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zoom RSS 北朝鮮の日本に対する二つの牽制作戦と暗躍する中国

<<   作成日時 : 2016/01/11 10:00   >>

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 今日はこの話題を極々簡単に……

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 1月10日、北朝鮮が4度目の核実験を実施したことを受け、米軍と韓国軍は北朝鮮に対する示威飛行を行いました。

 米太平洋軍の発表によると、10日正午ごろ、B52戦略爆撃機が米軍のF16と韓国軍のF15と共に、ソウルの南約60キロメートルの位置にある烏山周辺を低空飛行したそうです。韓国の聯合ニュースは「B52は核弾頭を搭載していた」と伝えたそうですけれども、わざわざそんな報道をするということは、北朝鮮の核実験に対する牽制であることは明らかですね。
 ハリス米太平洋軍司令官はB52の飛行について「同盟国である韓国と日本を守る米国の意志が鉄壁であることを示した」とのべています。

 その二日前の8日、中谷元・防衛相はアメリカのカーター国防長官、韓国の韓民求国防相と相次いで電話で協議し、北朝鮮の核実験を踏まえて緊密に連携することを確認していますけれども、その際、アメリカのカーター国防長官は「あらゆる手段を用いて日本を防衛する」と述べています。今回のB52の飛行もその言葉に嘘がないと日本と韓国に示す意図もあるでしょうね。

 万が一、朝鮮戦争が再開されるようなことがあれば、北朝鮮にとって、一番厄介なのは、いうまでもなく米軍の存在です。それは、在韓米軍だけでなく、在日米軍も含まれています。特に後方支援を担う事になる在日米軍および自衛隊の存在は重要です。補給および兵站の確保のみならず、半島に駐在しているアメリカ人や邦人の救助活動に大きな力を発揮するからです。人質を取れないまま先制攻撃しても、ほぼ確実に報復攻撃を受けることになりますからね。

 その意味では、北朝鮮にとって、朝鮮戦争を再開しようとすると、如何に日本を黙らせてやるかが一つのポイントになるかと思われます。つまり、如何に日本に後方支援させないようにして、在日米軍の足を引っ張るように仕向けてくる、ということです。

 その為の方法は二つ考えられます。一つは陽動。もう一つは世論工作です。

 前者の陽動は、日本を陽動的に攻撃しててんてこ舞いにさせ、後方支援どころで無くさせるという方法です。具体的には、ミサイルによる地方都市の攻撃または、工作員による首都圏のインフラ破壊などです。もっとも、3.11での「トモダチ作戦」で証明したように、広域被害にあっても、米軍と自衛隊は、救援活動と防衛体制の維持というある意味二正面作戦をこなしてみせました。ですから、必ずしもミサイル攻撃が有効だとは限りません。注意すべきは、ノドンなどの中距離ミサイルによる飽和攻撃だと思います。
 それよりは、首都圏のインフラ破壊のほうがよほど効果が高いと思います。はっきりとした証拠を掴むまでが難しいですし、掴むにしても時間が掛かります。その間は米軍も動きにくいでしょうし、国内の経済活動が著しく低下しますからね。
 また、後者の世論工作は、もう説明の必要もありませんね。どこかの新聞社やテレビを使って「報復は報復の連鎖を生む」だとか「一発だけならなんちゃら」とかいって、防衛出動や後方支援の足を引っ張ってくることが予想されます。これは、在日米軍の動きを鈍らせることにもなりかねません。

 こうしてみると、半島有事には、意外にも日本の動きが鍵を握っている面が結構あると思うのですね。けれども、日本はそうした有事に対して積極的な動きは中々できないようになっています。無論憲法上の制約です。

 安倍政権は、昨年の安保法案をなんとか通過させましたけれども、これで全て安心なのかというと、心許ないですね。

 1月11日の日曜討論で、安倍総理は夏の参院選について「風雪に耐えた自民党、公明党の連立政権の安定した基盤の上に政策を進めていく。自民党と公明党で確実に過半数を維持する、それが私の責任だと思っている。……与党だけで3分の2の確保は大変難しい。自民党、公明党以外にも、おおさか維新の会もそうだが改憲に前向きな党もある。自公だけではなく改憲を考えている前向きな、未来に向かって責任感の強い人たちと3分の2を構成していきたい」と改憲を視野に入れた発言をしていますけれども、今回の北朝鮮の核実験によって、日本国民にも、その必要性が身近に感じられてくるのではないかとも思うんですね。その意味では、夏の参院選では憲法改正がいよいよ論点として上ってくる可能性があります。
 
 こうした日本の「普通の国」を目指す動きに警戒感を隠さないのが中国です。

 中国の大手ニュースサイト「新浪網」は北朝鮮の核実験発表当日、その実験が齎す影響について考察しその一つに「日本は早くから核兵器を発展させる野心と実力を有している。足りなかったのはその口実だけだった。北朝鮮の核実験実施は間違いなく、日本に絶好のチャンスを与える」と、日本の核武装について牽制しています。それだけ嫌がっているということです。なんとなれば、夏の参院選に向けて、改憲させないように猛烈に世論工作してくることだって考えられます。

 今回の北朝鮮の核実験について、中国は北朝鮮を猛烈に批判していますけれども、どこまで本気であるのかは微妙なことがあると思っています。というのも、核実験後の8日から3日連続で、機関砲のようなものを搭載した中国当局の船が尖閣周辺の接続水域を航行しているのが確認されているのですね。

 これまで中国は、尖閣周辺では、機関砲など固定武装を搭載しない非武装の船を展開させてきました。これがここにきての武装搭載船の展開です。これについて軍事アナリストの小川和久氏は「国内の『反日』に名を借りた突き上げに対して、決して弱腰ではないと言い訳するために武装公船を繰り出したのだ」と述べています。

 確かにその通りだとは思いますけれども、このタイミングで武装公船を出したことで、北朝鮮に対して、「有事の際は、こちらからも日本を牽制するぞ」という裏のメッセージを送っている面もあるのではないかとも思うんですね。

 まぁ、多少穿ち過ぎかもしれませんけれども、中国は、表の口で北朝鮮を批判しつつ、裏では握った手を離さない。そういった一定の警戒感は持っていても良いように思いますね。
 

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
韓国は、港も空港も少ないらしいので邦人救出は相当難しいものになるかもしれません。

そこは、狙われるでしょうから。

それで、オスプレイだったのかなぁ。
まぁ、空母なり何なりを常駐させておかないと、困難を極める可能性ありですかね。
泣き虫ウンモ
2016/01/12 02:27

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