日本から独立できない韓国に30年後の希望は残されているか

昨日の続きです。
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4.日本から独立できない韓国

いつものように反日に手を染める韓国ですけれども、ここのところ、文在寅大統領は単純な反日だけでなく、「克日」を打ち出しています。

反日だけでは政権維持は難しいとみたのかどうかは分かりませんけれども、日本に打ち勝たなければ、国が纏まらないとするのなら、それは心情的に未だ日本から「独立」していない、ということです。国が国としてある為には、それを支える何かが要る。

文大統領は「克日」を打ち出す裏で、どこか、韓国という国のアイデンティティというか、ナショナリズムというか、何か国としての拠り所はないかと探している。筆者は、そんな印象を受けるのですね。

では、韓国が国として依って立つ何かがあるのか、というと中々直ぐには思い浮かびません。

彼らがよく口にする「広開土王」にしろ「李舜臣」にしろ、日本を撃退したという「克日」の範疇であり、日本という軛から逃れている訳ではありません。

10月9日、文在寅大統領は、SNSに「573年前にハングルを創生した世宗大王の愛民精神と、日帝強占期にハングルを守り抜いた独立運動家たちの民族精神を思い起こす。日帝強占期はハングルを守ることがすなわち独立運動だった」とのメッセージを投稿していますけれども、やはりこれも「克日」宣言だといえます。

その意味では、「独島」にしろ「慰安婦」にしろ同じ構造が隠れている可能性は十分にあります。


5.自分達がピュアな犠牲者だ

地政学者の奥山真司氏は、9月初めに九州大学で日中韓豪4ケ国の慰安婦に関する国際シンポジウムが行われたことを取り上げ、集まった研究者が慰安婦に対し色んな捉え方をする中、そこに参加したショーン・オドワイヤという教授が、気になったこととして、「韓国のナショナリズムと慰安婦がかなり密接に繋がっていることが際立っていたのが発見だった」と述べていると紹介しています。

そして、奥山氏は、「韓国は国家の物語として"自分達がピュアな犠牲者だ"というモデルを作って、そこにナショナリズムがくっ付いている。故に、それを支える為に慰安婦が必要になる構造が出来ていて、しかもれが80年代の民主化以降から出てきた、それが鍵になっているのではないかと指摘している」とも述べているのですね。

"自分達がピュアな犠牲者だ"と、被害者ビジネスだけでは飽き足らず、ナショナリズムと強力に結びついているのなら、慰安婦は恰好の題材であることはおろか、韓国のアイデンティティにまでなっている可能性が極めて高くなります。

したがって、慰安婦問題が解決することは、そのまま自己崩壊を引き起こすことに繋がりますから、韓国としては、解決して貰っては困る訳です。

そう考えると、韓国は何があっても「慰安婦問題」を手放すことはないでしょうし、それどころか、元徴用工ネタなど、"自分達がピュアな犠牲者だ"と言い張れるものであれば、何でもかんでも使って日本を批判することは容易に予想できます。つくづくどうしようもありません。




6.反日種族主義

いま、韓国では「反日種族主義」という本が10万部のベストセラーになっています。

これは李栄薫・元ソウル大学教授ら6人の研究者が執筆した本で、日韓併合時代の朝鮮半島で「日本による土地やコメの収奪はなかった」、「従軍慰安婦の強制連行はなかった」などと主張し、韓国で物議を醸しているのだそうです。

この「反日種族主義」の主著者であるソウル大学のイ・ヨンフン元教授は、海外メディアのみが参加するソウルの外信記者クラブで、会見を行い、冒頭で次のように語っています。

「19世紀以来中華帝国の解体とともに朝鮮王朝も深刻な解体、崩壊危機に入ったと考える。その結果が1910年大韓帝国の日本併合だった。1945年の日本統治からの解放と1948年の大韓民国独立は韓国人が主体的に成し遂げた政治的業績ではない。それは日本帝国主義がアメリカと衝突して広がった世界史的事件だった……韓国人は自分のアイデンティティで今深刻な混乱を経験している……深刻な歴史的アイデンティティの混乱と、望ましい歴史的アイデンティティの摸索で、韓国社会と政治が深刻な葛藤を体験している」

イ・ヨンフン元教授は韓国人は今、自分のアイデンティティを求め混乱しているといい、韓国社会と政治が葛藤の最中にあると指摘しているのですね。

ニューヨークタイムズの記者から、韓国人のアイデンティティの混乱とはどのようなものかと質問されると、「反日種族主義を簡単に定義すれば、それは無条件に絶対不変の敵対感情を指す……韓国人はまだ中世的な善と悪の観念で、日本との関係を認識して評価している」とした上で、韓国には、この本で指摘した事実を代弁する歴史意識は確立しておらず、政治勢力もないと述べ、それこそが韓国のアイデンティティが混乱の最中にあることの証拠だと指摘しています。

そして、日本のメディアから、日韓関係の今後について聞かれると次のように述べました。

「韓日関係は非常に難しい状況に置かれていて、その原因は韓国政府が提供したと考える。 文在寅政府は否認するだろうが、政府は1965年度に締結した両国関係の基本協約に違反したと考える。 その違反を正当化しており、今の危機的な状況を韓国政府が、または韓国国民が、韓国政治が今後賢明に解いていかなければなければならない。また、日本政府も時間を設けて待ち、協力する態勢になっているように見える。難しい問題は韓国内部にある。私たちは私たちの問題を自ら解決していくべきだと考える」

その通りです。韓国国内からこんなまともなコメントを聞いたのは久方ぶりです。イ・ヨンフン元教授は、更に、慰安婦問題や徴用工問題を踏まえた、日韓の歴史問題解決への処方箋について問われると、「日本軍慰安婦問題または徴用制度が導入される前の時期についての韓国人の歴史認識、その種族主義的特質、そのシャーマニズム的非科学性をそのままにしていては、この国の将来に大きな希望は無い」と答えているのですね。

韓国人がよく「日本人は歴史を知らない」と批判しますけれども、なんのことはない、それは自分のことだったという訳です。


7.かすかな希望は30年後に訪れるか

反日吹き荒れる韓国で「反日種族主義」という本がベストセラーになるということは、本当の歴史を知りたいという人が存在し、将来へ向けた良い方向での布石になり得るかもしれません。

イ・ヨンフン元教授は、これについて韓国社会の小さな変化の兆しを感じているそうで、次のように述べています。

「1948年に大韓民国が建国され、以後70年間韓国人は自由民主主義と市場経済体制の恩恵を受けて暮らしてきた。この自由民主主義と豊かさにより、思想と生活における不自由を感じなくなった、少なくない数の自由な市民階層が成熟したと考えている。彼らは新しい歴史観、歴史解釈を渇望していたのだ。この本が彼らの精神的な欲求を満たす役割を果たしたと考えている」
「この本の内容を理解する政治勢力が近い将来に現れるかといえば悲観的だが、30年以内に登場することになるでしょう。その時まで大韓民国が存続するならば、私たちは新しい希望の道をひらけるはずだ」

イ・ヨンフン元教授は、生活の豊かさによって、新しい歴史観、歴史解釈を求められるようになったとしていますけれども、仮にそうであったとしても、それが押しつぶされる可能性だってあります。同調圧力または独裁です。

文筆家の崔碩栄氏は、現在の韓国メディアには「反日同調圧力」という特徴が顕著に表れていて、「反日」について横一線、同じ主張を繰り返している、と述べています。

その為、日本に対しての世論は「オール反日」の世論が形成されやすく、「反日」を疑問視する情報や論考はまったくと言っていいほど、流通せず、良識のある知識人やジャーナリストの声は、「反日」の前にその殆どがかき消されてしまうのだそうです。

更に、マスコミやメディアだけではなく、韓国の司法も「反日」に同調しやすい傾向にあり、世宗大学の朴裕河教授が2013年に「帝国の慰安婦」という書籍を発刊。韓国内の慰安婦に対する認識、対応について誤解や間違いを指摘し、これまでの慰安婦関連の通説を覆したということで、当初は韓国国内でも高い評価を受けました。

ところが2014年6月に元慰安婦9名が朴教授を告訴すると、世論は一変。民事裁判では計9000万ウォン(約900万円)の賠償命令が朴教授に下されました。刑事裁判では1審は無罪判決だったものの、2審は逆転有罪判決で罰金刑が下され、朴教授は激しい非難にさらされています。

現在は、民事、刑事ともに上級審で審議中で、いずれも結審していないのですけれども、韓国社会に「親日」に対する「見せしめ」効果を与えています。

またぞろ、元慰安婦辺りがイ・ヨンフン元教授を告訴したら、朴裕河教授と同じことが、彼の身に起こらないとも限りません。

また独裁によっても、新しい歴史観、歴史解釈は潰されることがあります。

中国はGDP世界2位の経済大国になったにも関わらず、共産党独裁政権が自由の意見の発露を弾圧しています。いくら豊かになっても、政治が独裁であったら、いくらでも封殺できるのですね。

「反日種族主義」がベストセラーになったといっても、たかだか10万部です。さらにそれを読んだ人がすぐに考えを改める保証もありません。イ・ヨンフン元教授はこの本の内容を理解する政治勢力が登場するのは30年後だ、といっていますけれども、それはこの本が30年残ることが前提です。途中で焚書坑儒されたら、それで終わりです。

朴裕河教授の「帝国の慰安婦」から遡ること約10年。2002年に韓国の作家・評論家の金完燮氏が「親日派のための弁明」という書籍を出しました。これは、朝鮮近代史における日本の果した役割を高く評価しようという内容だったのですけれども、出版わずか1ヶ月で歴史的事実の歪曲などを理由に青少年有害図書に指定されました。イ・ヨンフン元教授の「反日種族主義」とてどうなるか分かりません。

イ・ヨンフン元教授のいう"韓国社会の小さな変化の兆し"は何時切れるのか分からない細い糸のようなものです。その先にある"かすかな希望"は30年かけなければ手繰り寄せることが出来ないほど遠くにあります。

それまで韓国という国があればですが。

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この記事へのコメント

  • 匿名希望

    直近、日帝36年の教育を受けた南北半島人、今の状態が一番居心地が良いと言う事では無いでしょうかね?
    集団生活を維持する為に欠かせない約束(掟)を守る、他人に迷惑を掛けない、此を多くの国民が否定している状態(此が国内での掟、慣習?)でも罪悪感や疑問も無い、人間としての土台(精神)が無いのではと思うのです、後はお察し。
    国内では通用する感性が国外では通用しない事に気づけない処が韓国人と言う事では無いでしょうか、イ・ヨンフン元教授の仰る歴史的事実とか中世的な善と悪の観念以前の問題だと思うのですがどうなんでしょうね。
    2019年10月12日 14:53