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zoom RSS 「損切り」できない「ナンピン地獄・中国」

<<   作成日時 : 2016/10/19 10:00   >>

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今日はこの話題です。

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日中経済協会を中心とした経団連、日本商工会議所の3団体が9月20日から27日にかけて揃って中国を訪れ、中国高官と相次いで会談しました。

22日には、中国商務省の高燕商務次官と会談したのですけれども、その際、日本側は投資環境の改善項目をまとめた要望書を出したのですけれども、その中に「中国市場から迅速に撤退できる環境がなくては新たな投資が進まない」と強調して中国側に改善を求めた部分に注目が集まっているようです。

この要請について、中国の官製メディアでは話題にしなかったのですけれども、中国のネットは反応して騒ぎとなりました。SNSでは「日本企業が手厚い扱いを受ける時代は終わっている」といった否定的な反応が大勢を占める一方で、「本当に日本企業が大規模に撤退したら、中国企業は必ず損害を受ける」という冷静なコメントもあったようです。

実際、日本からの中国への投資額は減っています。2014年における日本の対中投資は前年比38.8%減の43億ドルと減少したのですけれども、これが2015年には32億1000万ドルと更に25.9%減。2012年には過去最高となる74億ドルを記録したことと比べると三分の一弱に減っていますね。

そこへきて、撤退できる環境を整備せよと要請されたということは、これからも撤退を考えている日系企業があるということです。

日本貿易振興機構がまとめた平成27年度の進出企業実態調査によると、今後1〜2年のうちに中国事業を「縮小」または「移転・撤退」すると答えた企業は全体の10.5%と、前年度調査に比べ3ポイント増えているようです。逆にいえば、彼らは"迅速に撤退できる環境"に置かれていないということです。

引くべき時にさっと引いて、被害を最小限に食い止める、いわゆる「損切り」が出来ない状況下にあるということです。損切りできないまま、放置するとズルズルと損失だけ拡大してしまいます。再投資の体力も気力も奪っていきますね。

中国は、そんな「損切り」できない市場でありながら、他国へ投資しろと叫んでいます。含み損を抱えたままでも投資させるのは、株でいうところの「ナンピン」に当たります。

まぁ、「ナンピン」であっても、無限の資金と無限の時間があればいつか回収して儲けを出すことは出来るかもしれません。ひたすら塩漬けして待ち続けるということですね。

けれども、株では一つの損失縮小策である「ナンピン」であっても、実経済には相性が悪いと言わざるを得ません。なぜなら、どの会社とて無限の資金も無限の時間も持っていないからです。企業であれば毎年の決算がありますし、投資した設備も年毎に古くなっていきます。時間は味方してくれないのですね。故に企業体は駄目だと見切りをつけたものは撤退して「損切り」を行う。これが基本の動きとなります。つまり、お金が循環できる環境でないと生きていくことが難しいのですね。

にも関わらず、中国政府のやることは、その真逆を言っています。

先日の上海を中心とした株の大暴落でも、無茶苦茶な売買停止措置をとって「損切り」をさせませんでした。また、国内に1100社を数える国有企業が富の6割強を占め、民業を圧迫しています。更には、この間の軍事パレードの際、大気汚染を食い止めるため周辺の企業の操業を停止させるなど、政府の都合で経済活動を平気でストップさせたりしています。

要するに、中国は、自由を制限して、金の流れを滞らせ「損切り」できない「ナンピン地獄」になっているということです。

果たして、こんな体制でいつまでやっていけるのか。今の中国は「自由」というものを受け入れられるのかどうかを試されているのではないかと思いますね。
 

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
来る時は満面の笑みで「ようこそ」
帰る時は「施設も金もすべて置いて行け」ですからね。
一党独裁の恐ろしさ。裁判に訴えても全く勝ち目はない。

やはり支那、朝鮮とは関わるべきではない。
ぽーる
2016/10/20 11:58

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