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zoom RSS メディアは信頼を回復できるか

<<   作成日時 : 2018/06/28 10:00   >>

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画像「妖印刻みし勇者よ、滅びゆく多元宇宙を救え」連載中!

6月4日から6日にかけて、世界の新聞社、放送局などで報道内容をチェックし意見を言うオンブズマンやパブリックエディター(PE)らが加盟する国際組織「ニュースオンブズマン協会(ONO)」の年次総会が、オランダ・ヒルフェルスムで開かれ、20ヶ国から34人が参加しました。 .

ニュースオンブズマン協会は、1980年に発足した非営利団体。年一回の総会を行い、メディアに関わる旬の話題を学んだり、各自が取り組んだ事例を紹介するなどしているそうです。

今年のテーマは「信頼構築」。基調講演では、アメリカのジャーナリストのサリー・ラーマン氏が、自身が率いる「ザ・トラスト・プロジェクト」を紹介しました。

ラーマン氏は「信頼回復には透明性が大切」とし、ニュースが世の中に出るまでの過程を明らかにし、読者の声に耳を傾けて、いい関係を作ることが必要だ、述べ「発信側ではなく、受け手側が求めている価値によって客観的に評価することで信頼性が高められる」と指摘しています。

「ザ・トラスト・プロジェクト」は欧米で行った市民へのインタビュー調査から、「読者が『この記事は信用できる』と判断するためには、八つの情報が必要」と導き出しています。それは次のとおり。
1)報道機関の倫理基準:どんな使命感があるか。倫理的な取り組み、意見の多様性、正確さ、記事の訂正などの基準は? 出資元はどこか。

2)執筆者の情報:経歴や連絡先の開示。どんな専門性を持っている記者なのか、過去にどのような記事を出しているか。

3)記事の種類:ストレートニュースなのか、論評や分析、または広告記事なのか。

4)情報源:調査報道で示された事実や主張はどのような情報に基づいているのか。

5)手段:どのように記事が作られたのか。調査報道を行った記者はなぜその問題を追及しようと思ったのか。取材過程の情報も。

6)現場で取材したか?:地域の状況について詳しい知識を持ち、事件や出来事の現場で取材したか。

7)多様な意見:編集部は多様な視点を提供する努力をしているか。

8)フィードバックの活用:編集部は記事の優先順位や報じる過程、正確さの確保などで、読者の意見を生かすよう努めているか。
纏めると、その記事を書くに至った背景、情報源を明らかにした上でソースに基づき、多様な視点を交えて記事にする、ということのようです。

「ザ・トラスト・プロジェクト」では、ネットのオンライン記事をこれら八つの指標に照らして評価し、信頼できると判断した記事には、TRUST(信頼)の「T」マークを、"報道の品質保証"としてつける取り組みをしているそうです。

確かにこれらの基準を元に記事が精査されれば、一定の信頼性はありそうに思えます。

ただ、これら八つの基準で筆者が面白いと思うのは、これら基準の多くを「2ちゃんねる(今は5ちゃんねる)」のような掲示板が持っている、ということです。

例えば、4の情報源については掲示板ではソースの提示がないものは信頼性の低いものとして扱われますし、7の多様な意見や8のフィードバックは、参加者の多いネット掲示板では普通に持っているといえる要素です。

また板によっては「○○で働いているけど質問ある?」という類のスレッドが時折見受けられますけれdも、これなどは、2の執筆者の情報や、6の現場で取材したかについてすらカバーしているとも言えますね。

しかも、時には、報道の誤りやフェイクなどさえ掲示板上で検証されたりするのですから、ネット掲示板やそのまとめブログなどが多くの人に利用されるのも頷けるというものです。

現在、「ザ・トラスト・プロジェクト」には、欧米を中心に35のメディア・団体、2000を超えるサイトが参加していて欧米の他にブラジルに支部があり、半年後にはアジアでも立ち上げたいとしています。

今年のニュースオンブズマン協会総会には、朝日新聞から、パブリックエディターとして、エッセイストで、東京大学大学院情報学環客員研究員の小島慶子氏が参加しました。

パブリックエディターとは、2015年に朝日新聞が編集・論説部門から独立して、読者代表として自らの紙面上で報道内容を点検する為に設けた特別ポストで、読者目線を逸脱するなど何らかの問題が起きたときに、事実関係を調べたうえで裁定を下す役目を担っています。

何でも朝日新聞はニューヨークタイムスをお手本に息巻いて設けたようなのですけれども、こちらの記事では、折角のその制度も機能せず、週刊誌の後追い報道に終始した、と批判されています。

ニュースオンブズマン協会総会に出席した小島氏は「メディアには情報を出すだけでなく、受け手が判断するための基準や材料を与える意識が必要になった。パブリックエディターは、メディアと受け手の間に信頼を築く仲介役を求められているのだろう」と結論づけていますけれども、先の批判のようにパブリックエディター制そのものが機能しないのであれば、仲介もクソもありません。

その辺りが改善されないうちは、いくら記事に「トラストマーク」なるものをつけたとしても信頼構築にはまだまだ距離があるのではないかと思いますね。
 

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