総書記になった習近平

今日はこの話題です。
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1.世界はこのいじめを許すべきではない


7月8日、アメリカのポンペオ国務長官は記者会見で、中国による尖閣諸島周辺海域への領海侵入や南シナ海への進出、インドとの係争地域で起きた衝突などの国境紛争を挙げ「中国が主権を尊重すると満足に言える隣人は多くない……世界はこの動きに対応するために結集しなければならない」と、中国には領土紛争をあおるパターンがあると批判しました。

そして、最近はブータンとの間でも国境問題を引き起こしていると述べ、「世界はこのいじめ行為を許すべきでない」と強調しました。

尖閣のみならず、南シナ海、インド、ブータンを挙げて、中国のいじめを許すなと発言したことは、アメリカが、中印国境紛争、南シナ海、東シナ海を一体として考えているということです。またそう強調することで、周辺国を対中国で纏めるという意図もあるようにも思います。

また、2016年7月12日にハーグ仲裁裁判所が中国独自の「九段線」に国際法上の根拠がないと認定する司法判断を出してから4年を迎えたのに合わせ、13日には「南シナ海の大半の地域にまたがる中国の海洋権益に関する主張は完全に違法だ」と南シナ海での中国の権益などに関する主張を公式に否定する声明を出しています。

更に、二度にわたって空母ニミッツ、ロナルド・レーガンが南シナ海に派遣して演習を実施するなど、圧力を掛けています。


2.台湾を取り込むアメリカ


勿論、アメリカの軍事圧力はそれだけではありません。

昨日のエントリー「千人計画とアメリカと台湾」で、アメリカ上院が可決した2021年度の国防権限法案で、「環太平洋合同演習(リムパック)に台湾を招待すること」や「台湾関係法と台湾に対するアメリカ政府の『6つの保証』を米台関係の基礎とすること」が明記されたのを取りあげましたけれども、台湾を支持する具体案としては、リムパックだけでなく、フォートアーウィン国立訓練センター(NTC)における合同演習、訓練などに台湾を招待することや、台湾旅行法に基づいて双方の軍高官の交流や軍事医療、人道支援における協力を拡大させることなども提言されています。

更に、アメリカ海軍の病院船「コンフォート」と「マーシー」を台湾に寄港し、任務に当たらせるよう国防総省に求める提言や、武漢ウイルスの検査やワクチン・薬物の研究開発を含むさまざまな米台協力を続行するとしています。

アメリカは完全に台湾を取り込みに来ているように思います。


3.総書記になった習近平


では、アメリカは中国との軍事衝突を見据えているのか。無論、軍事衝突の可能性は視野に入っていると思いますけれども、それがメインであるかというと必ずしもそうとはいえないかもしれません。

というのも、アメリカは中国を、中国共産党と中国人を分けることで、分断、内紛を狙っている節が感じられるからです。

ポンペオ国務長官は、対中外交の大転換を示唆する23日のカリフォルニア演説で「中国共産党はソ連と同じ過ちを繰り返している……世界の自由国家は、より創造的かつ断固とした方法で中国共産党の態度を変えさせなくてはならない」と宣言する一方、その場に天安門事件で民主化運動の学生リーダーらを招き、「自由を愛する中国の国民を元気づけなければいけない」と力説しているからです。

また、トランプ政権の習近平主席の扱いにも微妙な変化が現れています。

香港のサウスチャイナモーニングポストは、「アメリカの高官が習近平を"主席"の代わりに"総書記"に変更して呼んでいる」と分析しています。

何でも、この呼称の変化を主導した人物はポンペオ国務長官だそうで、米中対立が本格化する2019年下半期までは習近平を「主席」または「国家主席」と呼び丁寧に接したのですけれども、その後、米中関係が急速に悪化したのを受け、ポンペオ国務長官は次第に習近平を「総書記」と呼び始めのだそうです。

実際、23日の演説でも「習近平総書記は破産した全体主義理念の真の信奉者だ」と批判し、アメリカ大手メディアのインタビューでも度々「習近平総書記」と語っています。

この変化は、習近平を投票によって指導者が選ばれた国家統治の首長を意味する「国家主席」ではなく、中国共産党の内部権力闘争の勝者であるという意味で「総書記」呼んでいるのだという指摘もあります。なるほど徹底しています。

これも、裏を返せばアメリカは、敵は中国人民ではなく、中国共産党であると切り分けていることの証左だと思います。


4.中国共産党は孫子の兵法によって滅ぶ


ただ、仮に米中軍事衝突があるとしても、アメリカは自分から先には攻撃しないのではないかと思います。少なくとも建前では、相手に手を出させて、「大義名分」を得てから反撃する形をとるのではないかと思います。

ではその「大義名分」は何になるか。

一番分かりやすいのは、中国による台湾侵略でしょう。これは問答無用で反撃の大義名分になると思います。其の次に台湾以外の島々、あるいは国境紛争あたり。尖閣侵攻もそれに入るかもしれません。

米中は互いに核を持っていることを考えると、いきなり全面戦争も考えにくい。筆者はトランプ大統領のこれまでの戦い方を見る限り、まず補給線を断つのがファーストチョイスであり、軍事衝突はギリギリまで我慢するのではないかと思います。

つまり、対中包囲網を敷いて、南シナ海、東シナ海に空母打撃艦隊を派遣して、他国との合同軍事演習を繰り返して封鎖しつづけ、中国側の暴発を待つという半兵糧攻めをするのではないかということです。

ただ、先日閉鎖した、中国総領事館がスパイ活動のみならず、BLM運動の黒幕だった説も取り沙汰されていますから、仮にそれらが本当であれば、それを口実に、南シナ海に中国が作った人工島を爆撃するくらいはあるかもしれません。

中国がそれに報復したら、待ってましたとばかりにボコるのは目に見えていますから、中国共産党とて、迂闊には動けないと思いますけれども、かといって何もしなければ、人民解放軍の不満が溜るでしょうから、その分コントロールが難しくなります。

そうして、中国国内の内圧を高めて共産党政府が内側から倒れるのを待つ。

戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり。

孫子の兵法によって滅ぶのは、中国共産党自身なのかもしれません。


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