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zoom RSS トランプ大統領とティラーソン国務長官の対立について

<<   作成日時 : 2017/12/03 10:00   >>

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11月30日、アメリカのトランプ大統領がティラーソン国務長官の更迭を検討していることが明らかになりました。

当局者によると、トランプ大統領はジョン・ケリー大統領首席補佐官に対し移行計画の策定を要請し、計画はすでに他の当局者も交え検討されているとのことで承認されれば、年内、もしくは年明け早々にも実行に移されるとしています。

後任には中央情報局(CIA)のポンペオ長官が国務長官に就任する可能性があると見られているようです。

10月にはティラーソン長官がトランプ大統領を「能なし」と呼んだとも報道されていましたけれども、当局者によると、ティラーソン氏の北朝鮮に対する柔軟路線のほか、カタールに関連する湾岸情勢を巡る見解の相違のほか、この「能なし」報道で両氏の間の亀裂が深まったとしています。

この件に関して ホワイトハウスのサンダース報道官は「現時点で人事の変更はない。ティラーソン氏は引き続き国務長官を務める……大統領の信頼を失えば、その人物は職にとどまることはない」と述べ、記者団から、ティラーソン氏は留任するのかとの質問されたトランプ大統領も「レックス(ティラーソン氏)はここにいる」と答えるに留めています。

ティラーソン国務長官は今年7月からずっと辞任観測が囁かれ続けています。トランプ大統領との路線はもとより、「外交手腕に疑問がある」、「国務省のごく一部職員としか話さない」、「取材に応じない」などの批判もあるようです。

ティラーソン長官は、世界屈指の石油大手エクソンモービルの会長を長年務め、ロシアのプーチン大統領や中東の要人と深い関係を築き、巨額の資産を持ったいわば成功者。アメリカの識者からは「辞任観測は嫉妬や羨望から生まれた。功成り名を遂げた彼は、従来の国務長官のように政治の町・ワシントンの住人に愛嬌を振りまく必要がない」とも言われています。

トランプ大統領に更迭された人の中には、最側近とも言われたスティーブン・バノン前首席戦略官がいます。

バノン氏は政権内で、トランプ大統領の娘婿のクシュナー上級顧問や安全保障担当のマクマスター補佐官などと対立。8月にバージニア州で白人至上主義などを掲げるグループとこれに抗議するグループが衝突した事件をめぐって、白人至上主義的な立場をとるバノン氏の更迭を求める声が高まり、トランプ大統領によって解任されています。

先日、バノン氏はNHKのインタビューに応じ、トランプ大統領について次のように答えています。
毎日ではありませんが、互いに連絡は取っています。数日おきに話しています。……私はトランプ大統領とはとてもよい関係を持っています。……私はトランプ大統領をとても尊敬しており、できるだけ彼の近くにいるように努めています。

……トランプ大統領が議論をする時、彼はいわゆる「ソクラテス式問答法」を使います。彼は100ページの報告書を読むような人ではありません。彼はその代わり、要約を読み、そして多くの質問をします。彼は常に人々に質問をします。彼はさまざまな補佐官、友人、昔からの知人に話をします。そして、彼らに多くの質問をします。トランプ大統領は絶えず人々に質問をしています。私はそのグループに入れてもらえたことをとても幸運だと考えています。

……トランプ大統領は、政界で起きていることやアメリカで起きていることをとてもよく把握しています。トランプ大統領は、常にそれについて質問をします。医療保険や税制など、自分が考えている政策があれば、彼は通常、何人かの現補佐官や元補佐官に質問をします。彼は自分のアイデアに対する人の反応を見るのです。それは政治や政策に関する事柄です。国際的な事がらについてトランプ大統領が考えていることがあれば、彼はそれらのアイデアも人にぶつけます。
バノン氏は、トランプ大統領は議論するときに「ソクラテス式問答法」を使うと述べています。

ソクラテス式問答法は別名「反対論証法」とも呼ばれ、基本的には相手に質問を投げかけることで会話が進みます。議論で相手を説得することはしません。寧ろ、批判的思考を活性化させることが好まれます。質問を繰り返すことで、矛盾する仮説を排除していき、互いの考えを明らかにしていく方法論です。

北朝鮮問題について対話路線を取るティラーソン国務長官と、ツイッターで「小さなロケットマンと交渉しようとするのは時間の無駄だ」とまで発言したトランプ大統領との対立が報じられていますけれども、そのティラーソン国務長官について、トランプ大統領は安倍総理に質問しています。

10月4日、安倍総理との電話首脳会談で、トランプ大統領は「シンゾー、北京でのレックス(ティラーソン国務長官)の発言をどう思うか」と訊ねています。

9月30日、中国で習近平国家主席らとの会談したティラーソン国務長官は、会談後、「われわれは北朝鮮政府との複数の対話手段を保持している。暗闇のような状態にいるわけではなく、北朝鮮に通じる2〜3のチャンネルを持っている……われわれは北朝鮮に話し掛けることができるし、実際にそうしている」と述べていますけれども、トランプ大統領が安倍総理に質問した"北京でのレックスの発言"とは、このことを指しているものと思われます。

トランプ大統領の質問に安倍総理はティラーソン氏の発言の論評を避けつつ「今は対話の時ではなく、圧力をかけていくことが大切だ」と答えたそうですけれども、「ソクラテス式問答法」的には、ティラーソン長官の発言を否定したことになります。

アメリカの政府関係者によると、トランプ大統領は、側近にも言わないことを安倍総理に相談することもあるそうですけれども、これは裏を返せば、常に自分で考え、判断しているとも言える訳です。

側近を籠絡したり、ロビー活動が通じる相手ではなさそうです。

果たしてトランプ大統領がティラーソン国務長官を解任するかどうか分かりません。けれども、「ソクラテス式問答法」的には自分と異なる考えの人物にアクセスできたほうが、より考えを深める助けになる筈です。

その意味では、仮にティラーソン国務長官を解任されたとしても、その後、バノン氏のようにトランプ大統領がティラーソン国務長官に相談できる関係を保っているかどうかで、両氏の対立が、単なる感情的な対立かそうでないかが分かると思いますね。
 

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