日比野庵 本館

アクセスカウンタ

zoom RSS 安倍総理はプーチン大統領に一本取られたか

<<   作成日時 : 2016/12/18 10:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 20 / トラックバック 0 / コメント 3

 
今日は感想エントリーです。

画像

 ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
画像「ロシアンルーレットで異世界へ行ったら最強の魔法使いになってしまった件」連載中!

12月15、16日の両日、安倍総理は来日したプーチン大統領と会談し、北方領土での共同経済活動に関する交渉を進めることで合意したと発表しました。

声明には、共同経済活動の調整や実施が「平和条約問題に関する日露の立場を害するものではない」と明記。両首脳は「共同経済活動に関する協議を開始することが、平和条約締結に向けた重要な一歩になり得るとの相互理解に達した」として漁業、観光、医療、環境などの各分野での政府の関係省庁に協議を開始するよう指示したとしています。経済協力については日本側が総額3000億円規模の協力を行うと見られています。

そして注目を集めていた北方領土返還については、大きな進展はなかったものの、北方領土への元島民の自由な往来ができるよう調整を進める方向で一致しました。

今回の会談の成果について、国内マスコミは、成果なし、または敗北したとの論調がやや強い印象です。他方ロシア側は北方領土問題で譲らず、日本から経済援助を引き出したとして、勝利したという論調が流れているようです。

やはり、領土問題は相当に難しいですね。一度獲られたものは、戦争でもして奪い返さない限り二度と返ってこないことが基本だと考えるべきだということです。

これについて、セボードニャ通信社のコツバ・セルゲイ東京支局長は「最大の問題は、ロシアとしては『山口会談』を、新たな両国の信頼関係を築く『入口』だと考えているのに対し、日本側はさも『出口』であるかのように錯覚したことです。ロシアとしては現時点で、北方領土は絶対に返還できない。その理由は、いくらでも挙げられます。そもそも日本は、1951年のサンフランシスコ平和条約で領土を放棄したわけだから、返還を求める根拠がない。'18年に大統領選を控えたプーチン大統領は、領土問題で譲歩できない。ロシア国内で強硬な軍と外務省を押さえられない。国内の政争の具となってしまう。……プーチン大統領はそもそも、安倍首相に対して、『2島を返還する』などと断言したことはない。プーチン大統領が要求したのは、『国賓として招待するという'14年2月の約束をまず果たしてほしい』ということです。国賓として東京へ行き、天皇に面会し、経済協力を決め、信頼関係を築くことが大事なのであって、領土問題など、まだまだ先の話なのです」と解説しています。

そして、アメリカのトランプ次期大統領の登場が拍車を掛けました。外務省関係者によると「11月19日にペルーで行った15回目の両首脳の会談で、プーチン大統領の態度が、それまでとは急変し、強硬になりました。『プーチン大統領を尊敬している』と公言するトランプ新大統領の誕生によって、ロシアはアメリカとの関係回復が見えてきた。そのため、日本に譲歩する必要がなくなったのです」とプーチン大統領が態度を変えてきたと述べています。

今回の会談で、安倍総理はプーチン大統領とサシで95分話したと述べていますけれども、実際何が話し合われたのか。

無論、会談後の会見等をみれば、北方領土返還や平和条約締結問題について話し合われたことは間違いないと思われますけれども、ジャーナリストの歳川隆雄氏によると「プーチン大統領がクリミア併合に対するアメリカ主導の対露経済制裁に日本が同調したことの撤回の申し入れ」を行い、「安倍総理が2018年のG7サミットからロシアが復帰できるよう働きかけること」の二点が話し合われたのではないかと述べています。

これが本当であれば、対露制裁は地味にロシアにダメージを与えていることになるのですけれども、何処まで本当なのか分かりませんし、またそれが実現したとして何らかの見返りがあるかどうかも分かりません。

それでも、かつてロシアの大統領とこれだけ頻繁に首脳会談を行えた日本の総理がいないことも事実ですし、北方領土問題が前進しなくとも、平和条約締結に向けて前進していることもまた事実です。

安倍総理の代でロシアと平和条約が結べないのなら、今後、相当先までないようにも思いますね。
 

画像画像画像
日比野庵が書籍になりました。
日本的価値観の構造
直き真心持ちて 道に違ふことなく
未来技術大国日本

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 20
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
ナイス ナイス ナイス
面白い 面白い
驚いた
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
択捉、国後、歯舞諸島に米軍の基地が出来たら、ロシアの防衛網は大きく損なわれます。安全保障上何らかの保証、例えば沖縄にある米軍基地や横田基地のように、ロシア軍が北方領土に駐留できるようにするのであれば、可能かもしれませんが、EUが西から拡大している状況ではほぼ無理のように思います。
戯け者の戯言
2016/12/18 08:25
大臣の独走だという声もあったが、
首相自らが新しい進展があるかのようなことを言っていたことから見て、
プーチン大統領に厳しいパンチを食らったことは確かだろう。
領土問題を棚上げして平和条約を結ぶということは
ロシアから見て、領土問題を解決する必要はないということだ。
これは外交上は明らかな失敗である。
ただ、首相は失敗を失敗と見せない政治的なうまさを持っているし
周りも主将安倍グローバル晋三を日本の信頼できる保守政治家
と無条件に信じ込んでいるからボロは出さない。
失敗を自動的に修復する国民がいる限りは安倍政権はまだ安泰なのだろうか。
もう誰もTPPのことを言わないが、、、、
ちび・むぎ・みみ・はな
2016/12/18 11:35
 今回の安倍・プーチン会談は、報道を見ていても分からないことが多すぎます。
 詳しくは調べていませんが、例えば、プーチン大統領「クリル諸島(千島列島)の共同開発」という言い方をしている(朝日と中心に、日本のマスゴミは意図的な誤訳をしている?)という指摘があります。つまり、プーチン大統領は、北方四島とバーターとの疑いを避けるため、北方四島に限定せず、少し異なった大きな枠組みを提示してきた可能性があります。ロシア側としては、千島列島全域の開発及び安全保障問題の中に、北方四島の主権の帰属と日露平和条約の問題を落とし込もうとしている可能性があります。
 他方、今回拠出を決めた日本側の資金は、樺太とシベリア関連に限定され、千島列島に関するものが全く無い、という対応関係があるという指摘もあります。
 いずれにしても、トランプ次期アメリカ大統領との間でどの程度米ロ関係が改善されるのか、さらに、平成30年初頭に行われるロシアの大統領選挙を睨んだ長期戦になってきた、という視点も必要かもしれません。
opera
2016/12/18 12:58

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
安倍総理はプーチン大統領に一本取られたか 日比野庵 本館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる