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アメリカは無敵の空軍力があるといったけれど、その無敵の空軍力を世界中に展開して、その威力を発揮するためには、航続距離の問題をクリアしなくちゃいけない。 世界最強の戦闘機とされるF22の航続距離は3200キロ程度だし、戦略爆撃機のB52でも約16000キロ。地球の半周もいけない。 この航続距離だと、米本土から直接カバーできる作戦行動半径は限られてくるし、中東や極東での作戦行動になると、どこかで給油しなくちゃいけなくなる。 だからアメリカが軍事力による世界覇権を維持しようとしたら、世界中に駐留基地か空母がどうしても必要になる。 先頃、太平洋上で演習中のアメリカ海軍空母キティーフォークに中国海軍の潜水艦が魚雷射程内の8キロ前後にまで接近する事件が起きたらしい。これが本当であれば、頼みの綱の空母が展開できる海域が脅かされ、制限されることになる。 残るは駐留基地だけ。駐留基地というものを空軍力の展開能力という観点からみると、動けない大型空母みたいなもの。だから実際の空母よりさらに作戦行動範囲に制約が出てくる。世界中をカバーできるわけじゃない。 アメリカが世界中から反感を買ってしまうと、その駐留基地すら持てなくなってしまう。しかも極東に関していえば、アメリカはすでに主防衛ラインをフィリピン、グアム、ハワイに移し始めたという観測も出ている。 今年8月に、キーティング米太平洋軍司令官が最近訪中して、中国軍事当局者と会談した際、中国側が太平洋を東西に分割し東側を米国、西側を中国が管理することを提案した、と米ワシントン・タイムズが報じている。 当然アメリカは拒否したそうだけれど、中国潜水艦の事件だって、アメリカが中国の太平洋東西分割提案を拒否したが故の実力誇示のようにも思える。 無敵の空軍力を持つアメリカといえど、その空軍力を下支えする海軍力に制約がかかってきた現状では、十分な威力を発揮することができなくなってきた。 人気blogランキングへ |
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米流時評 2007/12/05 11:00 |
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