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zoom RSS バングラデシュのテロ襲撃事件について

<<   作成日時 : 2016/07/03 10:00   >>

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今日はこの話題です。

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痛ましい惨劇が起きました。7月1日夜、バングラデシュの首都ダッカのグルシャン地区で武装集団によるレストラン襲撃事件で、外国人の人質20名が殺害されました。その中には日本人7名も含まれているそうです。亡くなられた方の御冥福をお祈りいたします。

襲撃を受けたレストラン「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」は、各国大使館や病院や大学、外国人向けのショップやレストランが立ち並び、ダッカの中でも、比較的治安が良いと言われているところだったようです。アーティザンはフランス語で「技術人や職人」という意味だそうですから、さしずめ「聖なる職人のパン屋さん」といったところでしょうか。このカフェは特に外国人に人気で、今回人質になった日本人の技術者達もよく使っていたようです。

報道によると、武装グループは店の出入り口を封鎖し「アッラー・アクバル(神は偉大なり)!」と叫びながら発砲、爆発物を投げ、店内を制圧。その際、店のスタッフら10人以上が建物の階段を上がり、屋上から飛び降りるなどして逃げ出したのですけれども、逃げ遅れた、多くの客は人質にとられました。

武装集団の襲撃から12時間後、バングラデシュの治安部隊がレストランに突入。武装集団の6人を殺害し1人を拘束しました。しかし、残念なことにレストランの中から20人が遺体で発見されました。亡くなられた20人は突入前に殺害されていて、凶器にはナイフなど鋭利なものが使われたとみられ、軍は死亡した20人が全て外国人だと明らかにしています、

地元紙デーリー・スターによると、実行犯はコーランの一節を暗唱できるか1人ずつ尋ね、できた人質は難を逃れたとのことですから、或いは、コーランを暗記していない外国人はその場で殺害された可能性もあります。

今回の犯行について、ISISが犯行声明を出していますけれども、今回狙われたのは、近郊に各国大使館や外国企業が多く、外国人に人気のカフェだったことから、それだけ世界にアピールできると判断したからだろうと見られています。

安倍総理は2日夜、人質の日本人7人について「確認に全力を尽くしているが、大変厳しい状況だ。バングラデシュの発展のために尽力してこられた皆さんであり、痛恨の極みだ」と述べていましたけれども、たとえ、自衛隊の特殊部隊を派遣することが出来たとしても、今回の事件を防ぐことは難しかったのではないかと思います。なぜなら、いつどこで襲われるか事前に知る事ができないからです。

それでも、外務省はある程度の注意喚起をしていました。

去年10月に「バングラデシュについての海外安全情報(危険情報)の発出」として、バングラデシュ全域に「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」を出しています。また、今年5月30日には「イスラム過激派組織によるラマダン期間中のテロを呼びかける声明の発出に伴う注意喚起」を出しているんですね。次に引用します。
イスラム過激派組織によるラマダン期間中のテロを呼びかける声明の発出に伴う注意喚起 2016年05月30日

1 5月21日,イスラム過激派組織ISILは,ラマダン期間中のテロを広く呼びかける声明をインターネット上に公開しました。同声明では,特に欧米諸国におけるテロの実行を呼びかけており,民間人を対象としたいわゆる一匹狼(ローンウルフ)型のテロの発生も懸念されます。本年については,6月6日頃から7月5日頃までが,ラマダン月(イスラム教徒が同月に当たる約1か月の間,日の出から日没まで断食する)に当たります。また,ラマダン終了後には,イードと呼ばれるラマダン明けの祭りが行われます。

2 ISILは,昨2015年のラマダン月(6月18日頃〜7月17日頃)においても,同様の声明を発出しています。同声明との関係は明らかではありませんが,昨年のラマダン期間中には,チュニジア沿岸部スースのリゾートホテル及び隣接するビーチが武装集団に襲撃され,外国人観光客38人が殺害されるテロ事件(6月26日)のほか,以下のテロ事件が発生しています。犯行主体は,ISIL関連組織に限られませんので,様々なイスラム過激派によるテロに警戒が必要です。
・フランス:東部リヨンにおけるテロ事件(6月26日)
・クウェート:シーア派モスクにおける自爆テロ事件(6月26日)
・エジプト:カイロ郊外における検事総長殺害テロ事件(6月29日)
・マリ:北部における国連車列襲撃テロ事件(7月2日)
・ナイジェリア:北部及び中部での連続爆弾テロ事件(7月5日〜7日)
・エジプト:カイロ市内のイタリア総領事館前での爆弾テロ事件(7月11日)

 なお,上記事件のうち,複数の国で大規模なテロが発生した6月26日は金曜日に当たります。イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日であり,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもあります。なお,本年のラマダン月については,6月10日,17日,24日,7月1日が金曜日に当たります。

3 ついては,特にラマダン(特に金曜日)及びイード期間中やその前後に海外に渡航・滞在される方は,従来以上に安全に注意する必要があることを認識し,外務省が発出する海外安全情報及び報道等により,最新の治安情勢等,渡航・滞在先について最新の関連情報の入手に努めるとともに,改めて危機管理意識を持つよう努めてください。テロ,誘拐等の不測の事態に巻き込まれることのないよう,特にテロの標的となりやすい場所(モスク等宗教関連施設,政府・軍・警察関係施設,欧米関連施設,公共交通機関,観光施設,デパートや市場等不特定多数が集まる場所等)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に十分注意を払ってください。

4 なお,本年のラマダン期間中(6月6日頃から7月5日頃)には,仏において,サッカーの欧州選手権(6月10日〜,同日はラマダン月最初の金曜日),自転車のツール・ド・フランス(7月4日〜)が予定されています。そのような世界的に注目を集めるイベントについても,テロの標的となる可能性があります。
仏でのイベントに関する注意喚起については,以下も参照してください。
・「フランス:サッカー欧州選手権等イベント開催に伴うテロの脅威に関する注意喚起」
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2016C152

5 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
さらに,渡航・滞在先の国・地域において緊急事態が発生した場合,メールアドレス等を登録されている場合には,外務省から随時一斉メール等により最新の情勢と注意事項をお伝えしています。
3か月以上滞在する方は,必ず在留届を提出してください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html
3か月未満の旅行や出張などの際には,「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#
このようにラマダン月の金曜日に注意するよう呼びかけています。今回の事件も7月1日とラマダン月の金曜日であり、「6月10日、17日、24日、7月1日が金曜日に当たります」と呼びかけていました。

危険国に渡航することがどうしても止められない場合は、あとは時間をズラすしかありませんけれども、やはり危険は危険です。直ぐには解決する問題ではないとは思いますけれども、個人一人ひとりのレベルから危険国へ渡航するリスクを十分に認識しておくべきではないかと思います。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして。わたしは、事後に事件について知りましたが、バングラデシュでの事件の被害者の方々は、好きで行かれたのではないと思いますよ。仕事は断れません。技術士の方かと思われます。自己責任論は当てはまらないと思います。
ピオーネパフェ
2016/07/04 00:57
ピオーネパフェ様。

こんばんは。こちらこそ初めまして。

コメントありがとうございます。

>自己責任論は当てはまらないと思います。

御指摘のとおり、仕事で行かれて、断れなかったであろうことは承知しております。
ただ、エントリーでも書きましたけれども、外務省は「ラマダン月の金曜日」が危ないと警告し、7月1日と日時指定までしていました。この警告が亡くなられた方に伝わっていたかどうかは分かりませんけれども、知っていれば違った行動もあったかもしれないとも思うのですね。

JICAの北岡理事長は記者会見で「今年6月がIS設立2周年に当たり、さらにラマダン明けは危険ということもあって、注意喚起はしていた」と述べていますけれども、これが徹底されていれば、と残念でなりません。JICAは、他国についても今後、危険情報などに注視しながら邦人対策を検討する考えを述べていますから、やはり、危険情報の収集と徹底を図るしか当面の対応策はないのかもしれません。
日比野
2016/07/05 01:38

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