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zoom RSS ロシアと陸続きになる日とプーチンの野望

<<   作成日時 : 2016/10/05 10:00   >>

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昨日の続きです。

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画像「ロシアンルーレットで異世界へ行ったら最強の魔法使いになってしまった件」完結!

10月2日、政府が検討している対露経済協力について、ロシア側がシベリア鉄道を延伸し、サハリンから北海道までをつなぐ大陸横断鉄道の建設を求めていることが分かりました。

ルートはユーラシア大陸と樺太間の間宮海峡と、樺太から北海道・稚内間の宗谷海峡に橋またはトンネルを建設する構想です。

ロシアは物流および観光など人的交流の活発化を期待する一方、日本もロシアの産業の多角化につながる協力策の原案などを纏めているようです。

それ以外にもロシアは、モスクワの東、カザフスタン北西のカザンからウラジオストクまでのシベリア鉄道高速化構想もあるようです。こちらについては、日本は車両や信号システム、レールなど日本の技術をパッケージで売り込む構想だそうですから、ほぼ確実に新幹線を売り込むのでしょうね。

更には極東の発電所から電気を海底ケーブルで北海道または本州に運ぶ「エネルギー・ブリッジ構想」もあるようです。

筆者はこれらについて、2009年のエントリー「サブマリンレーンとシベリア新幹線」や2011年のエントリー「海賊の身柄引き渡しとウラン・ロード」で、似た構想を上げたことがありますけれども、いよいよという感じですね。

尤も、シベリア鉄道のレールは広軌ですから、相互乗り入れ等々考えると、車両のフリーゲージ化を進めることも、更に検討する必要があるかもしれません。

昨日のエントリーで、中露国境付近のボストーチヌイ基地を日本が使えるようになることは、中朝に対する大きな牽制になると述べましたけれども、シベリア鉄道を経由して、ロシアと繋がることもまた、中国の後背を突くのみならず、補給路を確保するという意味でも大きいですね。

まぁ、相手がロシアですからそれなりの注意は必要でしょうけれども、こんな構想と商談はプーチン大統領が相手でないと、実現しないのではないかと思ってしまいます。安倍総理との関係も良好ですしね。

ただ、話はこれだけでは終わらない可能性も残されていると見ます。

筆者は2013年のエントリー「日露首脳会談と共同声明について」で、プーチン大統領は、経済協力のみならず、平和条約締結と共に、日露安保とか、共同防衛協定といった軍事同盟を要求してきたら、それを受け止める用意があるのか、と述べたことがあります。

もしかしたらプーチン大統領は本気でそこまで見据えているのではないかと思えてきます。そのために北方領土を使っている。

経済協力どまりであれば、二島返還+α程度で留めるけれども、日本がロシアとの軍事同盟をも結ぶ気があるなら四島を返そうか、というくらいに値段を吊り上げているようにも思えます。ロシアにしてみれば、四島を返還してしまったら、対日カードは殆ど残っていませんからね。

いずれにせよ、水面下では相当大きな話が動いているような気がします。12月のプーチン大統領の訪日が楽しみですね。





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 以前も書きましたが、外交のプロトコルとして領土問題と経済協力はバーターの関係にはありません。領土問題の解決=四島返還と取引関係にあるのは、あくまで戦後処理としての平和条約の締結であり、平和条約が締結されない限り、日露間の経済協力(とくに自発的な民間企業の進出)は進展しません。また、ここで日本が不必要な妥協をすれば、なぜ竹島や尖閣諸島でそうした解決ができないのかという禍根を残すことになるでしょう。
 この点で、一部の政治家や自称ロシア専門家は勘違いしていますが、ロシアとの関係を重視する元ウクライナ大使の馬淵氏ですら、解決策は四島返還しかないことを明言しています。
 また、領土問題が解決しても、ルトワックが『中国4.0』で指摘しているように、日本のシベリア開発への協力は中国に対するバランシングという意味で日本の安全保障上も極めて重要であり、中国の進出圧力に悩むロシアとも利害が一致している点なので、前提となる「信頼関係」を確立することができれば、今後も継続して交渉の対象となっていくでしょう(アメリカとの関係を調整できるなら、部分的な軍事関係への進展も有り得るかも)。問題は、プーチン大統領の内にどこまでそれを担保するシステムを構築できるかですね。
 ちょっと面白かったのは、今回の協力案には中国・朝鮮半島が一切絡んでいない点です。そのことの意味も、今後は重要になっていくでしょう。
opera
2016/10/05 13:00
JR北海道の経営状況と北海道、および東北地方の在来線の線路の状況を鑑みると、時間がかかって高くつくのではないでしょうか。鉄路なんかにこだわらずウラジオストックまたはナホトカからコンテナ船で積み出して、新潟港でトラックに載せ替えて北陸道−関越道を突っ走ったほうが早くかつ安いんじゃないですかね。鉄路で関東に到達してもトラックに載せ替えなければなりませんしね。
私個人としてはロシアが核戦略の観点から択捉海峡を手放すとは思えません。日本がオホーツク海はロシアの聖域であることを認め、それを擁護(露海軍以外の艦艇のオホーツク海の立ち入りを日本が「実力」で阻止する)するなら別かもしれませんがね。
sdi
2016/10/05 22:14

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