アメリカ特殊部隊によるIS指導者バクダティ殺害について

今日はこの話題です。
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1.壊滅するイスラム国

10月27日、アメリカのトランプ大統領は緊急会見を行い、過激派組織「イスラム国(IS)」の指導者アブバクル・バグダディが前日26日にアメリカ特殊作戦部隊の急襲を受け、自爆して死亡したと発表しました。

バグダディの潜伏先はトルコ国境まで約5キロのシリア北西部イドリブ県のバリシャ村。バグダディの隠れ家を特定する作戦は2週間前から始り、イラク情報当局がISの捕虜の尋問から、バグダディの隠れ家数か所を突き止めたとしています。

アメリカの部隊が急襲したのはそのうちの1つで、バグダディは米部隊の急襲作戦の48時間前にその隠れ家に到着したばかりだったそうです。

殺害当日はアメリカ軍部隊が8機のヘリコプターに分乗し、現場を急襲。急襲部隊は「デルタフォース」が中心で、ヘリはシリアに介入しているロシアの管轄空域を飛行するため、ロシアから攻撃を受けないよう、作戦に先立って「大切な任務」と伝え、了承を得ていました。

バグダディの潜伏先にアメリカ部隊のヘリが到着した際、地上から銃撃を受けたものの損害はなく、IS戦闘員ら約10人を殺害。潜伏先の建物には、罠を警戒し、正面入口ではなく、建物の側壁を爆破して突入しました。

バグダディは、軍用犬に追われ、建物から通じたトンネルに逃げ込んだもですけれども、追い詰められ、3人の我が子を道連れに、身に着けていた自爆ベストを爆破し死亡。遺体の一部はDNA鑑定され、バグダディであることが特定されたといしています。

アメリカの急襲部隊は、敵地内を約1時間10分飛行して現地へ進入。建物内には約2時間程いただけでした。文字通りの急襲作戦です。

トランプ大統領やペンス副大統領、エスパー国防長官らは、作戦の模様をホワイトハウス地下の戦況分析室で見守っていました。かつて、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディンの殺害作戦が行われた時も、オバマ前大統領らが同じように作戦を監視していたところです。

トランプ大統領は、「まるで映画を見ているかのようだった」と語り、バグダディが「数週間にわたって監視下にあった」と明かしています。

そして、「彼は英雄として死を遂げたのではなく、臆病者のように泣き叫びながら、3人の子どもたちを巻き添えにして死んでいった。死あるのみだった。彼は、トンネルが行き止まりなのを分かっていた」と付け加えています。

トランプ大統領はバグダディが死亡したことを、シリアからの米軍撤退の“大義名分”にしたい考えで、撤退の動きが加速すると見られていると報じられていますけれども、地政学者の奥山真司氏は、アメリカ軍をシリアから撤退させるといって、一部から批判を受けていたトランプ大統領が決着をつけた。シリア撤退騒ぎも計算の上での発言であり、「もしかしたらトランプって策士なのか」と思わせたという意味でも、次期大統領選の勝利に向けて大きな成功だと評価しています。



2.イスラム国はアルカイダに合流するか

一部には、バグダディの潜伏先がシリア北西部のイドリブ県だったことに意外だという声が上がっています。

というのも、壊滅する前のISの支配地はシリア北東部からイラク北部にかけてであることから、バグダディが潜伏しているとすれば、シリアとイラクの国境地帯の可能性が高いと見られていたからです。更に、イドリブ県は、ISとはけんか状態にあった国際テロ組織アルカイダ系の「シリア解放委員会(旧ヌスラ戦線)」の根城です。

イドリブ県は、シリア反政府勢力の最後の拠点なのけれども、「シリア解放委員会」は「自由シリア軍」などの反政府勢力と混在する形で、約3万人の武装勢力を保持していると見られています。そのアルカイダの支配地にバグダディが潜伏していたことから、アナリストは「壊滅状態のISとアルカイダの統合の話を協議するためだったのではないか」と指摘しています。

実際、ISの首都ラッカが陥落した後、逃亡したIS戦闘員の一部は「シリア解放委員会」に合流しています。

今後、バグダディ亡き後のISは誰が指導していくのかについては混沌としています。

既に、殆どの幹部はアメリカ軍などに殺害されて残っていません。名前が知られている人物としては、ISの公式スポークスマンとされるアブ・ハッサン・ムハジールという人物がいるそうでなのですけれども、その実態は不明です。

また、IS以外にもテロ組織はあり、アメリカが小規模ながら最も危険なテロ組織として警戒していた「ホラサン・グループ」の後継で、2018年初めに「フラス・アルディン」に変わったとされる組織の名も浮上しています。

「フラス・アルディン」はアルカイダの指導者アイマン・ザワヒリが西側への攻撃を画策するためシリアに送り込んだものとされ、仮にこの組織がISと接触しているとすれば、「極めて深刻な事態」だという指摘もあります。
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3.ビビる金正恩

トランプ大統領は「バグダディの死亡で世界はより安全になった」と宣言していますけれども、バグダディ殺害作戦とそれに前後するトランプ大統領の発言は、日本にとっても微妙な影響を与えるかもしれません。

それは北朝鮮です。

アメリカに敵対すれば潰されるというのはもとより、その気になれば、どこに隠れていようと、空爆などしなくても、特殊部隊を派遣して殺害することが出来るのだということを今回のバグダディの殺害であらためて世界に示した訳です。

今はトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長との関係は悪くないとされていますけれども、だからといって、トランプ大統領が北朝鮮を攻撃しない保証はありません。金正恩委員長にしてみれば、トランプはいつ豹変するか分からないという疑念は消せないでしょうし、むしろ今以上に警戒することだって有り得ます。

特に、トランプ大統領がリビアから撤退するといった後、バグダティを殺害してひとまずのカタをつけたことは、金正恩委員長にとってはプレッシャーになるのではないかと思います。

というのも、もし、トランプ大統領が、在韓米軍を撤退すると宣言したら、それは、同時にバグダティのように金正恩を殺害することを意味するかもしれないからです。

もちろん、シリアあるいはISと北朝鮮は国情も違いますし、周辺国の状況も異なります。けれども、トランプ大統領が自分が言ったことについて、責任を取るだけの実行力があると見せつけたことは、世界に対する一定のメッセージを発したことは間違いありません。

その意味では、北朝鮮が核・ミサイル廃棄をしないまま、在韓米軍が撤退するとトランプ大統領が宣言したあと、その責任を取る意味で、特殊部隊を北朝鮮に派遣して、金正恩の首を獲る可能性だってゼロとはいえません。

金正恩にとっても気が気でないでしょうね。今回のバグダティ殺害について北朝鮮がコメントを出すのかどうか分かりませんけれども、もし「いかなる軍事的試みでも我が国を滅ぼすことは出来ない云々」といったコメントが出るようであれば、相当ビビッて警戒していることになるのではないかと思いますね。

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