金正恩を健在に見せる3つの関門

今日はこの話題です。
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1.そのうちのどこかだろう


6月25日、河野太郎防衛相は日本外国特派員協会(FCCJ)の招請記者会見で、北朝鮮情勢について問われ、「最近の動きはかなり(quite)…………奇妙(strange)」だと述べました。

河野防衛相はその根拠として「第1に、新型コロナウイルスの感染が北朝鮮で広がり、金正恩氏が感染を避けようとしていることを疑っている。金正恩氏は表に姿を見せない時期があった。第2に、金正恩氏の健康をめぐる若干の疑念がある。第3に、昨年は北朝鮮では凶作だった。経済も不調だ。そのため、金正恩氏やその政権は、国民が国外に目を向けるように、何らかのスケープゴートを必要としている。彼らが韓国政府にきわめて厳しい態度を取っているのは、そのせいかもしれない」と、3つを挙げています。

一番目については、「北朝鮮内の新型コロナウイルスに関する報道を読んできたが、在韓米軍の司令官が、新型コロナウイルスはすでに北朝鮮内部でも感染していると考える、と言及していたと思う。個人的に、この見方に同意する」と北朝鮮国内で感染が広がっているとの見方を示し、三番目については「どの程度北朝鮮内部で感染が広がっているか、最近のミサイル発射や軍事訓練が、新型コロナウイルス、金正恩氏の健康、凶作、経済の悪化から、国民の目をそらすためのものなのかどうか、見極めなければならない。明確な答えは持ち合わせていないが、個人的には、こういった可能性があると考えている」と説明しています。

そして、二番目について、「健康説、死亡説など、多数の報道がある。そのうちの、どこかだろう」と具体的な説明は避けています。

日本政府も当然ながら北朝鮮に対する情報収集は行っている筈で、"若干の"疑念を持つに足る情報を持っている可能性はあると思います。


2.金正恩を健在に見せる3つの関門


ここ最近、金正恩委員長がずっと表に姿を見せなかったことについて、疑問に思う向きはやはりあるようで、韓国・高麗大学の南成旭(ナム・ソンウク)教授は「今年4月、金正恩氏が3週間にわたり姿を現さなかったことで、多くの医学専門家の間から健康異常説が提起され、金正恩氏の右腕の傷が心臓手術の証拠という主張も出ている……金正恩氏は横になるレベルではないにしても、肥満などで合併症が起こり、健康に一部問題が出ていることも考えられる」と述べ、ある韓国政府関係者は「最近になって北朝鮮は韓国に対する軍事行動を予告し、その後突然これを保留したが、その理由については韓国政府も明快に説明できない雰囲気だ」とコメントしています。

また、脱北者で、対北専門家の金興光氏は、動向が報じられた4月12日以降、70日以上金正恩委員長が姿を見せない点を指摘し、「これだけの日数があるなら、ミサイル実験を複数回行っていても不思議ではないし、地方や工場の見学を少なくとも数カ所こなしているはずだ」と指摘しています。

金興光氏は、「恐らく病床に臥している金正恩を健在に見せるには、3つの関門がある」とし「金正恩と区別がつかない完璧な代役を準備すること」、「動画撮影のためにその代役と接触する側近の口止めを徹底すること」、「捏造された映像の信憑性を高めるため、金正恩だけができると信じうる振舞いを見せること」の3点を挙げています。

そして、それら3つは見破られる可能性が高く、それゆえ、北朝鮮はこれ以上、金正恩の代役を使った写真や動画を撮ることはできず、極端な場合を除いて、金正恩の代役を使おうとはしないだろうと述べ、遅くとも10月10日の党創建75周年までに金正恩委員長が、健康を取り戻すことができるのなら、それまで動画や写真の公開を一切しないだろうと指摘しています。


3.権力を手にする金与正


アメリカ政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は平壌在住のある幹部の「6月初め、金与正第1副部長の指示により、新型コロナウイルス対策の防疫ルールを破った宣伝扇動部の指導員が革命化の処分を受け、黄海道の農村に送られた。これに対し中央党の幹部たちは『別に大した問題でもないのに行き過ぎた処罰だ』と不満を漏らした……今回の中央党幹部に対する処罰は、金与正氏が権力中枢で自らの足場を固める意図が込められているように思える。実際に今回の事件を受け、中央党の幹部らは以前にも増して緊張している」と伝えています。

北朝鮮は韓国から北朝鮮を批判するビラを脱北者団体が散布したことに激怒していますけれども、平壌に長く駐在しているロシアのアレクサンドル・マツェゴラ駐北朝鮮大使は、ロシア国営のタス(TASS)通信の取材に対し、5月31日のビラ散布について「ビラには最高指導者の夫人を標的にした、ある種のわいせつで侮辱的なプロパガンダが載っていた」ことが「冗談では済まない激しい怒り」を招いたとし、「ひどく下等な」加工が施された画像が、北朝鮮側の我慢の限界を越える最後の一撃になったとコメントしています。

前述の北朝鮮幹部は 「最近、金与正氏の指示で脱北者によるビラ散布を糾弾する大会が相次いで開かれ、平壌の工場や企業所、大学校など各機関や団体の職員、学生らが総動員された。連日の集会に参加するため、平壌市民は日常生活に大きな支障をきたし、それでなくても苦しい生計にダメージを受けた」と一連の対韓強硬対応が市民の負担になっていると述べています。

けれども、武漢ウイルス蔓延リスクや凶作の中でもそれだけのことが出来ること自体、金与正氏が金正恩委員長に匹敵する権力を持っていることを示したともいえると思います。

筆者は6月26日のエントリー「金兄妹の計画通り」で、筆者は、金正恩委員長が本当に生きているのかについて、一定の疑念を持っていると述べましたけれども、現状を見る限り、その線はまだ捨てられないかと思いますね。



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