5Gが近づける日英関係

今日はこの話題です。
画像

 ブログランキングに参加しています。よろしければ応援クリックお願いします。



1.5Gネットワークからファーウェイ製品を外すイギリス


7月14日、イギリス政府は自国の5Gネットワークからファーウェイ製品を外すと発表しました。

これにより、2020年12月31日以降、ファーウェイの5G機器を新たに調達することが禁止され、既に導入済みのファーウェイ製の機器についても2027年末までに撤去されることになります。

イギリス政府のデジタル・文化・メディア・スポーツ省のオリバー・ダウデン大臣は、「完全に安全なネットワークなどというものはないが、政府の責任は可能な限り、安全であることを保障すること」と通信技術の重要性を踏まえながらも、セキュリティもまた大切な要素と指摘しています。

既に、イギリスの各都市では5G通信が可能であるものの、その範囲はまちまちでまだ十分に整備はされていません。

ダウデン大臣はこの決定により、イギリス全土での5Gの展開は約1年遅れるだろうとし、2027年までのファーウェイ完全削除を含めればコストは、これまでのものも合わせると20億ポンド(約2700億円)に上ると説明しています。

ダウデン大臣が「簡単な決定ではなかったが、長い目で見れば、イギリスの通信網や国家安全保障、経済にとって良い決断だ」と述べているとおり、イギリスにとっては大きな決断だと思います。

アメリカのマイク・ポンペオ国務長官は「イギリスは、信用の置けないハイリスクなメーカーを禁止することで国家安全保障のために立ち上がる世界中の国々の仲間入りを果たした」とイギリスの判断を歓迎しています。

WTER.jpg



2.動き始めたイギリス通信業者


今回のアメリカの制裁は今後の設備投資に関わるものであることから、イギリス政府は2Gや3G、4Gに使われているファーウェイ製品について安全保障面での判断はしないとしています。

けれども、5Gについて通信各社は自社サービスに使う電波塔を取り替えることになるため、結局は、既存のサービス設備についてもメーカーを切り替える可能性が高いと見られています。

イギリスでは現在、ファーウェイを除けば、フィンランドのノキアが唯一、ブロードバンド設備を供給しています。

これについて、ダウデン大臣はノキアへの依存を避ける必要があるとする一方、2025年までに全世帯に1ギガバイトの通信速度を提供する当初の計画について「不必要な遅れ」を出したくないとコメントしています。

既にイギリスの通信業者も動き始めました。

イギリス・ロンドンに本社を置く大手電気通信事業者BTは、BBCの取材に対し、アメリカのアドトランと新たにファイバー通信網設備の契約を結んだことを明らかにしています。それでも、調達は来年以降になる見込みのようです。

ファーウェイはこの決定について、「イギリスで携帯電話を持つ誰もにとって悪いニュースだ……イギリスは通信速度の遅い国になり、料金は高くなり、デジタル面での断裂を深めることになる」と主張していますけれども、結局は代替設備がそれをカバーできるかどうかという話です。


3.日本に協力要請するイギリス


こうしたことを背景に、イギリス政府は日本にアプローチを掛けています。

7月16日、イギリス政府関係者が東京で日本の国家安全保障局(NSS)や内閣官房サイバーセキュリティセンター、関係各省の担当者を集めて協力を要請。日本側も5Gで日英企業間の連携が必要だと答えました。

イギリス側は、NECや富士通がファーウェイに代わる調達先となる可能性に言及し、両社の技術やコストの競争力を高める支援を要望しました。

5Gの基地局市場はファーウェイ、エリクソン、ノキアの世界3強が8割のシェアを握り、NECと富士通は1%に満たず、イギリスでもエリクソンとノキアが優位とみられているのですけれども、イギリスは他の世界大手と日本勢を競わせ、自国の通信会社が採用しやすい低コスト製品の開発などを促す狙いとみられています。

NECの幹部は「すでにイギリスとも話し合いを持っている」と述べ、富士通幹部も「欧州に打って出るチャンスを伺っている」と語るなど、欧州市場へ食い込む意欲を見せています。

日本政府はNECなどによる基地局の機器や基幹ネットワークの開発を支援するため、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の基金から700億円規模を投じることを決めていますけれども、ファーウェイが、ここ10年で研究開発費に約9兆3420億円を投じてきたことを考えると、産業技術総合開発機構(NEDO)の投資は桁が一つ二つ違うのではないかとさえ思ってしまいます。

或いは、5Gの先、6Gも見据えて研究開発するのかもしれませんけれども、世界が中国排除していく流れを進めるであろうことを考えると、日本政府ももっと科学技術開発に投資を考えてもよいのではないかと思います。


4.中国につくかアメリカにつくか


こうした流れに焦りを見せているのが中国です。

イギリスがファーウェイを排除すると決めたことについて、中国の劉暁明駐英大使は、イギリスの決断は「間違っているもので失望した……イギリスが外国企業に対し、オープンかつ公正で差別のないビジネス環境を提供できているのか疑問だ」と批判。

また、中国外務省は、アメリカ政府が国防権限法で、中国の対象企業を排除することについて、「国家安全の概念を過大解釈している」とし、中国企業が不公平に扱われていると強調して「正義感のある国は立ち上がってほしい」と非難しています。

そして返す刀で、「日本政府はこの問題を公平に取り扱い、是非をはっきりさせ、企業に公開、公平、公正、無差別な環境を提供するよう望む」と牽制しています。

イギリスに対しての上から目線の言い方よりは随分とソフトな言い回しですけれども、逆にいえば、それだけ日本に逃げられるのは拙いと思っているのかもしれません。

ただ、中国が強気な恫喝発言をしない分、裏で工作を掛けているのではないかとそちらを警戒してしまいます。

帝国データバンクによると、中国に進出している日本企業は、2020年1月時点で1万3646社。2019年の調査時点から39社減少したほか、過去の調査で最も進出社数が多かった2012年からみても、減少は748社と1割にも満ちません。

日本企業はまだまだ中国にどっぷりです。

米中対立は経済戦争という形で世界を巻き込んでいます。日本政府・企業は将来を見据えて間違いない判断をしていただきたいですね。

China-doukou.jpg



  twitterのフリーアイコン素材 (1).jpeg  SNS人物アイコン 3.jpeg  カサのピクトアイコン5 (1).jpeg  津波の無料アイコン3.jpeg  ビルのアイコン素材 その2.jpeg  

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 22

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

  • NECのルーター中国製だった
    2020年07月29日 10:22