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「グラウンドにはゼニが落ちている」 南海ホークスの名監督、鶴岡一人が選手に語った名言。 プロ契約はたまに複数年契約もあるけれど、基本は一年毎の契約。その年俸は前年度の成績を基準に査定され、契約更改を通じて決定される。 結果が出なければ、即解雇される反面、結果を出せばいくらでも稼げる商売。 とはいえ、プロの世界はやはり厳しいもの。他の人が羨むような大金を稼ぐような選手は一流と呼ばれるほんの一握り。 毎年何十人もの新人選手がプロ入りし、何十人もの現役選手が引退してゆく厳しい世界。 一度や二度失敗しても再挑戦することができる社会を作って行かなければならない、と政府が声高にいったとしても、プロの世界は実力が全て。衰えたら引退するしかない。いくら、トライアウトで頑張ってみても、声がかからなければそこで終わり。 プロ選手や芸術家のような仕事は自分の才能、能力、技術だけが頼りの世界。 プロスポーツ選手や芸術家の職業威信は比較的高い。それぞれの職業威信スコアは以下のとおり。 69.0:俳優,舞踊家,演芸家, 職業スポーツ家 66.6:文芸家,著述家, 彫刻家,画家,工芸美術家, 音楽家 地方議員の職業威信スコアが67.2だから、日本においては相当な尊敬を集める職業だといえる。 ただ、その収入はというと、先に述べたとおり年俸の上限や基準がない世界だけに、その年収は職種によってかなりのバラつきがある。 プロスポーツ選手についていえば、 職種 年俸(万円) プロ野球選手 3,751 Jリーガー 2,585 競艇選手 1,900 プロゴルファー 1,382 競輪選手 1,082 となっているそうだ。 これでも、プロ野球やJリーグのように規約で最低年俸が決まっていればまだ良い方で、スポーツ種類によっては、環境がととのわず、選手個人がスポンサーになってくれる企業を探し回って漸くプロ契約に漕ぎ着けるというものも沢山ある。 それに芸術家や著述家、あるいは今なら漫画家も入れてもいいかもしれないけれど、プロ契約そのものが存在しない、プロ。即ち、作品が売れてナンボ、買ってもらってナンボの世界になると、最低年俸すら保証されず、文字どおり裸一貫で勝負することになる。 とても厳しい世界。日本の職業でもっとも市場原理な職と言っていい。 本シリーズエントリー記事一覧 格差について考える その1 「格差とは何か」 格差について考える その2 「職業選択と職業観」 格差について考える その3 「職業の格付け」 格差について考える その4 「職業威信と収入の関係」 格差について考える その5 「健全な日本社会」 格差について考える その6 「年収300万円の世界」 格差について考える その7 「市場原理が働くプロの世界」 格差について考える その8 「主観的職業威信」 格差について考える その9 「職業の魅力」 格差について考える その10 「派遣会社の職業威信」 格差について考える その11 「中途採用と専門性」 格差について考える その12 「自己評価と他己評価」 格差について考える その13 「わが道を行く栄光なき天才たち」 格差について考える その14 「好きこそものの上手なれ」 格差について考える その15 「今を変える、未来を変える」 格差について考える 最終回 「祝福のこころ」 |
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