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zoom RSS 沖ノ鳥島での台湾漁船拿捕と馬英九総統の反日離間工作

<<   作成日時 : 2016/05/05 10:00   >>

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今日はこの話題を極々簡単に……

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4月25日、海上保安庁は、東京の沖ノ鳥島沖の排他的経済水域で違法に操業したとして、台湾の延縄漁船「東聖吉16号」を拿捕しました。

拿捕された漁船の船長は担保金600万円を支払って釈放されましたけれども、27日台湾の馬英九総統が、沖ノ鳥島について、「岩であり、島ではない。日本が排他的経済水域を主張することはできない」とする声明を出し、同日、台湾漁協「全国漁会」が台北市にある日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所前で、漁業関係者ら約300人が抗議活動を行い、同事務所が入居するビルに向けて生卵を投げたり、ビルの敷地内に押し入ろうとして警官ともみ合うなど激しい抗議活動を行ったようです。

これについて、先の「交流協会」は「沖ノ鳥島は、国連海洋法条約上、島としての地位が確立しており、台湾側の主張は決して受け入れられない。いずれにせよ、この件を過熱させてはならず、台湾側には冷静な対応を強く望むと申し入れた」とするコメントを出しています。

沖ノ鳥島が島か岩かについては以前「沖の鳥島開発と陸地化プロジェクト」で取り上げたことがありますけれども、国連海洋法条約上は「島」と定義づけられます。

実際、国連海洋法条約に基づいて設置された大陸棚限界委員会は2012年4月に沖ノ鳥島を基点とする日本の大陸棚延長を認めた勧告を行っており、国連海洋法条約第76条8項で、「沿岸国は、領海の幅を測定するための基線から200海里を超える大陸棚の限界に関する情報を、衡平な地理的代表の原則に基づき附属書IIに定めるところにより設置される大陸棚の限界に関する委員会に提出する。この委員会は、当該大陸棚の外側の限界の設定に関する事項について当該沿岸国に対し勧告を行う。沿岸国がその勧告に基づいて設定した大陸棚の限界は、最終的なものとし、かつ、拘束力を有する」と定められています。

これまで台湾は沖ノ鳥島について沖ノ鳥島を「島」か「岩」かは「定義しない」としてきました。また、今回以前にも沖ノ鳥島近辺で台湾の漁船が拿捕された過去があります。

そうした経緯から、台湾は自国漁船に対して、拿捕される危険があるので近づかないよう指導していたとも言われています。

それが此処に来て、急に「岩」だ、と主張し始めたというわけです。

ネットの一部には、中国が裏で馬政権を操って、日台関係の離間を図っているのだという意見もあるようです。無論その可能性は考えられます。

もし、そうだとすると、今の中共政府は、今月20日から発足する蔡英文政権を切っ掛けとしての日台接近を恐れている、ということになります。

当の蔡英文氏は、記者団から漁民の権益をどう守るのかを問われ、「全力で守る」と答えていますけれども、蔡英文氏が率いる民主進歩党報道官は政権発足後に日本側と協議するとしていますし、「国家安全会議」の事務局トップへの就任が内定している民主進歩党の呉秘書長は、軍艦の派遣は「慎重に考慮すべきだ」と述べていますから、実際に強硬姿勢をとる可能性は低いと思われます。

現在、馬英九総統は国際仲裁裁判所への提訴もちらつかせているようですけれども、本当にそうした場合には、台湾がどのような立場で提訴するのかという問題がクローズアップされる可能性があります。それは台湾を国とする立場になるのかどうか、ということです。

常設国際仲裁裁判所は通常、国家間の紛争を扱うものですから、台湾が訴えた場合、台湾という国と日本国との間の係争になります。けれども、これは一つの中国を建前とする中国共産党が黙っていない。そういうことは絶対認めないでしょう。ならば、中国が訴えることになるのか、というと、今度は台湾世論が、「何故中共が出てくるのだ、私達は台湾人だ」と反発する可能性があります。

一応、国際仲裁裁判所は国家と私人の間の紛争でも訴えることが可能なので、台湾漁協が日本を訴えるということも出来なくはありません。けれども、その場合は、また台湾世論が国は何をしているのだ、と沸騰するリスクもなくはありません。台湾メディアがこの件で煽っているようですからね。

ということで、馬英九総統が中国と手を結んで反日をしようとしても結構難しい。日本との関係だけを悪くさせつつ、台湾の独立機運を盛り上げないようにしなければならないという微妙な匙加減を要求されるからです。

それに馬英九総統の任期ももうすぐ終わりますからね。そうそう何かをするという時間もありありません。おそらく騒ぐだけ騒いで、問題を拗らせることさえできればいい、という思惑ではないかと思いますね。

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