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zoom RSS インターネットに規制は必要か

<<   作成日時 : 2015/06/25 10:00   >>

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今日は唯の感想エントリーですけれども、少し言いたい放題になっているかもしれません。御容赦を。

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6月22日に放送された、「ビートたけしのTVタックル」がネットで少し話題になっていますね。

この日の放送は「徹底討論!インターネットに規制は必要?」をテーマに、元ライブドア社長の堀江貴文氏と、2ちゃんねる開設者である西村博之氏が出演し、ネットに規制は必要だと唱える自民党の松本文明衆院議員、紀藤正樹弁護士、評論家の古谷経衡氏と真っ向対立するという番組構成でした。

ところが実際の番組では、規制賛成派がボコボコにホリエモン氏とひろゆき氏に論破される有様で、ネットでは「論破祭りだ」と盛り上がっているようです。

筆者は動画で一部をみた程度ですけれども、表現の自由と規制の問題は度々議論になるテーマですね。

筆者もこのテーマについて何回かエントリーしたことがあります。
漫画規制条例と表現の自由について

表現の自由はロングテールに宿る(漫画規制条例と表現の自由について 補追1)

東京国際アニメフェアと傑作の条件

明日、マスコミがいない

「明日、ママがいない」問題と責任の条件について
今回改めて、これらを読み直してみたのですけれども、やっぱり行き着くのは「自由には責任が伴う」ということではないかと思うんですね。

たとえば、問題となっているネットでのイジメ問題について、規制派側で出演した紀藤弁護士は、ネットに実名制を導入するのが効果があると述べているのですけれども、規制反対派のホリエモン氏は、ユーザーが誰かを侮辱するような書き込みをしようとした時に「本当に投稿しますか?」というメッセージを表示するボタンを付けるだけで効果があるという事例を紹介していました。

因みにこの「本当に投稿しますか?」というメッセージを表示する「Rethink」という仕組みは、アメリカ・フロリダ州に住む14歳の少女トリーシャ・ブラブさんが思いついたアイデアで、実際、1500件を対象に行なわれたこの実験では、なんと93%の若者が投稿を取りやめ、ネットいじめとなる発言を、71.1%から4.7%にまでに減少させることに成功したそうです。

けれども、紀藤弁護士のネット実名制も、ホリエモン氏が紹介した「Rethink」も、どちらも責任を明確にして負わせるという意味では同じなんですね。

ですから、くだんのTVタックルの動画を見る限り、ネット規制派も規制反対派も、結局は「責任の所在を何処におくべきか」で意見が分かれているだけのように筆者には見えます。

つまり、番組では、規制派は、「サーバ管理者が責任を持って規制すべきだ」といっているのですけれども、それに対して反対派は「国内だけで規制したところで海外サーバを使えば意味がない、それならば、投稿者自身に責任を負わせるほうがいい」と反論しています。

これは要するに、ネットへの投稿についての責任を公におくか個人に置くかの違いだと思うんですね。

規制派はそれを「公の会社なり、国なりが責任を持つべきである」と考え、そのために規制すべきだ、という主張ですし、規制反対派は、「責任はあくまで本人に負わせるべきであり、それを徹底すればいいだけ」と主張して、対立している訳です。

筆者はどちらかというと後者、責任を本人に負わせるべきで、それを徹底すべきだという考えです。

この「個人に自身の発言の責任を負わせる」ということについていえば、規制派の紀藤弁護士は主張する実名制も、ホリエモン氏が紹介した「Rethink」も実はどちらも個人に責任を問う仕組みではあるんですね。

けれども両者には、明確な違いがあります。それは前者の実名制には、ネットでの発言全てに個人責任を問う性格が強いのに対して、後者の「Rethink」は、侮辱するような書き込み、NGワードに限定して個人責任を問う仕組みになっているということです。

要するに、後者の方が、もう少し細かいのですね。「貴方が発言する自由は保障する、けれども、投稿する前に、危険そうな発言についてはアラームを挙げさせていただく」という具合に発言別にチェックがかかるのが「Rethink」です。

それに対して実名制は「貴方が発言する自由は保障するが、その発言の責任は一切あなたに負っていただく。発言によってあなたが不利益を被ってもそれは自己責任だ」という感じで、その人の"良識"に委ねるというか、丸投げに近いところが少しあります。

けれども、この時、問題になると思われるのは、その個人に委ねた"良識"が人それぞれでバラバラになる可能性があるということです。同じ言葉、表現であっても、ある人にとっては、これは他人を傷つけると思って投稿を止めるかもしれないけれども、別の人はそう思わないかもしれない。

また、書き込みを受けた側も、同じ表現でも、傷ついたと感じる人もいれば、そう受け取らない人もいる。つまり、基準線が引けないのですね。

それに、どこの国とはいいませんけれども、世の中には事実を指摘されただけで、"差別だ"といって訴える人もいます。ですから、そうしたリスクを嫌う人は、おそらく一切ネットで発言しなくなるでしょうね。

そうしたことを考えると、実名制の導入は確かに、侮辱表現は減るかもしれないですけれども、それと同じかそれ以上に"普通"の発言も無くなるのではないかと思います。ちょっと勿体ない気もしますね。

それならば、侮辱表現、NGワードを一律に設定できて、かつ投稿毎に責任を問うことができる「Rethink」システムのほうが、"自由"を潰さないのではないかと思いますね。

そして、もう一つ、見落としてはならない観点があります。それは強制力です。

ここまで述べてきた、実名制にしても、「Rethink」にしても、個人に責任を負わせるという主旨は同じなのですけれども、やはり大事なのは、如何にしてその責任を取らせるかということです。

いくら個人責任を問うようなシステムを作ったとしても、実際に責任を問うことができなければ、効果は望めません。要するに、罰則なり強制力をきちんと個別に発揮できるか、ということです。

番組でひろゆき氏は、「基準を明確にして、それを破ったら、ガンガン取り締まればいい」という主旨の発言をしていましたけれども、そういうことですね。

基準を明確にして、それを破ったら100%取り締まることができれば、そうした不逞の発言は無くなる筈だということです。規制派の古谷氏は「そんなリソースはない」といい、松本衆院議員は「そんなことをやる前に、管理会社でやれることをやるべきだ」なんて発言していましたけれども、まぁ、なんというか、少し統治者側の発想のように聞こえなくもないですね。

筆者はどちらかといえば、統治は、民の自由意志を尊重し、その能力を最大限に発揮させてこそのものであると考えています。ですから、リソースがないからどうこうなどど、統治する側の都合を優先するかのような発言はあまり好みません。

ただ、そうはいってもリソースがないのが現実だと思います。であるならば、統治者は、基本的な道徳教育・宗教教育から見直して、個々人の"良識"をうんと高め、規制などなにもなくても、全く問題投稿がされない、所謂「心の欲する所に従えども矩を踰えず」の孔子の世界を目指すべきだと思いますね。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
現状でも、やろうと思えば個人の特定ができますから。某掲示板でやっているのとか。むしろ、ネットでは忘れられないという事からやっていけばと思いますね。小学生の頃のイジメ書き込みで就職や結婚が駄目になるのかもしれない! という可能性は抑止力になると思います。
almanos
2015/06/25 08:27
中韓に都合悪い情報を制限しようとする勢力に利用されるから
規制には反対です。
ネットは最後の砦です。ここ落とされたらもう連中に対向する術はありません。
あいく
2015/06/25 11:52

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