香港警察が高校生に実弾発砲した事件について

今日はこの話題です。
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1.香港警察が市民に実弾発砲

再びあってはならない事が起こりました。

10月1日、香港で、中国建国70年に合わせ、各地でデモや集会が開かれました。少なくとも10ヶ所で警官隊との衝突が起き、九竜半島・セン湾では警察が実弾を発砲。高校2年の男子生徒が左胸に被弾し重体となりました。

既に、その模様を写した映像がネットに上がっていますけれども、デモ隊の男子生徒は棍棒を所持して警官に近づいたところ、至近距離から胸に向けて発砲した様子が映っています。

この日、香港では、高度な自治を認めた「一国二制度」が形骸化しているとして、抗議運動が呼びかけられ、各地で無許可デモが行われていました。

「独裁を終わらせ、政治を民に返せ」と中国政府を批判する横断幕や、中国国旗とナチスのかぎ十字を組み合わせたデザインのプラカードを掲げて「チャイナチ」と批判する人もいるなど、中国への「反乱」を匂わせる雰囲気もあるようです。

警官隊は放水車を出動させたほか、催涙弾などを大量に発射して対応。香港政府によると、この日は74人が怪我をし、うち男性2人が重体だということですけれども、撃たれた男子生徒は手術を受けて容体が安定したとしています。ただ、香港メディアによると、男子生徒に撃たれた弾丸は心臓の左側三センチの位置にあったとのことで、あと少しズレていれば死んでいた可能性もあります。

香港警察はこの日の記者会見で、デモで180人以上を拘束したとし、4ヶ所で合わせて6発発砲。この生徒以外にけが人はいないと発表しました。「警察官は取り囲まれて命の危険を感じ、やむをえず撃った。この判断は合法だった」と釈明していますけれども、あんな至近距離左胸を狙って撃っているのを見る動画を見ると、とても言い訳できるレベルではありません。

周庭氏はツイッターで「警察官は足ではなく、心臓を狙った。殺人行為と同然だ」と批判。ショッキングな映像が配信されていることと相俟って、政府への反発が高まるのは避けられない情勢となりました。

警察の発砲によって男子高校生が大怪我をしたことについて、イギリスのラーブ外相は声明を発表し、「暴力は許されないが、それに対して実弾を使用するのは見合わないものであり、事態をさらにあおる危険性がある。香港の人々がもつ当然の懸念に対応するには、建設的な対話が必要だ。デモ隊も香港当局も自制し事態を沈静化させる必要がある」と述べています。




2.虚しく響く習近平演説

この日は中国建国70年となる国慶日であり、北京では天安門広場周辺で、祝賀行事や過去最大規模となる軍事パレードなどが行われましたけれども、その日に香港当局による民間人への発砲事件が起こるとは皮肉なものです。

その銃口は自国民に向けられたものなのかというメッセージを世界に発信したことになりましたし、台湾にしても、決して中国に心を許してはならないと思わせたことでしょう。

国慶日に合わせ、前日の9月30日、北京の人民大会堂での祝賀晩餐会で、習近平主席が演説し、香港について、「一国二制度や高度な自治の方針を全面的に正しく貫徹しなければならない……祖国とともに努力すれば、香港は必ず発展し、進歩し、未来はすばらしいものになるだろう」と述べ、台湾についても「1つの中国の原則を堅持し、両岸関係の平和発展を推し進める。祖国統一はいかなる勢力も阻止することはできない」と、台湾への関与を強めるアメリカを牽制していました。

それが翌日に、香港市民への実弾発砲ですからね。習近平主席の演説は虚しいものとなりました。

10月1日、香港島の繁華街でのデモでは「独裁を終わらせ、政治を民に返せ」と中国政府を批判する横断幕が先頭を進み、参加した女性会社員の洪さんは「あんな専制的で残虐な権力はあり得ない。十月一日は香港人にとって祝賀に値しない……一国二制度がきちんと実現されていたら、逃亡犯条例問題はなかったはずだ」と切り捨て、男子高校生の戴さんは「中国を愛したい気持ちもあるが、今の中国は愛せない」と中国への反感を募らせています。

デモも段々過激の度を増しています。

「親中」とされた企業や中国系企業が標的となり、1日には、吉野家の店舗や中国銀行のATMが壊されました。

何でも、吉野家を香港や本土で運営する合興集団の洪明基・最高経営責任者(CEO)が警察を支持する親中派の集会に出席したことがデモ隊の反感を買ったからだそうです。

また、香港でコーヒーチェーン「スターバックス」などを展開する外食大手、美心集団の創業者の娘が9月の国連の会合でデモ隊を「暴力分子」などと批判した為、デモ隊の怒りを買い、9月下旬に香港島のオフィス街にあるスタバ店舗が破壊され、現在も営業停止が続いています。

最近では香港警官隊の制圧行動が厳しくなった影響で、一部のデモ隊は商業施設に攻撃の的を変えているらしく、今後も破壊活動が続くとの見方もありますし、実弾を発砲され男子高校生が重体となった事件を受け、10月2日、平日にもかかわらず各地で抗議集会やデモが相次いでいます。

「雨傘運動」の提唱者である戴耀廷・香港大准教授は、今年の建国記念日を「香港市民が共産党に拒絶を突きつけた日」と指摘していますけれども、当局の発砲を契機として香港デモの質が大きく変わってしまうのかもしれません。

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この記事へのコメント

  • 詠み人知らず

    アベガーの人達が香港デモを称賛して、逆に今の日本国民が自民党の圧政をなぜ批判しデモしないとかえらそーに言っていたけど本当に何も解っていないですね。いや解っているからこそなのでしょうか。今の日本は安倍総理や天皇制を批判しても何のおとがめは無い。しかし香港は下手したら命の補償もない。中国に異議を唱えれば命の補償も無い野党…そんな経験も無い連中が本心は親中、親韓、親北のくせに反アベの為に発言することに憤りを越えて呆れるばかりです。
    2019年10月03日 00:57