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zoom RSS トランプの本気とバイデンに伸びる赤の魔手

<<   作成日時 : 2019/05/14 10:00   >>

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今日はこの話題です。

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5月10日、アメリカは2000億ドル(約22兆円)分の中国製品に課す制裁関税を10%から25%に引き上げました。

新たに25%の関税が適用されるのは、米東部時間10日午前0時1分以降にアメリカに向けて輸出された中国製品。2018年9月に対中制裁関税「第3弾」として発動した約5700品目が対象で、家具や家電など消費財を多く含んでいます。

同じく10日、ワシントンを訪問中の中国の劉鶴・副首相は中国国営テレビなどのインタビューに応じ、「交渉が決裂したわけではない。それどころかむしろ、これは2ヶ国間における交渉で起こる通常のねじれだ。避けられないことだ……我々は、北京で再び会い、引き続き交渉を進めていくことで合意した」とも語りました。

劉鶴・副首相は「生産的だった」としながらも、相違点は残っているとし「多くの分野で合意したものの、率直に言うと合意していない分野もあり、これらは大きな原則に関わるものだと考えている」と述べました。

そして、アメリカとの合意を妨げた主要な3つの点を明らかにしました。それは次のとおり。
1)中国側は合意が成立すれば懲罰的な追加関税はすべて取りやめるべきだと考えていること。
2)昨年アルゼンチンでの米中貿易戦争の「停戦」を宣言した際に予備的に合意した中国が輸入する米国製品の数量について、米中の見解が一致していないこと
3)「どの国にも威厳は必要」であるから、合意文書はバランスの取れた文言であるべきこと。
劉鶴・副首相は、「どの国にも重要な原則というものはある。われわれは原則に関わる事項では譲歩しない」とし、アメリカが中国製品2千億ドル(約22兆円)分への追加関税を引き上げたことには「強烈に反対する。中国は必ず報復する」と述べました。
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けれども、劉鶴・副首相は交渉を継続するといいながら次の日程を明らかにしませんでした。

これについて、スティーブン・ムニューシン財務長官はCNBCテレビに「予定されたものはない」と語っていますから、具体的に次の交渉は決まっていないということです。

またトランプ大統領も10日に「中国との交渉は良い形で続いているが、急ぐ必要は全くない」とツイッターに投稿しています。要するに中国が態度を変えない限り、実質的な交渉には応じないということでしょうね。

けれども、そのまま何もしない訳ではなく、2000億ドル(約22兆円)分の追加制裁関税を掛けて圧力を掛けるのみならず、更なる制裁関税に動き出しました。

10日、ロバート・ライトハイザー通商代表は声明で、「大統領は、原則的に残りのすべての中国からの輸入品3000億ドル(33兆円)相当に対する関税の引き上げ手続きに着手するよう命じた」と発表しています。

ライトハイザー通商代表によると、一般に周知しコメントを求めるため、13日に手続きの詳細をアメリカ通商代表部のウェブサイトに掲載し、その後に最終的な判断がなされるそうですけれども、トランプ大統領は、速攻で追加制裁措置を発表し、更に中国を追いこんでいます。

このトランプ大統領の対応について、トランプ大統領のスピーチライターを務めた経験を持つある関係者は、「トランプ大統領は中国に対する彼の立場を1インチも変えないだろう……トランプ大統領は対中貿易協議についてかなり本気だ。米国にとって不利な結果に終わるくらいなら決裂した方がましとさえ思っている」と述べています。

こうしたトランプ大統領の対中強硬姿勢はアメリカ国内で支持を受けています。

民主党のチャック・シューマー上院院内総務は「中国にタフな姿勢を貫け」とツイートし、トランプ政権に批判的なMSNBCの看板アナウンサーですら、関税引き上げのニュースを読みながら「中国は問題が多く、閉じた市場を開放するなど是正すべきだ」とコメントしています。

中国は、必ず報復すると息巻いていますけれども、貿易額からみて報復関税を掛けて対応しようにも、更なる関税を掛ける余地は殆ど残っていません。

筆者は「自分の首を絞めた中国とMMT理論」で、不買運動とか、アメリカ国債の売却、認可引き延ばしといった、嫌がらせくらいしか手はないのではないかと述べました。経済レベルでやれることはもうそれくらいしかありません。

ですから、それ以上に報復しようとすると、もう経済以外のことで報復するしかありません。全く別方面からの攻撃ですね。

その「寝技」として何が考えられるかというと、ありていにいえば、トランプ大統領の失脚です。

具体的には次の大統領選で負けさせる、そういうロビー活動ですね。つまりは民主党の有力候補を応援することは十分ありうる。

5月1日、来年の大統領選挙の民主党候補指名争いで支持率トップを走るバイデン前副大統領は、アイオワ州での支援者集会での演説で「中国がアメリカをたたきのめすだと?馬鹿を言うもんじゃない……連中は自国の体制内部の腐敗に対処する方法も分かっていない。悪い連中ではないが、私たちとは競争にならない」と中国の脅威を過小評価するかのような発言をしています。

これに対し、翌2日、トランプ大統領はFOXニュースの報道番組に出演し、「バイデン氏は中国に対する認識が非常に甘い。中国は特にオバマ前政権時代、アメリカにさんざん付け入ったではないか……バイデン氏が本当に『中国は問題ではない』などということを言ったのだとしたら、本当に間抜けな発言だ」と批判。

ボルトン大統領補佐官も、FOXラジオの番組で「オバマ時代の8年間、サイバー戦闘能力、軍事能力全般などさまざまな分野で発展したのに米国は立ち止まったままだった。バイデン氏の発言は前政権の中国観を如実に反映している」と指摘しています。

8日、トランプ大統領は、米中貿易交渉について「中国が合意から身を引いた後、再交渉を試みているのは、ジョー・バイデン氏あるいは非常に弱い民主党の一人と『交渉』することができるという期待を持っているからだ」とツイートしていますけれども、なるほど、それならばダラダラと交渉を引き延ばして、来年の大統領選挙まで今の状態を維持させようと中国が目論んだとしても不思議ではありません。

バイデン氏にどこまで中国ロビーの手が迫っているのか分かりませんけれども、少なからず赤く染まっている可能性が指摘されています。

2018年に米国で出版された『秘密の帝国』の著者ピーター・シュバイツァー氏は、2013年12月、当時のバイデン副大統領と、息子のハンター氏が北京を訪問し、10日間の滞在中に、国営で中国政府系・中国銀行子会社とアメリカ投資会社ローズモント・セネカ・パートナーズが10億米ドルを出資して、米中合弁投資ファンドで資産管理会社である渤海華美を新設しています。 渤海華美の登録資本は2500万元。

渤海華美の設立に関与したローズモント・セネカ・パートナーズは、中国に巨額投資するアメリカ企業のひとつで、代表はハンター・バイデン氏です。

シュバイツァー氏は、3月にFOXニュースのインタビューに「ハンター・バイデン氏は、自身の投資会社と中国政府系銀行との間で、上海自由貿易地域での取引ができる。これは米大手金融ブラックストーン、バンクオブアメリカ、ゴールドマンサックスでも、成し得ない取引だ……中国共産党政権はワシントンの政策決定者の息子が所有している企業を支援している。これは外国勢力による介入になりうる」と指摘しています。

トランプ大統領のツイートが本当だとすれば、中国はトランプ大統領との交渉を諦め、1〜2年我慢することを選択したのかもしれませんね。
 

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時

アメリカの「本気」が始まりました。問題な人物がいるにせよ、 国全体がまとまって対抗できるのは日本と違い、羨ましいところです。
イオンのバベル
2019/05/14 05:04

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