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zoom RSS フランスの極右政党の躍進について

<<   作成日時 : 2015/12/08 10:00   >>

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今日はこの話題を極々簡単に……

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12月6日、フランスで地方選挙が行われ、国民戦線(Front National:FN)が記録的な得票率を達成したと報じられています。全国での得票率は30%に迫り、全13地域圏のうち少なくとも6地域圏で首位となると見られているようです。

対する与党・社会党(SP)とその同盟政党の得票率は20%前半に止まる見込みだそうですから、国民戦線(FN)の勝利と言っていいでしょうね。

国民戦線(FN)とは、反EU、移民排斥を掲げる極右政党と言われていますけれども、近年急速に支持を伸ばしている政党です。

国民戦線は、1972年10月にアルジェリア独立反対派などの右派勢力が集まり、ジャン=マリー・ル・ペン氏によって創設された若い政党です。当初は、弱小政党だったのですけれども、1980年代のフランスの経済悪化で失業者が急増するのに伴い、支持を伸ばしていきました。

その後1997年以降に景気回復すると支持を失っていったのですけれども、2000年代に入って支持を回復。以降、選挙の度に支持を伸ばしています。

現党首は創設者のジャン=マリー・ル・ペン氏の三女であるマリーヌ・ル・ペン氏なのですけれども、

彼女は、8歳当時、創設者マリー・ル・ペン党首の暗殺を狙った爆弾テロ事件で自宅を爆破され大怪我を負い、九死に一生を得る経験をしています。

また、当時、父のマリー・ル・ペン党首は「ヒットラーの再来」「悪魔」「キワモノ」と目され、彼女は学校で「悪魔の娘」とはやし立てられ、苛められたのだそうです。

そのマリーヌ・ル・ペン氏は2011年に党首となり、創設者マリー・ル・ペン氏は名誉党首になったのですけれども、マリーヌ・ル・ペン氏は「dédiabolisation:脱悪魔視」キャンペーンを掲げ、国民戦線がデモクラシーにとって危険な存在であるという有権者の評価を変えさせるイメージ戦略を展開します。

この戦略は功を奏し、それ以降、国民戦線(FN)には女性の支持者が増えていきました。

そして、政権入りが囁かれるようになった昨今では、より支持層を広げるため、移民排斥以外の主張は緩和させる傾向を見せているそうです。

ただ、逆にいえば、FNにとって「移民排斥」というカードは唯一残った、或は残したカードであり、いわば拠り所でもあると言えますね。それだけに「移民排斥」を今まで以上に訴えて支持を集めにくる可能性があったのですけれども、今回の地方選挙はパリ同時テロ事件の記憶冷めやらぬ内に行われましたからね。選挙に強い追い風が吹いていたといっていいでしょうね。

このマリーヌ党首の「脱悪魔視」キャンペーンについて、フリーのジャーナリスト、クレア・チェカリニ氏は、マリーヌ・ル・ペン氏が新党首に就任した直後、自身が国民戦線(FN)に入党してみるという潜入ルポを行い、その体験を著書『国民戦線へようこそ』で発表しています。

それによると、国民戦線(FN)の内部では、「産油国はフランスに石油を安く売る。その見返りとして我々の国の人間をヨーロッパに定住させる」という密約があるのだと信じられていたり、党の内部文書に、今後フランスが辿る道について「フランスがイスラム法(Charia)を採用し、イスラム共和国になる道と、国内で内戦が起きることを覚悟の上で、イスラム教徒を彼等の故国に送り返すという道の二つが記され、フランスを再生させ、イスラム共和国にしないためには、イスラムをこの国から根絶するほかない。自分たちにとっては戦うか消え去るしかないのだ」といった内容が記されていたことを挙げ、この政党と支持者には論理的は思考や分析といったものが欠けている、とチェカリニ氏は指摘しています。

当然、国民戦線(FN)このチェカリニ氏の本の出版に反発し、計略によって取材を行ったとチェカリニ氏を詐欺罪で告訴したのですけれども、裁判所は2014年末、「取材された意見は党員個人の発言であって、党の『財産』でなく、個々の意見が捏造されたものでない限り、党に被害をもたらしたと判断することはできない」としてこれを退けています。

まぁ、この著書の内容は2011年当時のものですから、今は違うのかもしれません。けれども、これをみる限りでは、国民戦線(FN)は良く見ても、国民政党になろうと変革中であるという印象ですね。

その意味では、将来、国民戦線(FN)がフランスの政権を取ることがあるのなら、その時に如何なる政党になっているかが大きなポイントになるかと思いますね。

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しんぶん【白旗】
2015/12/08 16:17

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
少し前からの右傾化の動きが進んできたんですね、、、

【ヨーロッパで極右勢力 台頭】2014年5月27日
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/05/0527.html

スウェーデンやギリシャ、ハンガリー、ベルギーなどでも、極右政党の台頭が目立つ。オーストリア、ウクライナ、スイスでも、、、やはりEUの足かせで各国内の保守が反発して支持政党に選んだ結果なんでしょうね。
白なまず
2015/12/08 12:05
移民の排斥ではなく移民の制限と「不法」移民の排斥
極右政党ではなく民族派政党

メディアは押しなべてグローバリスとの支配下にあるから
民族的な方向性はすべてが「極右」とされる.
しかし, 我々がそれに従う必要はない.
ちび・むぎ・みみ・はな
2015/12/08 18:46
信教の自由を認めながら、締めるところは閉めるということです。

それができるかどうかですが、キリスト教は一神教なので無理だと思います。

この矛盾と闘うことが、今後予想されるかなぁ。
泣き虫ウンモ
2015/12/08 22:10

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