日比野庵 本館

アクセスカウンタ

zoom RSS ドイツ銀行は経営破綻するか

<<   作成日時 : 2016/10/23 10:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 37 / トラックバック 0 / コメント 2

 
今日はこの話題です。

画像

 ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。
画像「ロシアンルーレットで異世界へ行ったら最強の魔法使いになってしまった件」連載中!

ドイツ発の世界経済危機が噂され始めています。

9月16日、アメリカ司法省はドイツ銀行がアメリカで販売していたモーゲージ債に140億ドル(約1兆4000億円)の罰金を科すと発表しました。

モーゲージ証券(MBS=Mortgage Backed Securities)とは、リーマンショック前の2005年〜2007年に販売した、住宅ローンを担保にした証券のことで、住宅ローン(=モーゲージ)を担保として発行された債券です。債券に投資するタイプの投資信託の多くがモーゲージ証券を投資対象としているようです。

この140億ドルという罰金は、発表直前のドイツ銀行株の時価総額180億ドルの8割に迫るものです。更にメルケル首相が「ベイルアウト(公的支援)の観測には根拠がない」として正式に国家による救済を否定したことから、ドイツ銀行が破綻するのではないかと市場は騒然となりました。罰金額発表直後、ドイツ銀行の株価は6%以上下落し、10.29ユーロとなりました。

元々、ドイツ銀行はギリシャのCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を大量に販売していることに加え、例の不正ディーゼル騒動を起こしたフォルクスワーゲンの倒産回避の為に、1兆円以上の緊急融資を行っていることから経営不安が囁かれています。一説には、ドイツ銀行の負債総額は250兆円以上と言われています。

ドイツ銀行はMBSに対する対策金を50億ドルほど用意しているようなのですけれども、アメリカ司法省が出した罰金額である140億ドルの三分の一程です。

その後、ドイツ銀行はアメリカ司法省と交渉して、罰金を54億ドルに大幅削減することで合意するのではないかとも言われているのですけれども、これが成立すれば、MBS対策金の50億ドルとほぼトントンですから、当面の危機は回避されるのではないかとも見られています。

ところが、10月10日の段階では、減額の合意には至っていないと報じられています。

そんな中、16日、ドイツ銀行の最大の顧客であるカタール王族がドイツ銀行の支援を止めることにしたと報じられています。

カタール王族は2年前にドイツ銀行に対する増資の一環として15億7000ポンドの株投資を行っていました。一時期は、カタール王族で元首長のハマド・ビン・ハリファ氏が現在約10%保有するドイツ銀行株の買い増し、最大25%に引き上げることを検討しているとも報じられていましたけれども、増資当時と比べて、既にドイツ銀行の株価は45%も下落しています。支援停止を通告されても何の不思議ではありません。

ドイツ銀行の大株主にはカタール王族のほか、ブラックロック、ノルウェー中央銀行などが名を連ねているそうですけれども、どこまで彼らが辛抱してくれるのかという問題も残されています。

資金供給のアテが殆どないドイツ銀行としては、あとは自分の資産を売り払って資金を作るしかありません。ドイツ銀行は今後、雇用を控え、9000人のリストラを行うと発表。既に6000人の外部契約者を削減していますけれども、全然追いつかないのが現状です。

ドイツ銀行は、罰金を支払う為に資金集めに奔走していますけれども、その一部が回収できていない事態に陥っていることが最近明らかになりました。中国からの資本引き上げです。

2015年12月、ドイツ銀行は所有する中国・華夏銀行の19.99%の株を中国人民財産保険に売却しています。取引価格は230億〜257億人民元で、これは約32億〜36億ユーロに相当するそうですから、ドル換算(1ドル=1.09ユーロ)で34.9億から39.2億ドルですね。膨大な額です。

ところがドイツ銀行はこの資金を2016年9月現在中国から持ち出せていないのですね。

ブルームバーグによると、中国政府の外貨為替管理局がドイツ銀行に対し、この大口の金額を中国から一気に引き落とさずに何回かに分けて引き落としを行ってほしいと申し入れていると報じてます。

それ以前に、華夏銀行の株券の取引について、中国銀行業監督管理委員会がまだ最終許可を下しておらず、売却した資金自体受け取れていないようなのですね。

流石の中国クオリティといったところでしょうか。まぁ、中国自身、外貨が不足しているとも囁かれていますけれども、ここでも資金を持ち出したいドイツと持ち出されたくない中国との間で激しい綱引きが行われているという訳です。

ポイントは、アメリカ司法省と交渉している罰金の54億ドルへの減額が成立できるかどうかが頼みの綱となっているように思われますけれども、万が一ドイツ銀行が破綻ともなれば、その影響は計り知れません。減額交渉が成立することを祈ります。

画像画像画像
日比野庵が書籍になりました。
日本的価値観の構造
直き真心持ちて 道に違ふことなく
未来技術大国日本

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 37
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
面白い 面白い 面白い 面白い
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
ナイス ナイス ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ドイツ経済そのものが、チャイナ・マネーに支えられていたし。

2017年初頭には「中国経済破綻の事実」が、世界中に広まる可能性が高まっている。
そうすれば、中国&EU発「世界大不況」になる可能性がある。

もはや、ドイツ銀だけでは済まない。
独は反米・反日
2016/10/23 19:07
ドイツ銀行の危機が高まっているという事は、あちこちでささやかれていますね。
一説には、中国をはじめとする新興国市場が中心となっているデリバティブ債も巨額化していて、世界恐慌が起きてもおかしくない規模に連鎖爆発する可能性があるとか…

※2016年10月1日付で人民元のSDR構成通貨入りが決定されていますが、この伏線的な要素が、どう影響してくるか…

いずれにせよ奇々怪々ですね。
ミモロン
2016/10/23 19:16

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ドイツ銀行は経営破綻するか 日比野庵 本館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる