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純軍事・外交的戦略だけでみて、中国の拡張政策について考えてみたけれど、国内に抱える様々な問題を差し置いて、現実にそんなことができるのかという点について考えてみる。本エントリーを、今回の中国の世界覇権戦略シリーズエントリーの補追としたい。 現代戦争は核を除けば、一会戦においては、通常兵器の性能の差が決定的に戦局を左右する。 だから、張子の虎でない、実質的な軍を持とうとすれば、それなりの経済負担は必要になる。今後、先進国に匹敵する、具体的にはアメリカほどの兵器開発技術を手にいれ、それを運用しようとすると、とんでもない経済的負担が必要になることは明白。 さらに軍の維持ができる経済力と兵器開発のための技術力の問題、あとは兵站も考慮した継戦能力の問題もある。 今の人民解放軍は近代化を着々と進めているといわれているけれど、そちらに資本を投入している分、人民はほったらかしになっている。 国内の地域間経済格差は拓く一方、ジニ係数は警戒ラインの0.4をとっくに超えて、0.46とも0.49以上とも言われている。 実際に、中国各地で暴動が頻発しているし、この状況のまま軍備拡張はとても進められないように思える。 だけど、これまで見てきたような周辺国を中国移民によって半中国化してゆく戦略の一番怖いところは、必ずしも人民解放軍を、全部が全部近代化しなくていいという点。 相手国を心のレベルから中国に併合させていって、歯向おうとすら考えなくさせるから、アメリカのように世界中に駐留基地をおいたり、占領のための軍を用意する必要がない。なんとなれば、移民の中にゲリラ工作員を紛れ込ませて置おけばいい。 孫子の兵法の「戦わずして勝つ」を地でいく戦略にもなっているのが、この移民戦略の本当の恐ろしさ。 あとは、遠国からの反撃を牽制するために、ミサイルだけ最新のものに更新しておけば、最低限の安全保障にはなる。 そこまでやれれば、あとはやりたい放題。周辺国を脅して、金と技術を巻き上げて、それで自国の軍備の拡充と近代化を進めることが出来る。ひとのふんどしで、武器を最新のものにしてゆける。 だから、この面から日本の対抗策を考えると、米ソ冷戦を終わらせたような、軍拡競争に巻き込んでしまうという手があるかもしれない。 今の、まだ東アジアの軍事的地域覇権を握っていない段階で、日本が軍拡、とくに兵器性能の技術的優位を圧倒的にする政策を進めれば、中国はそれに対抗しなければならないから、ますます経済的負担が増えることになる。中国人民の負担と不満は増える一方だから、軍備拡張にブレーキがかかる。民主化への道が開けてくる。自衛隊にF22が配備されるだけでもかなりのプレッシャーになるだろう。 今の日本でいきなり軍拡といっても拒否反応が強いだろうから、圧倒的技術優位を確立する象徴的な存在を開発・配備するところから始めるのがいいのかもしれない。 人気blogランキングへ |
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米流時評 2007/12/14 21:48 |
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