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help リーダーに追加 RSS 被災者という名の地域共同体レイヤー(チャイナ・クライシス その3)

<<   作成日時 : 2008/06/16 10:00   >>

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今回の四川大地震の救援活動と中国政府・軍の対応と中国人民の反応で代表的だと思われるものをそれぞれ上げてみる。


◆ 救援活動 
・日本救助隊、活躍できず。医療班は打ち合わせ不足で活動遅延
・おから工事、初動の遅れとそれに伴う救援物資の遅配
・ダム決壊などの二次災害の恐れ

◆ 中国人民の反応 
・中国国内外から義援金、支援物資集まるも横領者に怨嗟の声
・対日印象好転
・核汚染、伝染病の懸念

◆ 中国政府の対応 
・早々の追悼式で幕引き狙う政府
・中止になった聖火リレー
・なにをしていいかわからない人民解放軍

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ここで、注目すべきは各々の活動レイヤーが異なっているということ。

救援活動は、もちろん現場での救援活動。その場にいる人たちが被災者でもあるし、血縁その他関係なしに救援を手伝うこともあるから、その活動領域は地域共同体レイヤー。

中国人民の反応はといえば、被災者への同情心からくる義援金の募集や救援ボランティアなどがあり、これも縁でいえば、地域共同体レイヤーが主なもの。無論、一部携帯電話からのショートメールなどでの情報発信もあるだろう。

中国政府の対応といえば、人民解放軍による救援活動や、被災者への支援活動をする傍ら、メディアの情報統制や、逆に軍の救援活動を英雄的活動として華々しく報道させたりして、思想レイヤーでの活動もしている。

つまり、四川大地震後の中国では、聖火リレーをきっかけに形成し始めた知人・友人地域共同体レイヤーが、地震を契機にして、活性化を始めたということ。

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遅々をして進まぬ四川大地震被災者の救援活動を横目に見ながら、注目すべき中国人民の変化が起こってきた。多くのブロガー諸氏が指摘する、中国人民の被災者に対する募金活動や救援ボランティア活動がそれ。

これは、聖火リレーによってうっすらと「OneChina」の思想レイヤーが形成し始めたところに、地震という天災が加わった為ではないかと思う。

つまり、地震がある意味の「外敵」の役割を果たしたのではないか、と。

聖火リレーに対する世界各国の抗議は中国人民にとっては「外敵」として捉えられたから、中国国民意識の醸成に一役買った。それと同じ構造が地震を契機に起こったのではないかと思う。

もちろん地震は天災だから、外に敵がいるわけじゃない。だけど、天が「敵役」となって、四川住人に被害を与えたと考えてみると、天を責めることなんてできないから、人民のエネルギーは被災者を助ける方向に向かったのではないだろうか。

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ただの推測にしかすぎないのだけれど、こうした人民からの救援活動といった動きは、これまでの中国では考えられなかったこと。事実、義援金を送った中国人自身も、こんなことをしたのは初めてだとインタビューに答えている。やはり緩やかな国民意識の萌芽のようにも思える。まだまだ地に足が着いていない概念的だけなものであったとしてもこの事実は大きい。

四川大地震がもたらしたのはそれだけじゃない。被災者達は等しく被災したという事実を持って、互いに同じ立場になった。同じ被災者という地域共同体意識が醸成されてゆく。現地に入った救援ボランティアも、救援活動を通じて仲間意識が芽生えてくるだろう。

産経新聞の福島記者によると被災者達は、その境遇にもかかわらず、結構逞しく生きているようだ。被災者が記者に食べ物を勧める姿。日本の古き良き時代の共同体生活を彷彿とさせる。

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