これまで得られた様々な情報を総合的に勘案して、この潜水艦は中国のものであると推定している」と述べ、一部で話題になりました。

潜水艦に関する情報は秘匿性が高いとされ、国籍まで明らかにするのは極めて異例であるからです。

潜水艦の動きそのものについては、6月18日に奄美大島の北東の海域、20日に横当島の西の海域を潜航しており、防衛省は20日の段階で公表していたのですけれども、この時は単に「潜没潜水艦」としていたのですね。

それを23日になって河野防衛省が国籍まで明らかにした。河野防衛相は翌々日の25日。日本外国特派員協会で行った記者会見でも潜水艦に言及。潜水艦をめぐる発表は異例だと前置きした上で「時には日本の周辺で何が起きているのか、関心を高めることも必要だと思う」などと説明しています。

そして、25日の会見では、冒頭発言で「日中の防衛費の使い方には大きなギャップがある。戦闘機、潜水艦、フリゲート艦を見ると、大きな違いがある。能力と意図について評価する必要がある」などと中国の東シナ海での動向を説明する中で、「今、東シナ海では、我々の戦闘機がほぼ毎日、時には1回以上、中国の航空機に対してスクランブル発進をしている。銃を装備した船が絶えず領海を侵犯しようとしている。我が国の海上保安庁は尖閣諸島周辺で、素晴らしい仕事をしている。領海付近を通過する潜水艦が中国のものだということを発表した。潜水艦については通常は発表しないし、潜水艦がいると認識しているかどうかも明らかにしない。だが、時には日本の周辺で何が起きているのか、関心を高めることも必要だと思う。そのため、少し変わった発表をしたが、そうしなければならないと感じた」と潜水艦の事案にも言及しています。

そして更に、「南シナ海で起きていることも警戒すべきだ。ベトナムの漁船が中国に沈められたりしている。南シナ海では多くのことが起きているし、香港では1国2制度が、ある種、浸食されつつある。中印国境で何が起こっているのか、注意を払う必要がある。中国の能力だけでなく、中国の意図についても慎重に監視する必要がある……現在の自由主義的な国際秩序では、武力や強制による一方的な現状変更は許されないと思う。もしそれをしようとする国があれば、国際社会はそれを阻止するために立ち上がる必要がある」と強調しています。

「武力や強制による一方的な現状変更」とは正に今の中国政府の為にあるような言葉です。


3.大切なのは国を守る意思


日本でようやく「敵基地攻撃能力」の議論がされようかという事態に、さっそく中国が噛み付いてきました。

6月24日、中国外務省の趙立堅副報道局長は記者会見で、「一部の日本人が外部の脅威を誇張し、安全保障政策の限界を破ろうと企んでいることは誰でも知っている……日本の軍事動向は常に国際社会やアジアの近隣国の関心事だ……日本が歴史の教訓を真剣にくみ取り、専守防衛の約束を誠実に履行し、実際の行動で平和発展の道を歩むよう促す」と上から目線の注文を付けています。

それをいうなら、日本とて、「中国が人権を無視していることは誰でも知っている。中国が香港に対する国家安全法を適用したことは常に国際社会やアジアの近隣国の関心事だ。中国は一国二制度の約束を誠実に履行し、実際の行動で平和発展の道を歩むよう促す」くらい言い返してもいいのではないかと思います。

そもそも、「力による一方的な現状変更」をやってくる相手に、専守防衛で対応するというのは要するに殴りかかって来る相手に自分はひたすらガードを固めて打たれっぱなしになるということです。

まぁ、それでもガードできている内はいいかもしれませんけれども、時代と共にパンチは重くなり、リーチも長くなって、一発でもパンチを喰らえば即KOされるのが現実になってきています。

日本のミサイル防衛とて、相手のパンチをこちらのパンチではたいて防ぐ以上のものではありません。

それに、そもそもミサイルはボクシングの様に、二本の腕しか使えない訳ではありません。相手が阿修羅とか千手観音みたいに何本もの腕を使ってもお咎めなしです。

しかもこちらは相手にパンチを打ち込んではいけない、となっている。こんなルールで国を守り抜くなど流石に限界があります。

大切なのは国を守るという意思であり、それを示す。パンチを打ち込んではいけないという自分の縛りを外すことだと思います。

河野防衛相は日本人の関心を高めるために、中国の潜水艦が奄美沖を通過した公表したと述べていますけれども、今回の「敵基地攻撃能力」の議論を切っ掛けに、正当で真っ当な安全保障政策とは何かを国民全員が意識するようになるべきではないかと思いますね。


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