ファーウェイが力尽きる日

 
今日はこの話題です。

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画像「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!

1.はじめに

まずはじに、今日のエントリーの前に、お詫びいたします。

これまでのエントリーで筆者は、ファーウェイについてファーウェイ排除の大統領令だけでは、潰れるかどうか分からないとし、ファーウェイが5Gネットワーク戦争に残れるかは内製化できるかどうかによるとしてきましたけれども、その見解を「ファーウェイは潰れる可能性は十分にあり、たとえ内製化できても力尽きる」に修正させていただきます。

大変申し訳ありません。

従来の見解を修正した理由は国際標準規格団体からファーウェイが続々と排除されているから、です。


2.標準規格と非純正品

グーグルがファーウェイのアンドロイドOSのサポートを停止し、インテルやクアルコムもファーウェイとの取引を停止したと報じられ、更にアーム社が自社のIPライセンスを停止したことも報じられています。

けれども、ファーウェイ排除はそれだけに止まりませんでした。

先ごろ、SDアソシエーションがファーウェイをメンバー企業から除籍したことが判明したと報じられています。

SDアソシエーションはSDカードなどの規格を策定する規格団体で、その管理対象にはフルサイズのSDカードからスマートフォン向けのmicroSDカードまでが含まれるのみならず、それらカードを読み込むポートデザインにも及んでいます。

SDアソシエーションでない企業は、正式にSD規格をうたった製品の製造および販売ができません。

そして、無線LAN製品の規格を管理する業界団体Wi-Fi Allianceが、ファーウェイの参加を「一時的に制限した」と表明。更に、半導体技術の標準化を進めるJEDECが「2019年5月17日、ファーウェイはJEDECに対し、アメリカ政府による制限が解除されるまで自発的にJEDECへの加盟を停止することを決定したと通知した」と発表しました。

つまり、ファーウェイは、グーグルと3つの標準化団体から排除された訳です。

これでファーウェイはグーグルの「アンドロイド」更新版を使用できず、グーグルのアプリ配信サービスやメールアプリ「Gメール」なども搭載できなくなりました。

そして、今後リリースする予定のスマートフォンやノートPCでmicroSDおよびSDカードをサポートすることができなくなり、最悪Wi-Fiも使えなくなる可能性もあります。

これに対し、ファーウェイは5月26日付の声明で「一部の団体が政治的な圧力に対応する形で、何の法的根拠もなく当社との協力を留保することを決定した……技術標準の分断化を招き、情報通信に複数の異なる標準を生む」と批判していますけれども、"技術標準の分断化"とコメントしているように、自身の独自規格で勝負していく方針を示唆しています。

中国国家知的財産権局・商標局は、ファーウェイが独自開発OS「華為鴻蒙」の商標登録を正式に申請したと発表。「鴻蒙」は今年秋にもリリースされ、アンドロイドのシステムと互換性を実現する見込みとしています。けれども、ファーウェイが「鴻蒙」の商標登録を申請した日は2018年8月24日、商標の公告日は2019年5月14日ですから、この事態をあらかじめ予想して準備していた節があります。

また、microSDカードにしても、昨年10月に、新たな外部メモリーカードとして、ファーウェイが独自開発した「NMカード(ナノメモリーカード)」を発表。Mate 20シリーズなどハイエンドモデルに採用しています。

当時はなぜ独自規格と不思議がられましたそうですけれども、今となっては、アメリカ政府の動きを見越しての対応だったとも囁かれています。

ファーウェイは標準化団体から除名されたことで、将来の標準規格の開発について発言権を失うことになります。

これは何を意味するのかというと、今後ファーウェイスマホは、世界に売る際には、たとえアンドロイドと100%互換があったとしても、OSとしては「非純正品」扱いとなり、規格としては独自規格として普及させなければならなくなったということです。

ユーザーからみてmicroSDも使えず、Wifiもダメとなったら、魅力は相当減るでしょうね。

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3.売れないファーウェイスマホ

事実、もうファーウェイスマホは売れなくなってきています。全国の量販店のPOSデータを日次で収集・集計した「BCNランキング」というものがあるのですけれども、そのBCNランキングで、ファーウェイスマホの日次の販売台数シェアを集計したところ、問題発生直前の5月15日に15.3%でアップルに次ぐ2位だったファーウェイのシェアが、直近の5月22日に5.0%と3分の1に縮小したことが分かりました。

わずか1週間でランキングが6位に急落です。

中古スマートフォン販売を手がけるゲオホールディングスも25日から国内の全店舗でスマホやタブレット端末などファーウェイの全ての商品を買い取りを中止。アマゾンジャパンも直販を停止しています。

店頭では「もう他社製品に買い替えた」とか「これまで使ってきたOSが変わるとさすがに不便なので、次は別のメーカーに替える」などという声があがっているようです。

また、中古スマホを扱う「携帯市場」のサイトでも、5月25朝の時点でファーウェイ製スマホの買い取り価格はいずれも100円。バナナよりも安い凋落ぶりです。

その一方で、「う~ん…ガックリですかね…。カメラは他社製品に比べて群を抜いていいんですよ。カメラを買ったと言ってもいいくらいの性能です」とその性能を高く評価する声もあったそうです。

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4.中国国内に封じ込められたファーウェイ

標準規格から追い出されたファーウェイは、独自規格を自力で広めるか、非純正品も気にしない市場で勝負するしかありません。

けれども、独自規格を広めるのは容易ではありません。自分で立ち上げた規格は単に作るだけでなく、拡販、アフターサービス等、後の後まできっちり面倒を見なくてはいけないからです。どこかのインドネシアの高速鉄道プロジェクトのように、商談とったらあとは知らない、なんていう態度では到底無理な話です。

信用の積み重ねは当然として、更に多くの賛同や協力者がないと、どんなにすごい規格だろうが広めるのは困難です。

となると残りは、非純正品も気にしない国や市場をターゲットに拡販し、そこで生き残るしかありません。どうやらファーウェイは、こちらの道で生き残りを図るようです。

5月23,24日、ファーウェイモバイル事業部所属のある役員が韓国のサムスン電子、SKハイニックス、LGディスプレイなど韓国大手企業の役員陣に会い、従来の契約条件に基づいて部品供給を履行してほしいと要請したようで、財界関係者は「米トランプ政権の圧力のなかでも部品供給を支障なく維持してほしいという要請と把握している」と説明しています。

この会談で、ファーウェイは欧州・アフリカなどで減少すると予想されるスマートフォン販売量に関する対策として、現在29%の中国国内モバイル市場シェアを50%まで引き上げ、確固不動の中国トップの地位を築く計画を明かし、DRAM供給量を減らさないでほしいと要請したそうです。

確かに中国国内であれば、国際標準規格団体から外された非純正品のファーウェイ製品でも買ってくれるのでしょう。なにせ中国ではファーウェイを応援することは「愛国」と見做されるそうですからね。

ファーウェイは中国国内という市場を相手に生き残りを選択しました。ファーウェイを標準規格から外したことが、そのまま中国国内へファーウェイを封じ込めることになった訳です。

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5.ファーウェイの真の実力はどの程度か

今回のファーウェイ幹部のサムスンへの要請は図らずもファーウェイの技術力がどの程度であるかを垣間見せることになりました。

サムスンのDRAMは世界トップクラスであるのはすでに知られたことですけれども、そのDRAMを供給し続けてくれ、というのは、裏を返せば同程度の性能のDRAMを直ぐには内製化できないことを意味します。

サムスンは2016年に10nmのDRAMの量産、2018年後半には7nmを開始していますけれども、ファーウェイは中国国内内製では10nmないし7nm品は作れないということなのだと思われます。おそらく1世代か2世代前の15nmか22nmくらいではないかと思います。

もしも、サムソンのDRAMの供給が停止されてしまうと、ARMコアのライセンス停止と相まって、ファーウェイスマホは大きく後退することになります。仮に完全内製化が出来たとしても、1世代、2世代前では、集積度、消費電流等、大きく不利になります。おそらく、同じ性能を出せたとしても今のファーウェイスマホの筐体には収まらないでしょうね。

当然、回路・基盤もほぼ一からの再設計となり、とても1年や2年で量産できるレベルにはならないと思います。

西江大技術経営専門大学院のキム・ヨナク教授は「ファーウェイは子会社ハイシリコンを活用して各種チップセットの独自設計・開発に進むはずだが、以前と比べると性能が落ちるしかないだろう」という見方を示していますけれども、まぁそうだと思いますね。

サムソンその他からの最先端プロセスチップの供給が止まれば、今ある在庫でどこまで凌げるかの勝負になります。

ファーウェイはトランプ政権の対中貿易強硬策に対応する目的で、5G通信装備に使用するクアルコムやインテルのチップセットを1年分確保しているそうですけれども、1年で代替品を設計・量産までもっていくのは相当厳しいと思います。

ファーウェイの任正非CEOは中国CCTVのインタビューで「我々は短期突撃戦ではなく長期持久戦を準備している。戦うほどさらに強くなる」と述べていますけれども、現状をみれば、少し強がりのように見えますね。




6.中華の沙汰も金次第

では、ファーウェイは完全に中国国内に引きこもるのかというと必ずしもそうとは言い切れません。ファーウェイにがっちり食い込まれてしまって逃げられない国も存在するからです。

ファーウェイは、中南米、東ヨーロッパ、東南アジア、アフリカといったネット接続の需要が高まる新興市場の国々へ巨額の投資を行ってきました。

Foreign Policy誌の集計によると、2018年に欧州だけで約470億ドル(約5兆1700億円)、アフリカと中東に494億5000万ドル(約5兆5400億円)、南米に180億ドル(1兆9800億円)もの投資を行っています。

このため、件の国々は中国のネットワーク企業に対抗するよう世論を動かしたり、政府を動かしたりすることが著しく困難になっています。

フォーリン・アフェアーズ誌によれば、ブラジルはアメリカと歩調を合わせて中国の経済的拡大阻止に協力して欲しいというトランプ大統領の要請にも難色を示しているそうです。

フォーリン・アフェアーズ誌特派員のオリバー・スタンキル氏は、「ブラジルの経済団体は、すでに中国との密接な貿易関係を擁護する態勢に入っており、中国を封じ込め、米国を再びブラジルの最も重要な貿易相手にしようという望みは、もはや非現実的な郷愁に過ぎない……強力な軍部同士が手をつないだこの事業連合は、この地域からファーウェイを追い払うことで生じる5G稼働の遅延を一切許さない方向に動いている」と報告しています。

筆者がかねてから述べているように、大中華通信圏の歩みはすでに始まっているということです。

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7.ファーウェイの潰し方

以上のことから、ファーウェイはとりあえず国内市場で日銭を稼いで、自社製品の内製化をすすめると同時に、巨額投資を継続し、アメリカのいうことを聞かない新興国を中心に5Gの通信網を構築する戦略を進めていくものと思われます。

けれども、そうした大中華通信圏も国際標準規格から外れたものです。その意味では国際標準規格通信網と大中華通信圏との異なる通信規格でのシェア争いが起こることも予想されます。

ただ、それもアフターサービス含めたメンテサポート等々、国際標準規格並みの「サービス」が、現地に合わせて提供できるかどうかといった実運用も含んでの話です。この辺り、中国は苦手ではないかと思われます。

実際、中国の海外鉱山開発などは、現地の状況をほとんど理解しないまま進めるという強引さも相俟ってその殆どが失敗しています

更に、直近では部品等々の供給ストップ懸念があり、生産は在庫部品で食いつなぐ綱渡りの公算が高い。在庫が切れる間に自社製品が内製化できるのか。出来たとしても、最先端の性能を維持して競争力を保てるのか。保てたとしても、国際標準規格とタメを張る大中華通信圏まで、構築できるのか。

正直、ハードルはかなり高いと言わざるを得ません。

ただ、ファーウェイが中国14億の市場を頼りに生き延びようとしているところも考えると、ファーウェイを一撃で潰すには、もう一つ、二つ何かが欲しいところです。

ということで、今のところは、ファーウェイは、内製化まで頑張るものの、そこで力尽きる可能性が高いのではないかと思いますね。
 

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この記事へのコメント

  • 匿名

    Intelやクアルコムの在庫が1年分ですと、生産は出来ても、故障を修理することは出来ないでしょう。
    メンテ部品も数年分も用意出来ませんから、独自開発の新品に交換でしょうが、互換性がないとキャリアは嫌がりますね。

    設備導入した国々はトラブル発生時に機器交換も用意出来ず、システムダウンが情報遮断になり、国家的危機に繋がります。
    5Gで互換性の無い機器の混在を煙たがるでしょうし、西側のネットワーク管理ソフトが管理対象に華為機器をしないのでしょうから、機器故障やソフト更新と共に、自然に排除されるのではないでしょうか。
    2019年05月29日 07:34
  • ヘイジ

    日比野さんへ

    毎日、執筆ご苦労様です。

    私も毎日、書き込みをしていますが、日比野さんのご意見をすべて否定しているわけではありませんので、ご理解、お許しください。

    >ただ、ファーウェイが中国14億の市場を頼りに生き延びようとしているところも考えると、ファーウェイを一撃で潰すには、もう一つ、二つ何かが欲しいところです。

    中国の改革開放政策が始まってから、「中国14億の市場」という言葉が独り歩きしていますが、中国に内需が存在するのならば、あれほど他国への投資をしません。

    中国だけでなく、大陸の発展途上国はほぼそうですが、儲けたカネを自国の国民教育やインフラ整備には投資しません。

    10年ぐらい前か忘れましたが、タイで経済危機が起きたとき、水道や舗装道路もない農村の農家に30インチか何かの液晶テレビがあるのをテレビで見て驚いたことがあります。

    当時の政権が農村中心の補助金を無制限に出したことが経済危機の原因だったらしいのですが、学校や水道設備、舗装道路や灌漑設備に補助金を使わなければならないのに消費に使うとは!と私は思いました。

    前述しました通り中国の経済は資本主義ではなく、税の徴収もその分配もそれぞれの地位の権力者の恣意によって決まり、また、蛇頭による地下経済のほうが、表の経済より規模が大きいとの噂もあります。

    さらに、各階層の権力者全員が何らかの不正蓄財をして、それらをまた、海外に無制限に送金しており、これらが共産主義を標榜しているのに、貧富の格差を激しくしている原因となっています。

    従いまして、このまま包囲を続けるだけで中国は自壊するのではないでしょうか?
    2019年05月29日 18:26
  • イオンのバベル

    ブラジルは事態の深刻さをわかっていないようですね。このまま西側から中国への技術移転の遮断が拡大すればどういう事態になるか・・・ いつものように中国はうまく騙しているのでしょう。
    やはり、ファーウェイなどの中国企業には、高給によるヘッドハンティングなどがかなりあるようですね。このような個人レベルの技術移転まで規制されれば 本当にアウトになると思います。 もっとも、現在の状況だけでもこのようなヘッドハンティングは不可能になりつつあると思いますが。
    現在の5年から10年の技術格差はコピーのための時間差であり、中国人だけになった時この差を逆転することは絶対にない、と理解しています。
    2019年05月29日 20:08
  • ヘイジ

    イオンのバベルさんへ

    >現在の5年から10年の技術格差はコピーのための時間差であり、中国人だけになった時この差を逆転することは絶対にない、と理解しています。

    おっしゃる通りです。

    私はずっと、イオンのバベルさんと同じような見解を表明してきたのですが、いつも「中国人に対する差別主義者」と非難されてきました。

    私は中国人たちの知能が低いからとか、遺伝的に劣っているとか言っている訳ではないのにです。

    日比野さんとの対話の中で説明しましたように、中国人の文化は典型的な大陸型で、自己肯定・他者の存在の無視を基本として成り立っています。

    そのため、自然科学発達の必須要素である「自己否定」という概念がなく、海のものとも山のものともわからない、忍耐を要する基礎技術研究が特に不得手なのです。

    これは文化の優劣ではなく、人類の基本文化のひとつなので、中国人はただ自分の文化に従って行動しているだけなのですが、現在の自然科学中心文化の中では著しく不利になります。

    中国人が西側諸国に追いつくためには、自分自身の文化を否定しなければならないのですが、それは中国人であることをやめることであり、彼らにそれができるでしょうか?

    私はそれができたとき、新中国人?として、自由主義的資本主義世界の構成員として繁栄を謳歌できると思うのですが。

    まぁ、その場合は、中華人民共和国は解体し、「魏」とか「呉」とか「蜀」とか、大体、1億人から2億人の国家、10個ぐらいに分裂すると私は予想しています。
    2019年05月29日 20:41
  • イオンのバベル

    ヘイジさんへ

    私は昔、機械設計(それほど高度なものではありませんが) に携わっていたことがあるので、ヘイジさんのおっしゃっていることはよくわかります。このような仕事は現実、実相を直視し続けなければならない。そこに他の人間的要素、例えば虚栄心とか、名誉欲とか、権力欲などというものが入り込む余地は一切ない。 そのようなものが少しでも混入すれば 終わりです。以前のコメントにありました 次の話

    >新日鉄(現、日本製鉄)が、中国に鉄鋼製造技術を支援した時、中国は日本と全く同じ製造効率(出銑率というそうです。)を行えるよう日本に求めたそうです。

    >しかし、鉄鋼製造は高炉のスイッチを押すだけでできるような簡単なものではなく、それを24時間連続運転できる優秀な技術者(高炉ひとつに約1000人関わるそうです。)が必要なのです。

    >新日鉄は、高炉技術者の育成から始めなければ同様の出銑率を得ることは不可能であると何度も説明したのですが、中国側は一切理解せず、日本側が技術の出し惜しみをしていると非難し、その技術支援は途中で挫折したそうです。


    このエピソードでわかる中国の科学技術に対する姿勢が、どれほど致命的なものであるか理解されるのは、なかなか難しいことですね。この一文だけで中国が 西側の科学技術水準を追い越すなどということは、宇宙が生まれ変わってもありえないことがわかります。

    このような姿勢は科学ではなく、むしろ呪術に近いと考えます。つまり、願いさえすれば叶うという思考です。中国とは呪術的思考の残る古代専制国家が現代にワープしたようなもの、と言えるのではないでしょうか。ちなみに共産主義も唯物論を偽装した呪術であると私は理解しています。それゆえに中華思想と共産主義は極めて親和性が高いということです。
    2019年05月30日 15:03
  • イオンのバベル


    >中国人が西側諸国に追いつくためには、自分自身の文化を否定しなければならないのですが、それは中国人であることをやめることであり、彼らにそれができるでしょうか?

    それは極めて難しいことのように思いますね。もし、自己否定し他者を尊重する中国人が現れても、たちまちその人はその周りにいる自己肯定し他者の存在を無視する中国人の餌食になるだろうからです。一度に数億人の中国人にそのような変化が現れなければならない、ということになりますね。

    >「中国人に対する差別主義者」と非難されてきました。

    その非難する人が 一般的日本人か 、左翼かによって変わってくると思いますが、 一般的日本人の場合、日本人特有の人間に対する性善説的基準によっていると思います。この性善説的基準は日本人同士の間では非常に上手くいきますが、他民族に対しては問題になってくることが多い。日本人の場合、中国人とは全く逆の問題、すなわちこの性善説的基準が誰に対しても当てはまる、という妄想があるのではないでしょうか。あるいは誰に対しても当てはまってほしいという願望かもしれませんが。 この妄想から目覚めなければならない時が来ているのだと思います。

    2019年05月30日 15:06
  • 日比野

    ヘイジさん。こんばんは。

    >中国の改革開放政策が始まってから、「中国14億の市場」という言葉が独り歩きしていますが、中国に内需が存在するのならば、あれほど他国への投資をしません。

    スレ違いです。

    私が安易に「中国14億の市場」という表現を使ったのが拙かったのかもしれませんけれども、本文で述べている「ファーウェイが中国14億の市場を頼りに生き延びようとしている」の前提(論拠)は、「現在29%の中国国内モバイル市場シェアを50%まで引き上げる」ことで「生き延びようとしている」です。

    従って「現在29%の中国国内モバイル市場シェアを50%まで引き上げる」というファーウェイの計画が無理であることを具体的に論証いただかなければ反論になりません。

    巷で「中国に内需は存在しない」という意見があることは承知しています。けれども、ファーウェイの生き残り策と中国全体の内需をごっちゃにして論を立てるのは、ちょっと乱暴です。

    まずは、ファーウェイの生き残り策(=現在29%の中国国内モバイル市場シェアを50%まで引き上げる)が無理であることを論証願います。
    2019年06月02日 19:14
  • 日比野

    >中国だけでなく、大陸の発展途上国はほぼそうですが、儲けたカネを自国の国民教育やインフラ整備には投資しません。

    これも、一般的にそう言われていることは承知しています。

    ただ、本エントリーである「ファーウェイ」についていえば、やっぱりスレ違いです。

    「中国が儲けたカネを自国の国民教育やインフラ整備に投資しない」ことが、ファーウェイの話とどう関係しているのかを、具体的に論証していただかないと、議論がスタートできません。まずはそちらをお願いします。

    因みにファーウェイの2017年のR&D研究開発費率は14.9%と、サムスンの7.0%、ソニーの5.6%を大きく引き離しています。
    https://groo-inc.com/huawei-rd2017

    社員と人民の違い、あるいは企業と国の違いはありますけれども、少なくともファーウェイは"自社の"教育や研究設備に投資しています。
    2019年06月02日 19:14
  • 日比野

    >各階層の権力者全員が何らかの不正蓄財をして、それらをまた、海外に無制限に送金しており、これらが共産主義を標榜しているのに、貧富の格差を激しくしている原因となっています。

    これはその通りです。


    >このまま包囲を続けるだけで中国は自壊するのではないでしょうか?

    繰り返しになりますけれども、ファーウェイと中国全体の話の関係を整理してからでないと、お答えしかねます。

    少なくとも、本エントリーは「ファーウェイ」の話であり、中国全体の話ではありません。
    2019年06月02日 19:15
  • ヘイジ

    日比野さんへ

    >少なくとも、本エントリーは「ファーウェイ」の話であり、中国全体の話ではありません。

    私はファーウェイという、一企業の問題ではなく、中華民族(中国人)、中華的資本主義の一例としてファーウェイを見ていました。

    日比野さんがおっしゃる通り、ファーウェイという一企業を倒産させないようにすることは専制国家では簡単です。

    なにしろ、政府債務を企業や団体に付け替えて、経常収支を操作する国ですから、ファーウェイの債務を別の国営・国策企業に負担させて、赤字垂れ流しでも、ファーウェイという一企業を存続させることは可能です。

    日比野さんのファーウェイに対するエントリーが、そういう手法もありというお考えの中で、「ファーウェイが力尽きる日」をお書きになったのであれば、私には全く反論はありません。

    ここ1週間ぐらいの日比野さんのエントリーは、米中通信覇権戦争に関連してファーウェイを取り上げておられ、そのため内製化のような技術的問題も、また、中華的資本主義と大中華通信圏、大中華経済圏のような政治・経済的問題も取り上げておられ、私はいつしかファーウェイという一企業の存続などは、枝葉末節のこととして無視していました。

    こちらの読解力が足らず申し訳ありませんでした。

    お忙しい日比野さんのお時間を独占したようになり、失礼いたしました。

    お許しください。
    2019年06月02日 19:53
  • 日比野

    匿名さん、おはようございます。

    コメントありがとうございます。

    >Intelやクアルコムの在庫が1年分ですと、生産は出来ても、故障を修理することは出来ないでしょう。
    >メンテ部品も数年分も用意出来ませんから、独自開発の新品に交換でしょうが、互換性がないとキャリアは嫌がりますね。

    ここなんですよね。兵糧が1年分ではやっぱり厳しいと思います。代替チップがみんな揃っているなら別ですけど、在庫を持たざるを得ない時点、厳しい懐事情が垣間見えます。

    シノプシスの件、ようやくいろんなところで取り上げられだしたようですね。
    EDAについても、近いうちにエントリーを上げるつもりでいます。

    今後ともよろしくお願いします。
    2019年06月06日 07:39
  • ユウキ・コバ

    ちゃいなきらいのわたしにとって、
    貴重な情報を知ることが出来てよかったです。
    なるべく、○華の国の製品や製造されて品々は買いたくないです。
    金が出来たら他国に対して抑圧的言動が増し、ファーウェイーは利用者の情報を盗むためのアプリが入っているので、買う気は起きません。
    情報収集に於いてはインテルやグーグルも同じ狢ですが、戦いの行方はファーウェイーが負ける可能性が大と思います。
    2019年06月11日 07:19

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