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help リーダーに追加 RSS 官民の意識格差

<<   作成日時 : 2008/06/23 10:00   >>

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「一緒に体験入隊しましょう」。

大阪府の橋下徹知事は6月17日午後、部長会議で副知事や部長ら幹部19人に自衛隊への体験入隊を呼びかけた。

体験入隊とは、一般の方々に2〜3日程度で隊員と同じような日課で起居宿泊し、自衛隊や隊員の行動の一部を体験することにより、自衛隊への理解を深めていただくものとされている。ある程度人数のまとまったグループや団体からの申込を受け付ていて、民間企業の新入社員研修や中間管理職のリフレッシュなどに使われるそうだ。


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「ここで体験したスケジュールの詰まった一日はとても新鮮だった。一日ってこんなにいろんなことができるもんだったんだ、24時間は長いな、と。普段はぼーっとしている時間が多いんだろう。ぼーっとしている時間を無駄だとは思わないが、時間の別の種類の使い方を教えてもらったという感じだ。とても効率的なやり方を。」

学生さんらしき方の自衛隊体験入隊記からの抜粋。確かに体験入隊は、時間厳守と規律というものを一から叩き直してくれるようだ。橋下知事の「チーム力、団結力を養い、次の一手に備えたい」との誘いに、府幹部は「死んでしまう」と弱り顔だったそうだけれど、意識改革の一助にはなるかもしれない。


「うちらは楽な民間企業とは違う」

大阪府職員の言動が一部ネットでとりあげられ話題になっているようだけれど、官と民の意識のズレは結構あると思う。府職員の皆がみんな、「民間企業は楽だ」と思っているとは言わないけれど、民間は民間で「お役所仕事」と揶揄されるように、カタブツで融通が効かず、仕事してないと思ってるところもある。もちろんみんなそうだというわけじゃない。

少なくとも給料分の仕事をしていれば文句は出ないはず。だけど、産経新聞社による府内の有権者500人を対象にした、インターネットによるアンケート調査によると、職員らの人件費削減については、「適当」としたのが55・0%、「もっと削るべき」とのも30・8%もあったというから、民間の生活実感や感覚からみて、給料分の仕事はしていないと思われているのだろう。


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自衛隊の体験入隊ほど過激ではないけれど、もっと実効力を持つものに民間企業への人材派遣、人事交流というものがある。官と民の人事交流とは、公務員が効率的な民間の経営手法を学ぶことで公務の能率化に資することと、民間人登用により行政組織を活性化することを目的としたもの。

人事院によると、平成17年度(2005年)12月末時点における民間企業に派遣された国家公務員は計40人、民間企業より国に採用された民間企業社員は計179人とされている。

実際に人事交流した人の感想を聞く限り、それなりの効果はあるようだ。いくつか抜粋・引用してみる。

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-経済産業省から民間企業への派遣


「役所の立場を離れて外から役所の仕事がどう見えるかを実感できる良い機会でした。役所では大きな仕事と思っていたことが、実は出向先の業界ではほとんど知られておらず愕然としたことや、役所時代に民間企業の方はこう考えているのだろうと思っていたことが全然違っていたりして、とても新鮮な経験でした。」 
【ドイツ証券会社東京支店に勤務して】


「適時適切なタイミングでの投資」は過剰な設備保有の抑制には有効であり、公共事業での投資タイミングのあり方について考えさせられる経験でした。
 業務経験や会社生活を通じて私が感じた官民交流(公務員から民間への交流派遣)のメリットとしては
<<中略>>
  ・異なる職場環境で働くことにより自分自身がこれまで「常識」と考えていたことをもう一度見つめ直す。
  ・働き、その対価をいただくということの意味について真剣に考える機会が得られる点が挙げられます。」
【株式会社パワードコム(KDDI)に勤務して】


「ビジネスの邪魔になるのは規制や税制だけではなく、例えば「民間の知恵を生かした提案公募型事業」が行政の独り善がりに終わるという見聞もしました。要は、「行政が決めるべきこと、仕切るべきことは、逃げずにしっかり決めてくれ。」ということに尽きます。」
【三菱地所株式会社に勤務して】


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-民間企業から官庁への派遣


「日本外交の一端に関わることにより、国の意志決定や実施の仕組みは勿論のこと、二国間・多国間の外交交渉過程についても理解を深めることができました。これは、グローバルに事業展開する日本企業の一員として、大変価値ある経験です。」
【在デンマーク日本国大使館に勤務して】


「2年間の派遣期間は、密度が濃く、短くも感じましたが、様々な国際交流に関わる重要な業務を通じて得られた知識、経験、ネットワーク(人脈)は、私のANAにおける業務にとって今後大きな財産になることは間違いありません。」
【財務省財務総合政策研究所に勤務して】


「一部の官僚の優秀さには確かに目を見張るものがあった。こちらが地道に歩幅をあわせて積み上げていく間に、一足飛びで物事を理解し、解決していく姿には正直舌を巻いた。他省庁の職員と多く接する中でも、とりわけ経産省職員は行動的であり、弁舌爽やかに颯爽と歩いている印象を私の中で強めた。また、高名な企業人や学者、政府関係者に多くお目にかかる機会があったことは何事にも変えられない貴重な経験だった。
<<中略>>
私は異動前に2つの国での赴任経験を終えていたが、役所で味わったカルチャーショックはそれ以上のものだったというのが率直な感想である。」
【経済産業省に勤務して】


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官民の意識格差をなくしていくこと。政治家と違って、選挙という洗礼をうけることのない公務員であるからこそ、より一層世間の実態を知っておく必要はあるのだと思う。


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