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zoom RSS アメリカの圧力に対抗するため習近平は北朝鮮をカードにする

<<   作成日時 : 2018/08/27 10:00   >>

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今日はこの話題です。

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8月23日、アメリカは知的財産権の侵害に対する制裁関税の第2弾として、半導体やプラスチックなどの中国からの輸入品およそ160億ドル(約1兆7700億円)に25%の追加関税を発動しました。

これで、アメリカが対中国に課す関税は先月6日に発動させた340億ドル(3兆7700億円)と合わせ総額は500億ドル(約5兆5400億円)となりました。

中国商務省も同日声明を発表し、対中制裁への「報復措置」を継続する意向を示し、WTOの紛争解決制度に基づき提訴する意向を示しました。

両国は、並行して22、23日に、貿易問題に関する事務レベル協議を行ったのですけれども、ホワイトハウスが閉幕後の声明で、「どのように公正で均衡がとれた経済関係を達成するかについて意見交換した」と説明したのみで、特に目立った進展もなく終了しています。

しかも、次回協議日程の言及すらありませんでしたから、実質は交渉決裂に近かったのではないかと思われます。

もっとも、これについては、トランプ大統領が「進展は期待していない」とツイッターで述べていましたから、予め想定されていたものでしょうね。またトランプ大統領は、中国との貿易摩擦を終わらせる期限はないとも述べていますから、一歩も引く気はないようです。

更にトランプ大統領はロイター通信のインタビューで「中国は自分たちの通貨を操作していると思う。絶対にそうだ」とも述べており、中国を為替操作国に認定する可能性もあります。

中国を為替操作国に認定することについては、そもそもトランプ大統領の公約でもありますし、7月にはムニューシン財務長官が「為替操作の兆候がないか注視している」と牽制していますからね。準備は進めているものと思われます。

色んなところで指摘されていますけれども、中国のアメリカからの輸入額は1156億ドル程度でアメリカの中国からの輸入額の4分の1しかありません。互いに報復関税を掛け続けていれば先に倒れるのは中国です。ここで更に為替操作国に指定されようものなら、為替について二国間協議が行われ、経済制裁も視野に通貨政策の是正を要求されることになります。

その意味では、既に中国は正攻法では勝てない戦に踏み込んでいるともいえる訳です。

アメリカとの関係悪化が拡大すれば、中国国内で習近平主席に対し「失政」批判が出てくるとも見られていましたけれども、この度、習主席は、中国共産党で宣伝活動を担当する幹部らを前に「党の思想宣伝に関する方針は完全に正しい……中国の特色ある社会主義思想で武装し、人民を教育して中国の声を広める」とこれまでの路線を正当化する演説をしています。

かなり強気ですね。

ただこのまま貿易戦争でタイマンの殴り合いをしても、中国はアメリカに勝てません。となると、正攻法ではなく搦め手でアメリカの足を掬うことを仕掛けてくることが考えられます。

その、一つとして北朝鮮をカードとして使ってくる可能性があります。

つまり、北朝鮮の非核化を遅らせる或は止めさせ、非核化を進めたければ、中国への貿易制裁を止めよとバーター取引を持ち掛けるという手です。

シンガポールのストレーツ・タイムズ紙によると、習近平主席が、北朝鮮を訪問し9月9日の北朝鮮建国70周年の式典に出席すると報じています。

習主席の訪朝は2012年の就任以来始めてのことです。このタイミングで何の理由もなく訪朝する理由は考えられません。金正恩との会談で何らかの取決めや要請をするものと思われます。

例えば、北朝鮮への経済制裁を緩めてやるから非核化を遅らせろ、最低限、アメリカの中間選挙までのらりくらりと引き延ばせ、更には核開発再開のフリをしてみせろ、くらいは取引してもおかしくありません。

無論、トランプ政権もそれくらいのことは分かっています。

24日、トランプ大統領は来週予定されていたポンペオ国務長官の訪朝の中止を発表し、「マイク・ポンペオ国務長官に今の時点で北朝鮮を訪問しないよう求めた。朝鮮半島の非核化に関し十分な進展がないと感じているためだ……また、我々の中国に対する通商姿勢の大幅な厳格化を理由に、中国はかつてほど非核化のプロセスを後押ししていないと考えている」とまた、ド直球な批判をしています。

また、トランプ大統領は、ポンペオ長官は「近い将来」に訪朝する見通しだとした上で、その実現は米中通商関係が「解決」してからになるとも述べていますから、まぁ、中国に対して、北朝鮮をカードに使うという"その手"には乗らないぞ、と牽制している訳ですね。

北朝鮮は北朝鮮で、米中を天秤に掛けることで経済支援を貰える糸口が出てきた訳ですから、これ幸いとのらりくらりと時間稼ぎに出てくるのではないかと思われますけれども、トランプ大統領が、ポンペオ長官の訪朝は「米中通商関係が解決してから」と述べた以上、非核化は米中貿易戦争のカタがついてからと順番が変った可能性もあると考えた方がいいかもしれませんね。
 

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