ローマ教皇の新型コロナウイルス感染と中国の逆転戦略

今日はこの話題です。
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1.ローマ教皇が新型コロナウイルスに感染

2月28日、ローマのバチカンは2日連続で公式謁見を取り止めたフランシスコ教皇の健康状態について「やや体調不良」と説明しました。

体調を崩した理由については明かされていないのですけれども、26日のミサでは鼻をかんだり、咳こむ姿が見られていました。この日フランシスコ教皇は、サン・ピエトロ広場に集まった信者の手を取り、抱擁し、キスするなどしていました。

ブルーニ広報局長は声明で、教皇が28日朝、通常通りバチカン内にあるサンタ・マルタ館の礼拝堂で司式したと明らかにした上で「教皇はこの日の謁見を中止することが最善と判断した……軽い病気以外の診断を下す根拠はどこにもない」と強調しています。

抱擁、キスは所謂「濃厚接触」以外の何物でもありません。現在、新型コロナウイルスが猛威を振るうイタリアで、これはちょっと心配です。

案の定、別の報道では、バチカンがフランシスコ教皇と二人の補佐官がコロナウイルス検査で陽性だったとし、教皇と補佐官は隔離され、バチカンのホテル、サンタマルタの近くで治療を受けていると報じています。


2.WHO認定「危険性最高」

2月28日、世界保健機関(WHO)は中国以外で新型コロナウイルスの感染者が確認された国が51ヶ国に上っているとし、新型コロナウイルス感染の世界的なリスクについて、4段階ある評価のうち上から2番目の「高い」から、最も上の「非常に高い」に引き上げたと発表しました。

ジュネーブで記者会見したWHOのテドロス事務局長は「感染者数や、感染を報告する国が継続して増えているのは明らかに問題だ」と述べたものの「無秩序に拡大しているわけではない……まだウイルスを封じ込められる可能性がある」と強調しました。

テドロス事務局長は前日27日の記者会見で世界は新型コロナウイルスの大規模な感染拡大を阻止できるかの「岐路に立っている」と警告し、「パンデミック」に発展する可能性があると指摘したのですけれども28日のリスク評価引き上げと合わせて事実上、「パンデミック」を認めたという見方が出ています。

テドロス事務局長は、イラン、イタリア、韓国の3カ国で、クラスターの感染が発生しており、これをより広範な地域での感染に発展させないことが重要だとして中国のように大胆な措置を取れば、まだ「抑え込むことは可能だ」と強調しています。

中国のような大胆な措置とは、都市封鎖に外出制限、そして情報統制といった共産国家ならではの措置ということでしょうか。まるで中国の政治体制を賞賛するかのような発言にも聞こえかねません。


3.専制と民主のどちらが優れた政治体制か

今、中国では、新型コロナウイルスの感染拡大と封じ込めについて、「これは専制と民主のどちらが優れた政治体制か、判断する絶好の機会だ」といった趣旨の議論が出てきているのだそうです。

2月23日時点で、武漢がある湖北省以外の他の地域ではオフィスや工場も再開し、ショッピングセンターや路地の市場なども次々とオープンして、大勢の人出で賑わうところも出てきたとの話もあります。

このまま、中国で新型コロナウイルスの感染拡大が封じ込められ、韓国やイタリア、あるいは日本もそうですけれども、民主国家での感染拡大が抑えられなくなれば、中国国内での議論ではありませんけれども、中国の専制国家が優れていると証明することになりかねません。

仮に、都市封鎖や外出制限が感染拡大を封じ込めるのに有効だったとしても、だから専制国家がよいのだという具合に安易に賞賛するのは危険だと思います。

なぜなら、有効であるのは封鎖などの「隔離」政策なのであって、それ以外の人権弾圧とか監視国家といった人権無視の社会システム丸ごとを肯定することになりかねないからです。


4.中国のプロパガンダを打ち破れ

2月23日、麻生財務相は、サウジアラビアのリヤドでG20財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で「あの国の言っている数字はよく分からない。どれくらいコントロールできているのか、分からないのが正直なところだ……当然、『大丈夫』と言うが、そのまま信用するほど皆、人は良くない」とバッサリ切り捨てました。

この発言について、ジャーナリストの門田隆将氏は「麻生氏は、平和ボケした風潮に同調しない、歯に衣着せぬ発言に人気がある。今回の中国や英国への発言も良かった。中国は官製メディアが、ウイルスを世界にバラまいた責任を小さくしようとする報道をしている。麻生氏が国際会議などで発信することは、日本や世界のために意義がある」と指摘しています。

確かに2月27日、中国工程院の鐘南山院士が記者会見で「コロナ19が中国で一番最初に出現したが、必ずしも中国から源を発したとみられない……先に中国だけを考慮して外国の状況を考慮しなかったが、現在外国で一連の状況が発生した」と主張しています。正に、自分が新型コロナウイルスを世界にバラまいた責任をどこか他の国に押し付けようとしている訳です。

筆者は、中国はそれだけでなく、自分が世界にばら撒いた新型コロナウイルスを逆に利用してくるのではないかと見ています。

冒頭でローマ教皇が新型コロナウイルスに感染した話を取り上げましたけれども、キリスト教の信者は、どう思うかもしれませんけれども、ローマ教皇をも侵す新型コロナウイルスは悪魔の仕業だ、世界各国が一丸となって新型コロナウイルス撲滅に取り込もうとかなんとかいって、中国が封じ込めに成功しているのは中国の政治体制が優れているからだと宣伝し、かつ、其の為には、自国でやっている人民監視システムを使えばよい、中国のやり方を見習えと主張して、自国の政治体制を正当化してくると思います。

自分のところから世界にばら撒いておきながら、発生源は中国ではないと責任を他所に擦り付けるばかりか、中国の専制政治を正当化するようなやり口の方がよっぽど"悪魔的"だと思いますけれども、WHOのテドロス委員長の中国擁護発言、中国の大胆な措置を取ればパンデミックを回避できる発言などは、その中国のお先棒を担いでいるともいえ、警戒が必要なのではないかと思います。

安倍総理は、2月29日の記者会見で、新型コロナウイルス拡散防止について「率直に申し上げて政府の力だけでこの戦いに勝利を収めることはできない。一人一人の国民の理解と協力が欠かせない」と述べていますけれども、民主国家である日本としては、きちんとした情報公開に基づいた国民一人ひとりの良識ある行動で、新型コロナウイルス拡散を封じ込めることが、非常に大事になってくると思いますね。

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